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【Life is Strange: True Colors】クリア感想~僕がした全選択も紹介(ネタバレ注意)

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2022年2月25日に発売したPS5/PS4Xbox Series X|S・One/Windows 10/Nintendo Switch/Steamソフト『Life is Strange: True Colors(ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ)』をクリアした感想・評価になります。シリーズは1・2をクリアしています。項によってはネタバレ注意です。

 

 

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Life is Strange: True Colors とは

『Life is Strange: True Colors(ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ)』はプレイヤーの選択によって物語の内容が変化するアドベンチャーゲームです。主人公アレックスは自身の不思議な能力と向き合い、兄の死の真相と田舎町に隠された秘密に迫ります。

www.jp.square-enix.com

プレイ人数:1人

CERO:D

ジャンル:アドベンチャー

 

基本操作は超簡単なムービーゲーム

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プレーヤーは主人公アレックスを操作します。基本的には、移動→人や物に表示されたボタンを押す→ムービーを見る流れ。自身の不思議な能力と向き合い、兄の死の真相と田舎町に隠された秘密に迫ります。

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次にやることも明記されているので、迷う要素もありません

 

クリアした感想・評価まとめ

主人公アレックスへの評価が人によって分かれそう

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ポートランド出身の21歳で、グループホームで孤児として暮らしている。他人の強い感情を取り込んでしまう特殊な能力が原因で周囲とうまく馴染めずにいたが、生き別れの兄からの誘いで彼の暮らすヘイブン・スプリングスに居場所を求めてやってくる。

アレックスは、他人の強い感情を取り込んでしまう特殊な能力を長い間隠していました。他人の感情をオーラとして見て、体験できる能力は、住人たちとの関係に影響を与え、時には彼らの人生そのものを変えてしまいます。

アレックスは主人公なのにたどたどしいというか、、、コミュニケーションがぎこちないという印象を最初に受けました。日本語版の翻訳が下手なんかな? とも思いましたが、これはアレックスの出自や能力に深く関係しています。

 

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たどたどしいキャラかと思ったら、生き別れた兄ゲイブとの再会してエアギター? を披露するアレックス。キャラクター像が掴めなかったのですが、、、

 

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マック↑↑の彼女を寝盗った疑惑を持たれている兄ゲイブは、家に殴り込んできたマックにボコられてしまいます。そこで、マックの強い怒りの感情(赤いオーラ↑↑)を取り込んでしまった主人公アレックスは激昂! マウントを取ってマックを逆にボッコボコに……↓↓。さらには、止めに入った兄ゲイブをも殴るという凶暴っぷり……。

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ええ…………(最序盤だったので、ドン引きしました)

 

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事前情報を見なかったので世界観や倫理観がまるでわからない状態だったのですが、これらの描写は、強い感情を取り込んでしまうアレックスの能力の紹介みたいなモンでした。

なので、感情を取り込む、という能力を基軸にゲームを進めていくことになります。

 

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スカート姿のアレックスの後ろ姿(画像右↑↑)。人を殴り慣れていることもあり、すぐに筋肉がつきそうな骨太体質っぽい印象。ゲームの主人公にしては(相対的に)スタイルが良くない印象でした。難しい家庭環境についての描写もあります。

 

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鉱山の道具って 人殺しに使えそうなものばっかり 字幕のかわいさがセリフと合ってない。

 

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人助けをすることで過去の自分から更生して、最終的にはアレックス自身のために生きる意味を見出していく……という側面もこの作品では描かれています。

アレックスの育った境遇やコミュニケーションの部分はリアリティを感じる部分でもあるので、人によってアレックスに感情移入出来るか(=ゲームへの没入)が大きく分かれそうです。ちなみに、僕はあまり出来ませんでした。

 

強い感情に触れるのはゲームでも疲れる

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人や物が発する強い感情をアレックスが取り込む・察知することで進行していく流れです。その影響なのか、現実で起こった人間関係のめんどくさい出来事を思い出していました。例えば、学生時代によくされていた恋愛相談なんかがそうですね。

 

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画像のダイアンは会社の人間として表層的な応対をしています↑↑が、アレックスの能力で本音を探ると大きな覚悟の元にウソをついていることがわかります↓↓。

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こんな感じで、他人の本音に触れることで情報を掴み、有効活用して状況を打開していきます。

アレックスは人の感情の機微に触れすぎているので、前述したように、たどたどしいというか人付き合いが難しくなっている点は納得出来ました。

 

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ゲームの都合上、やはり不安や恐れの部分が大きく、喜びなど+の感情は少なめ。

強い感情を持った人と接すると、どうしても影響されてしまうのは現実でも同じですが、アレックスはそれ以上。頭を抱えてよろける動作も多く、プレイしていて疲れが伝わってしまう方も多いと思われます(僕は組織に属していないので関わりたくない人とは関わらずに生きていますが、大嫌いな人と関わる機会の多い方はもっと疲れそう)。

 

舞台の街のグラフィックはきれい

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感動する! とか、神ゲー! とかそういったレベルではないですが、リゾート地っぽくて美しい田舎町が舞台です。山岳リゾートっぽい感じで好きでした。

ただ、人物のグラフィックが粗いので、プレイする映画とは言えません。そして、移動できるエリアは非常に狭いので、探索する楽しみがあるわけでもありません。

 

選択肢の難しさが際立つ

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ライフイズストレンジシリーズは、選択肢で展開が変わる特徴があります。

例えば、記憶が薄れていく病気に悩んでいるエレノアさん↑↑。フラワーショップを経営しているものの、症状の影響で仕事を続けられるか強い不安を抱えています。主人公アレックスは、エレノアさんの悩みを知ることに。

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アレックスのメモ帳には出来事が綴られます

 

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エレノアの孫ライリー。祖母エレノアのフラワーショップを手伝っていますが、この土地を離れて大学進学を超楽しみにしています。ただ、おばあちゃんを一人にしても良いのか、とも考えてもいます。

 

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アレックスはエレノアさんの病気のことだけでなく、ライリーに病気を隠し通していること・ライリーの大学進学のために貯金をしている事実も知ることに。

 

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シナリオを進めると、ライリーが街を離れるタイミングに居合わせることが出来ます。ただ、エレノアの病気のことはもちろん、エレノアがライリーの進学のために貯金していることも知りません。

この時の選択肢は、エレノアの秘密を話すor守る

秘密を話せば、ライリーは大学進学を諦め、エレノアに寄り添うことになるでしょう。ただ、エレノアの悲しみや怒りを買うことが予想されます。

秘密を守れば、ライリーは大学進学しますが、エレノアは街に残されて一人っきりになります。何かあった時に、病気を隠していたことがライリーに知られれば、主人公に対して激昂するかもしれません。

このように、人の人生の選択に踏み込むような、難しい選択を強いられることも本作の特徴です。

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章をクリアした後は、プレーヤーが選択した割合が表示されます。自分以外のプレーヤーがどんな選択をしたのかを知ることはちょっと楽しい。僕がした選択一覧を後述しています。

 

ムービーもセリフもスキップ出来ない

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△ボタンで調べられるものはメモに追加されますが、シナリオ進行のフラグには直接関わってきません。でも、アレックスのセリフが必ず入ります。

個人的に大きな問題だったのは、セリフもムービーも飛ばせないし早送り出来なかったこと。すべてのセリフを最後まで聞く必要があるんです(同じものを2回調べても飛ばせない)。浅い内容の会話なども多く、マジでダルかったです。

そういった事情もあり、プレイのテンポの悪さが気になっていたので、後半はほとんど△ボタンで調べられるものはスルーしていました。ムービー主体のゲームの中でも、早送りやスキップ出来ないということは、プレーヤーのペースや情報処理速度を無視しているということに他ならないので、個人的には不快極まりない要素でした。

 

ドラクエっぽい章もある

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なぜドラクエかと言うと、~が仲間になりたそうにこちらを見ている! というセリフがあったからです。でも、スクショミスで手元にありませんでした……泣。この章はアイディアに溢れていましたね。

 

マックがかわいそう(ネタバレ注意)

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強い怒りを持って殴り込んできたマックはアレックスに返り討ちにされ、イカれてる! お前らマジで何なんだよ と捨てゼリフを吐いて去っていきます。この部分だけは、僕も全く同じ感情を抱きました笑。

 

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彼女にも振られ(選択肢によって変わります)、ボコられたアレックスにも付きまとわれ、全く良いことがないマック。ゲームの中でも損な役に徹しています。

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ゲイブの家に殴り込んだことで、ゲイブを殺した犯人だと疑われ、会社にも口止めで脅迫され、彼女にも振られたマック(その会社も最終的には……)。このゲームでの扱いがひどかったので、記事に残しておきます。

 

後半の展開は雑そのものだが、勢いと演出は悪くない(超ネタバレ注意!!)

この項を見てしまうと、ゲームをする面白さが一気になくなると思います。なので、クリアしてから見ることをおすすめします。

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プレイして5~6時間くらい。アレックスとステフの距離が急激に縮まった展開に、疑問を抱かざるを得ませんでした。マジで好きなんだ! とかならまだ理解出来ますが、愛してるって言うほどコミュニケーションを取ってないやろ! と。

ちなみに、バラを誰にも渡さなくてもステフになるそうです。

 

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キスをしたことで、平和的な感情が世界を包む……!! なんだこれ……笑。

 

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最後の第5章でアレックスが殺されかけた瞬間。この画像だけ見ると、犯人が誰だかわからないのは◎。

 

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逆転裁判かの如く、あーだーこーだ言ってジェドを追い詰める血だらけのアレックス。色々と思うところはありましたが、田舎特有の人間関係・味方をしてくれるキャラを個々で描きたかったのかな? 考えています。おまけに、父親の敵がジェドだったという展開。そして、迫真のグラフィック。

ただ、第一章からトーンダウンしていたゲームへの没入感はこの辺りで完全に消え、ますますなんだこれ……と一歩引いた心境で画面を見てました。

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タイフォン社の失墜をラジオだけで済ませたのは、マジで酷いという感想です。世界的な大企業を倒すような展開になっていながら、ラジオだけでお終い……。ここまでが第一章のボリュームならば、評価は全く異なるものになったでしょう。

タイフォン社に歯向かったらステフやライアンに危険が及ぶかもしれない、的なことを言ってましたが、その辺の具体的な描写はマジで何一つなかったので、プレーヤー自身の知識で賄う必要があります。なんだこれ。

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ダイアンに圧力をかけた存在も声だけの出演。アレックスの周囲がスッキリしたのでそれで良し! という終わり方に違和感というか、とにかく雑やな~という印象。

 

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トロフィー「最高の未来」を獲得。そもそも兄が死んでるし、音楽にしても旅にしても苦労はあるし、タイフォン社失墜で生まれる人間関係の新たなもつれなどを考えると、何が最高なのかよくわからんな……というのが率直な感想。アレックスの未来そのものにも別に興味が湧いたわけでもないです、、、

スッキリした終わり方のようで全然スッキリしなかったので、制作との認識のズレを大きく感じた瞬間でもありました。

 

僕がした選択の全てを残しておきます

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振り返ってみると、一貫性がない=そこまでゲームに没入してないことがわかりますね……笑。

 

ボーナスエピソード「Wavelengths(うつろい)」は注意が必要

メインキャラクターのひとりであるステフを主人公としたボーナスエピソードです。 プレイヤーはステフとなり、アレックスがヘイブン・スプリングスに到着する前の1年間を過ごすことになります。

パッケージ版だと付属しているダウンロードコードが必要になります。中古でパッケージ版を購入する方は、コード使用済みの場合はプレイ出来ないので注意しましょう。

 

声優一覧

アレックス:風間万裕子

ゲイブ:櫻井トオル

ライアン:唐戸俊太郎

ステフ:丸山有香

ダッキー:魚建

ジェド:楠見尚己

パイク:武田幸史

ライリー:近藤唯

イーサン:鶏冠井美智子

マイキー:前田弘喜

ほか出演声優 (五十音順・敬称略)

赤城進 壹岐紹未 石黒史剛 大津愛理 岡哲也 荻野晴朗 粕谷大介 きそひろこ 木戸衣吹 熊谷海麗 佐古真弓 佐々木拓真 白川周作 中村慈 波乃りん 林和良 前田弘喜 丸山壮史 水越健 宮瀬尚也 矢野智也 柚木尚子 Lynn

 

クリア時間・クリア後

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7~9時間だと思います。クリア後は特になし。エピソードを選択できるくらい。

 

まとめ

第一に、ゲームボリュームが少なすぎます。非常に丁寧に記事を書いたつもりですが、実際はそんなに書く要素はなかったです。「あれも書きたいこれも書きたい」という作品ではなかったです。何より、初回限定特典もないのに、この価格はさすがに高すぎます……(新品で6000円を超えるので、すぐに相場が下落すると思われる)。価格に関しても大きな認識のズレを感じました。

第一章は面白かったのですが、徐々にトーンダウンをした印象も受けたのも残念なポイントでした。人によって評価が割れそうですが、ムービーゲームが大好きという方以外にはおすすめ出来ないかな、という印象です。まとめると、制作との認識のズレを感じる、ということになります。

シリーズを1・2とプレイしていますが、(僕はブロガーなので記事を書けばペイ出来ますが、そうでなければ)次回作が出ても新品で買いたくはないな……と感じた作品でした。

 

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