僕の人生、変な人ばっかり!

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【OMORI(オモリ)】クリアした感想・評価を綴る…(ネタバレ超注意)

【2023年1月1日 販売本数が100万本を突破! など追記・更新】

2022年11月24日にNintendo Switch™でパッケージ版が発売された『OMORI(オモリ)』の真エンドをクリアした感想・評価を綴っています。項によってはネタバレ超注意です。

 

 

 

OMORI(オモリ) とは

ホワイトスペースへようこそ。
個性豊かな友達、そしてエネミーでいっぱいの奇妙な世界を探検しましょう。やがて、あなたが選んだその道が、あなたの運命を決定づけるでしょう。おそらく……他の誰かの運命も。

store-jp.nintendo.com

プレイ人数:1人

ジャンル:RPG

CERO:C

 

クリアした感想・評価

メインストーリーは、「あの日」の出来事を知ること

オモリってどんなゲームなの? と僕自身が感じていたことでもあるのですが、、、

夢と現実を行き来しつつ、主人公が引きこもるに至った「あの日」の出来事を知り、その上でどのように向き合って行くのかをプレーヤーが決めていくRPG……という感じでしょうか。タイトルからは想像も出来ないほど、精神に負担がかかる描写が濃い作品になります。

夢の世界ではオモリを、現実の世界ではサニーを操作することになります。夢・現実共に登場人物は基本的に同じで、バジルという友達がいなくなったことで探しに行く流れ。

夢の世界では、想像の世界ということもあり小ネタなども多めで、みんなで仲良く冒険するRPG。『MOTHER』や『UNDERTALE』のようなノリが好きな方は楽しめると思います。

 

一方で現実パートになると、、、サニーが引っ越す予定の3日前からストーリーが始まり、なんと夢の世界で一緒に冒険していた仲間のケルが4年ぶりに家に訪問してきたところからスタート。選択によって内容が変化し、引っ越し日まで時間を過ごすことになります。

購入前に何も情報を入れていなかった僕からすれば、かなりの驚きがありました。

 

夢の世界ではエネミーとバトルすることも多め。完璧なチームワークを見せていたのに、現実では家が隣にも関わらず4年も会ってすらいなかったという。つまり、4年も引きこもってしまった理由が伏線そのものになります。

 

無になって引き裂かれた「あの日」と向き合うため。思い出すために、写真を集めてアルバムを埋めていきます。

 

キャラ全員が愛おしくてたまらなくなってくる

パッケージ版を購入した方は、説明書を見ることを強くおすすめします(クリア後に見て、その質の高さを知り、スルーした自分に腹を立てたくらい)

最初はキャラの分別が全くつかず……ケルに至っては男なのか女なのかすらわからないほど興味が湧きませんでした。ただ、プレイし始めると、バトル面で性能を・ストーリー面でキャラを理解することに。

  • マリ:オモリの姉→パーティーには加わらないが、バスケット持参でセーブ&回復をしてくれる
  • オーブリー:戦士・パワー系女子。人懐っこい。ケルといつも張り合う。
  • ケル:シーフ・素早さが高いがHPと守備力が低い。ヒロの弟で明るくポジティブで物事を深く捉えない印象
  • ヒロ:僧侶・ヒーラー。ケルの兄で、イケメンの料理好き。

軽い喧嘩もするけど、みんながみんなマリが大好きということもあり、夢の世界でのみんなのやり取りは微笑ましいものばかりでした。

 

しかし現実では、前述したように、ケルと会うのが4年ぶりで引っ越し前3日の状況という。

これに関しては、個人的にものすごく共感出来ました。家が近所の4人組で朝から晩まで遊んでいたのですが、高校を境に距離が空きました。ケルのような友人1はサッカー特待生で強豪校の寮へ、友人2は地元で底辺と言われている高校に、友人3は学歴的にフツーの高校、そして僕は進学校へ。友人2はバイト、友人3は勉強を、そして僕だけが荒れに荒れるという……。

舞台はアメリカだと思われるのですが、人間関係の形成は各国共通なのかな? と思えるくらい馴染み深い関係性が描かれていました。

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離ればなれになっていた期間はあれど、その間にはもちろん各々に理由や事情があり、(攻略ルートにも依るのですが)絆を取り戻していくような過程を見ることが出来ます。その時には、このゲームへの没入感はMAXに、そして忘れられない作品になっているはずです。

 

感情でタイプ相性が決まるバトルも面白い

アクションや演出面で豪華とは言えず、意外と言っては失礼ですが、、、タイプ相性を突いていくバトルシステムはコツを掴むと面白いものがありました。

 

敵キャラも個性豊かでアイディアを楽しめるのも面白い。

 

スイートハート戦は、感情変化について明確に理解するボス。しょんぼりはにこにこに強いので、みんなしょんぼり状態に。終始有利なダメージ倍率で戦うことが出来ます。そして、各々のスキルと状態が噛み合っていくのも◎。にこにこ状態の敵の攻撃力を下げるといったバフ・デバフが効果的で面白い。

 

スーファミ時代のRPGっぽい演出も

ケルはおそらく最強アタッカー。コーヒーでドーピング、ラン&ガン・チキンボール・契約書の装備が個人的には好きでした。

 

攻略サイトを推奨したい理由

何も情報を入れずにプレイすると、ゲーム進行のフラグがわかりにくいです。開始画面が真っ白で、何をどうすれば良いのかよくわかりませんでした。これはクリアまで継続しがち。

世界観が唯一無二な上、人を選ぶ要素だらけですし、面白さを見出すまで(=キャラとストーリーの理解)に時間がかかる作品と言えます。バトルもコツを掴むまでは物理で殴るばかりになるかもしれませんし、レベル上げを必要とする場面もあるでしょう。

ハンフリーのエリアには強い敵もちらほら

 

また、トロフィーはないですが、メニュー画面から実績の確認が可能。エンディングの分岐条件も多く、取り返しのつかない要素も多いと(今までのゲーム経験から相対的に)感じました。セーブデータも6つしか作れないのもマイナスで、ここからやり直したいな……と思う部分の選別が6つでは足りんな……と。

個人的には、最初から2周目をする気にはなれなかったので、これらの要素から事前に情報を入れておいた方が良いのかな、と。

 

真エンド到達のために必要な花の水やり。水やりに行けるタイミングは絶妙に限られており、マメにチェックしないと難しい。

 

序盤のレベル上げにおすすめなのは、廃棄処理場にいる「サメ飛行機」です。が、経験値効率が上がるいらいら状態にするには少し危険だったり。

 

NORMALルートと引きこもりルートが、一つの選択肢だけで決まってしまったり(人生の選択の重みという点では素晴らしいと思うが、ゲームとしてはキツイかも?)。

 

引きこもりや恐怖症への理解、その過程も

主人公は、蜘蛛・水・階段などに恐怖心を持っています。この恐怖症を克服することで新エリアへ進んでいけるような流れ。ゲームにおける成長要素があるのも◎。

 

このレベルでなにかの恐怖症になったことがない(と自分では思っている)ので完璧な理解は出来ないのですが、他者に何かを訴えかけることすら出来ないほど塞ぎ込んでしまうほど。自称ひきこもりなんてものではなく、ひきこもる以外何も出来ないほど心に深手を負っていることが描写から伝わります。

演出としては、その段階的な過程の描写も素晴らしいものでした。

 

主人公の母親がいつも家にいない。でも、メッセージや留守電の最後には「愛してる」という言葉が……。文面と行動に対して違和感というか、ネグレクトを匂わせるというか……。でも、クリア後は誰のことも責めることなんて出来ないという心境に。

 

ゲーム開始時と、ゲーム終盤。オモリの心理状況がそのまま演出に反映……。ゲーム開始前の注意事項にもあるのですが、自殺などの描写もあるので、注意が必要ではあります。

 

日本語訳が素晴らしい

枠いっぱいにセリフを詰め込んだり、、、

 

社会から孤立するためにこんなにがんばったのに、あなたたちのせいでそのがんばりが台無しになったんだけど!

三角コーンを一つ一つちまちまカットしてやっと辿り着いたと思ったら、この言われよう……笑。失礼しました。

 

思い出はいつかは消える。ゲーム内における写真の価値を相対的に高めるようなセリフ。思い出の中だけで現実を生きていくことは難しい。

 

スイートハート様だいすこです……今後の人生を一緒に過ごしたいです。結婚してください。子供は3人くらいで。そしたら助かるのでオナシャス。

ネット用語に疎い僕でも、ニコニコ動画などで見たことがあるようなセリフ。刺さる人には刺さるのはもちろん、本作の日本語訳はわかりやすいと言えるでしょう。

 

付録の冊子が良く出来ている

パッケージ版の発売で色々と特典がついてきます。クリアファイルも良い。

 

戦闘不能になるとトーストになるのって何でなん? と思ったのですが、それも後々わかってきます。そして、この冊子を編集した方は、この作品を深く理解しているのも間違いない。

 

関連性を感じる作品

自◯で言えば、『NEEDY GIRL OVERDOSE』『ドキドキ文芸部プラス』など。ゲーム的に言えば、『UNDERTALE』『MOTHERシリーズ』など。

あとは、映画の『スタンド・バイ・ミー』も想起させるものがありました。

 

その他小ネタ

夢の世界の住人:スイートハート。背景が他人事ではなく、主人公にどこか関連してくるのも考察の材料に。現実とは違い、夢の世界ではどのようにもなれる。

 

ヒロ=イケメン・料理好き系男子。機械からも優遇され、社長からも絶賛され、スイートハートからも求婚され、実家の部屋は学業だけに留まらずトロフィーだらけという。完璧人間のように描かれていますが、苦手なものがあったり、「草生やしの剣」を装備出来たり。

 

蘇生アイテムの使い方を身をもって教えてくれるオモジャムくん。畜生アンド畜生。

 

ドラクエ5のトロッコを思い出した人もいるはず

 

キスシーンになぜか黒塗りが……笑

 

相談料金、初期費用、セットアップ料金、検査費用、材料原価、保証料金、廃棄費用、発送手数料、サービス料金、キャンセル費用、損害費用、遅延損害金……

どこの国にもこういうやべえオバサンおるんやろな……と現実的に思えて笑えませんでした。

 

どこにでもピクニック出張するマリ。どこにでもいるので微笑ましくて笑えるのですが、クリア後は泣けてくる。ピクニックを噛みしめることになるでしょう。

 

モグラの扱いが一貫して酷い。

 

絵画コレクションはきれい。

 

ホットドッグドッグは結構見る印象。

 

便器を調べると必ずラーメンを入手できる。伝えたいことはなんとなくわかる。

 

春夏秋冬で貰えるアイテムが異なります。

 

ランニングマシーンでも各々に個性が。ヒロがそのうち離脱したり。

 

クリア時間・クリア後

クリア時間は20時間ほど。これはNORMALルートのみ。引きこもりルートをした場合は+10数時間はかかるのではないでしょうか。サブクエストなども積極的にしました。実績も完璧にしてイベントも全て回収するとなると、50時間くらいはかかるのではないでしょうか。

クリア後は特に何もなく。引き継ぎや強くてニューゲームもありません。

 

ネタバレ超注意!!

真相(未プレイの人は絶対に見ない方が良い)

バジルが一緒に罪を背負ってくれたことがわかります。

 

みんながお金を出し合ってサニーにバイオリンをプレゼントする、ゲーム的にも大切な一コマ。ケルが新聞配達を何ヶ月もしたという発言なんて軽く流されていましたが、それをさらっと流せるくらいの関係性が描かれています。何より、みんな嬉しそうで楽しそうで幸せそう。

そのバイオリンをきっかけに、サニーとマリが揉めて、階段からマリが落下……。バジルと共に、マリの死を首吊り自殺へ偽装。ケル、ヒロ、オーブリーはマリは首吊り自殺をした、と思っている。そこから4年の時間が空き、、、というのがメインストーリー。

 

今はもう連絡が取れなくなった僕の大学時代の友人が、常に頭の中でもう一人の自分が状況を俯瞰している、と常々語っていました。なので、自分が抱いた感情が本当の感情なのか疑わしく、自分に自信を持つことが出来ない、と。高校時代の挫折を払拭出来ず、やりたいことがわからない・見つからない、物事を続けられない……。社会不適合? という点で僕と同じだった(たぶん)のですが、、、現在はどうしているかわからず。そんな彼を、オモリに重ねていました。

 

グッドエンディング


マリも許しているようなあたたかい描写。。。みんながみんな苦しんでいる過程を描いていたので、涙してしまうポイント。

 

サニーが事実を告白をすることで、バジルの罪悪感も和らぐ。そこで、やっと「なにか」が消えることに。

バイオリン&サニー・ナイフ&オモリ という構図も見事でした。グッドエンディングは正史でしょう。

 

ただ、この後に知るであろう、本当の真実を知った後のみんなの反応は描かれていません。

それでも友達は変わらないというか、一度離ればなれになったこともあり、各々に罪の意識もあり、人生の難しさも体感しています。なので、サニーとバジルを責めるのではなく、一緒に背負っていくような接し方をしていくのではないかな、と個人的には考えています。それが、マリの意志を汲むことにもなると考えたい。

 

よくよく考えると、自殺に偽装なんて子供が思いつきそうなことですし、死因の特定でそんなん簡単にバレるやろ! と思ってしまったのですが、それはクリアして頭が冷めてから理解することで、突っ込む必要はないのかな、と。時代性もあるということで。

舞台設定はアメリカ(たぶん)。時代は、1990年~2000年初頭あたりだと思われる。ペットロックや肖像画、『MOTHER』に影響を受けたのもそう。

 

オーブリーを語りたい(ネタバレ注意)

このゲームで、没入感が一気に深まったポイントでもありました。オーブリーは直情的というか、行動の理由が感情による割合が大きいので、ある意味で素直。よって、マリとの思い出をバジルに邪魔されるようなことをしたのかな? と。(一般的な視点で見ると)いじめているのも謎ではなかったですし、その背景にも納得したので、キャラ描写としても最高でした。

 

ヤンキーになっていたオーブリー……。ナイフ持ち歩いてるサイコパスと主人公のことを罵っていますが、(オーブリー視点でサニーを見れば)間違ってはいない。4年ぶりにナイフを持って教会で……という。

 

オーブリーが素直になって気持ちを語るところが個人的には最も共感したポイントであり、このゲームのハイライトでもあります(真エンドよりも好き)。遠ざけていたのは自分であり、各々の事情を理解しようとしなかった、と。

人生って、その時々に問題があり続けるじゃないですか。それを乗り越えるためには時間も労力も必要で、幼い頃のように友人第一で生きていくには難しすぎるんですよね。だからこそ、その時間が唯一無二で貴重なものであると、この作品を以て描写しています。

 

現実のオーブリー(だけでなくヒロとケルも)とタッチするためには、現実の2日の夕方までに「変な男」クエストを進め、リサイカルト本部に乗り込む必要があります。個人的には、これが最も取り返しのつかない要素でした。

 

でも、オーブリーの家の状況は、、、

オーブリーのお母さんは、話しかけても無言。。。家もゴミ屋敷と思えるような描写(こういう家あったなあ……と思い出す)。

例えばですが、隣の家で問題と思わしきものがあったとしても、それにどこまで踏み入るのか、という切実な問題もあるでしょう。虐待やいじめの定義・ラインなども状況や人間関係によって可変するものですし、親そのものが別人のように変わってしまう事情もある……。さらっと描かれてはいるんですけど、心にドシッとくる描写が多い、と感じるのは僕だけではないはず。

 

ケルとくっつくような妄想を一瞬しましたが、それも現実的でない。快活で人間関係が広いケルは、学校でも目立つ存在です。目立つ人はモテます(僕自身も言われてきた)。あの兄に対して劣等感を抱いていないような性格であれば、人と比較することに大きな意味を持っていないとも言えるでしょう。良いところのお嬢様なんかに見初められるようなイメージです。

みたいなことを考えてしまいました。キャラのその後が知りたい作品でもありますよね。

 

ピンク色の髪にしてもマリと話していた内容通りですし、義理堅さも好きでした。

 

友達を大切にしよう

友達を大切にしよう。これは僕からも伝えられるので、、、。

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まとめ

登場人物全員に感情移入出来る作品で、人気が出るのも納得。。。個人的には神ゲーと言える作品でした。クリアすれば忘れられないものになる一方で、他者へのおすすめはし辛いです。ゲームとしてはインディーズの部類に入りますし、共感の程度で大きく評価が異なってくる作品と言えるでしょう。

自身も含めて各々の家庭環境を振り返るでしょうし、かけがえのないものを失った経験があれば必ず思い出すことになるでしょう。また、ケルやオモリに友人を重ねられたのも没入感を深める一因でした。あと、バッドエンディングは見る必要はないかな、と(真エンド見た後だとキツイかも? と、あくまで僕はそう思うということ)。

人には思いの強さ・絆の強さがあり、それがあるからこそ、人生は豊かになり得るんだと思います。が、それを失う経験をすれば、それまでの幸せが反転してしまうほど、苦しいものになったり。親友を失った経験をしている僕としては、そんなことを考えています。

少し自分語りが多い記事になりましたが、経験から人間関係を語らないと伝わらないと常々感じていることでもあり、何より僕のブログなのでそれはスルーしてくださいね笑。

→(2023年1月1日 追記・更新)

販売本数が100万本を突破したそうです!おめでとうございます★

 

 

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