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【THE CHANT(ザ・チャント)】クリアした感想・評価を綴る(ネタバレ注意)

【2023年9月6日 無料DLC:The Gloom Belowがリリース! など追記・更新】

2023年3月30日に発売されたPS5、Xbox Series X・One、Steamソフト『THE CHANT(ザ・チャント)』をクリアした感想・評価になります。項によってはネタバレ注意です。

 

 

THE CHANT(ザ・チャント)とは

人里離れた孤島を舞台にしたシングルプレイ専用三人称ホラーアクションアドベンチャー
島にあるリトリートでのスピリチュアルな集団チャントによって開かれた、負のエネルギーを餌にするサイケデリックな恐怖の次元「闇」により、穏やかな週末は絶望へと変わった。繰り返し登場するキャラクターたちと対話して島の複雑な歴史を紐解き、恐るべき宇宙の真実を目の当たりにしよう。儀式を巻き戻して次元を閉じるには、闇の生物と戦い、生存者たちを説得し、1970年代のカルトが遺したものを解明しなければならない。それができるのはあなただけだ。

公式サイト:https://www.thechant.com/jp-jp

ジャンル: ホラーアクションアドベンチャー

プレイ人数: 1人

CERO:C

 

評価・感想

あらすじが怖すぎる

宇宙の恐怖に満ちた島を探索
リトリートの他のメンバーたちとの対話を進めていくうちに、彼らは自らの負のエネルギーにゆっくりと呑まれていく。「闇」から放たれた様々な生物やカルト信者との戦いを生き延び、島の奇妙な歴史を紐解いていこう。

リトリートとは、普段いる場所から離れて静かな場所でリフレッシュすること。この作品の場合は、主人公ジェスが友人キムに誘われる形で、島で行われる一日スピリチュアル体験に行くようなイメージ。

主人公ジェスは10代の頃、10歳の妹を事故で亡くしている過去があり、それを現在も引きずっている。

 

島にやってきたジェスに対して、「人生が変わる」「エネルギーに集中できるよう、白を着るの」「タイラーさんは今まで出会った人と違う。深みがある特別な先生で、あたしを本当に理解してくれてる」などと語るキム。

 

教祖のタイラー。初対面でこの容貌とボディタッチは怖い、、、。◯原◯◯っぽい……と反射的に思ってしまった

スピリチュアル体験会というか、めちゃくちゃ宗教だったという。元々は祖父が作った宗教団体で、現在は孫のタイラーがトップだそう。

 

本当の自分を周りに認めてもらいたい云々~、人生は変わりました~などの美辞麗句が並ぶ。世界共通なんやな、と

島の各所にあるフィルムを再生することで、歴史・文化・宗教などを学ぶ事が出来ます。

 

今夜のセッションは「変化の準備」だそう。

 

着替えさせられたジェスは、カルトっぽくない? とキムに聞くも、そんなことないよ! みんな良い人だよ! というお決まりの展開。

 

映画『ミッドサマー』を想起させる

夜になって儀式を行うことに。お茶を飲んだキムが儀式中に逃走。中断してキムを追うことに。

 

激しく自己嫌悪して様子がおかしいキム。「あたしは悪くない!」などと発狂して襲ってくるので、、、この謎を島の歴史から紐解いていくような流れに。

悪い視点でテンプレート的な宗教を描いており、マジで気色悪かったです。何事も自分で決めたがるような僕の性格もありますが(誰かに従うことが耐えられないので就職出来なかった)、盲信的な人間が集う光景に対して凄まじい嫌悪感がありました。

他作品の宗教団体を思い出していたのですが、『ファークライシリーズ』や『GTA5』のキフロムよりも断然現実味がありましたね、、、。

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武器は塩や枝、回復は瞑想や薬草

メインステータスは、精神 身体 魂

調和は何よりも重要だ。強い精神力で恐怖とパニックに立ち向かい、物理的な脅威から身体を守り、魂を昇華して瞑想し、超自然的な能力を手に入れよう…

本作はHPが3つあるような感じ。いずれかが0になるとゲームオーバーになります。

精神が0になるとパニック発作が起こり、敵への攻撃など不可に。主人公が精神をすり減らすようなこと、例えば驚いたり恐怖する場所を進んだり、、、注意しないと結構起こりがち。放置するとゲームオーバー。

 

ラベンダーを使うか、瞑想をすれば精神を回復させることが出来ます。

 

戦うか、逃げるか

超自然的な武器や能力を駆使し、生き残りを懸けて戦おう。素材を収集・クラフト・管理して接近戦に挑め。もしくはパニックに陥って逃げ出すか…

現在の教祖タイラーの祖父:モンローが映像で語る島の生物のフィルム。動物寓話集という資料としてインベントリの画面から確認可能。クリーチャーの種類みたいなモンですね。僕がクリアした段階では13種類いました。

 

画像上↑↑は精神攻撃をされているところ。もちろん、フツーに攻撃してくる敵もいるので肉体のダメージもあり。3つのメインステータスを気にする必要あるところはゲームとして面白い部分。ですが、クリーチャーは結果的にこのゲームへの恐怖を薄めていました(人間の方が断然気持ち悪いし怖かったので)。

 

プリズムを使えば特殊攻撃が可能に

攻撃手段としては、虫除けに有効なハーブ:セージを巻き付けたセージスティックやヨモギを束ねたウィッチスティックなど。クラフトで作成して使用していく流れ。また、塩やエッセンシャルオイルで敵に怯ませたり。基本的には三人称視点のホラーゲームで、R2でスティックなどの近接武器をぶん回して除霊していくようなイメージでしょうか。

ゲーム慣れしていない序盤が一番難しく、一撃で葬るような攻撃もありませんが、回避アクションもあるので難易度は高くなかったです。

 

地図はないが、探索しがいがある島

基本的には一本道。敵の出現が進行フラグになっていますし、看板や主人公の声が入るので、迷うようなフィールドデザインではないです。が、地図がないので道を覚える必要があります。

 

スキルツリー的なアップグレードも。ステータスを上げたり、回復アイテムの効率を上げたり。ファイルや消費アイテムを使えばポイントが貯まり、プリズムクリスタルを使うことでアップグレードが完了します。

探索としては、島の歴史を見るためのフィルムや資料、ステータスをアップグレードするためのプリズムクリスタルを見つけるのが主でしょうか。目的地の反対側の道に配置してあったりするのはゲームの定番ですね。

 

生姜、セージ、ラベンダーなど薬草を拾っていく。『バイオハザード』で言うところのガンパウダーやハーブみたいなモン。

 

初見殺しがちょこちょこある

 

ゲームオーバーの画面がキモい

 

謎解きがバイオハザードっぽい

バルブハンドルで植物を枯らす。ものすごく『1』っぽい。

 

扉にはめ込むためのモニュメントを組み合わせる。レリーフっぽい

 

ヒューズをハメたり、歯車を組み合わせたり、、、この手のジャンルに慣れている方はあっさりクリア出来ると思います。

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気味の悪い描写・演出がそこそこある

狂人化するソニー君に、ドン引きする主人公。

僕が意図的にキモいスクショをしたわけではなく、割りとそう思わせる演出に秀でています。前述した宗教の気持ち悪さは序盤に集中していますが、それ以降はキャラクターの変貌が気持ち悪さのメインに変移していくような印象でした。

 

辺獄の書みたい

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あとは、なんでCERO:ZじゃなくてCなんやろ? と感じていましたね。エロはないですが死体は出てきますし、基準が良くわからないですが、僕よりもゲームを実際にクリアしてない人が決めているのは間違いなさそうです。

個人的な経験から来る考えで言うと、Zだと思います。

 

DLCの衣装

初回封入特典の1970年代をモチーフにしたスピリチュアル・リトリートコスチュームって何? ってなったので紹介。肩と背中の露出、あとはバッグがおしゃれになっただけ。

こちらはデフォの衣装

 

その他・小ネタ

質問にどう答えるかでエンディングが変わるっぽい(詳細な条件はわからん)

いかにも宗教に入るようなキャラっぽいな~と思った一コマ。いざという時の人生の決断を他人任せにすることを象徴するような「どうしたら良い?」という質問。良いか悪いかは別として、宗教を描いた作品として現実味あり。

 

ですが、自分よりも大切な人を失って立ち直れないような経験が人生を占めているか? と問われれば、、、。このおばさん:マヤが言う「ここのみんながそう(苦しんでここに来たの)よ」とは、個人的には都合の良い解釈にも聞こえます。

 

人生の判断を誤ったような語り共感する部分もありました。

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日本語字幕に誤字がありましたが、ブロガーとして責められない。

 

日本語字幕が一瞬だけ英語字幕になったので焦った。バグ?

白谷雲水峡の途中の道(屋久島)っぽい

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日本語声優一覧

ジェス・アンジー近藤唯

キム:多田 沙綾

タイラー:山下大輝

ソニー田中光

ハンナ:佐藤みゆ希

マヤ:佐々木優子

モンロー:広瀬 彰勇

一応書き起こしました。近藤唯さんの声はわかったのですが(『殺人を無罪にする方法』ミカエラの声で覚えてる)、、、詳しくなく、もし間違っていたらすみません。

日本語音声・日本語字幕あります。

 

クリア後・クリア時間

6~7時間くらいでしょうか。クリア後は特になし。

 

攻略情報

通しプレイの動画

精神0でパニックになったら、エリア外へ逃げて回復するのが大切。無理に戦おうとしない。

 

植物の調合:(光る錬金植物+結晶化した~)+(匂いのする黄色~+毒を滴らせる)=植物溶解液

 

ブレインオーブの並び順:右から、青・黃・オレンジ・紫・緑・赤

 

ファストトラベルは青がテントに一番近いので青しか使わなかった

 

ネタバレ

ストーリーの要約

1800年代に宝石が発見されるようになって島が発展、遊歩道、集落、灯台、コミューンなどを築いたとのこと。そして、1970年代にタイラーの祖父:モンロー・アントンがこの宗教の発端。宝石や島の力を通して、スピリチュアルを超えるような力に目覚める。島内で拾えるフィルムでその歴史を見ることが可能です。

 

儀式中に逃げ出したキムを追うも襲われる→正気に戻すために鏡などに頭を打ち付けて意識を失う。キムを助ける手段を他の人たちに話を聞くが、ソニーは主人公を責めて逃亡。自分だけが手柄を欲している心を闇に呑み込まれ、クリーチャーに取り込まれて、主人公の目の前で後悔を告げて死亡。

 

キムがふざけて「湖の底に宝物が沈んでる」と主人公の妹:アンジーに言い、それを聞いたアンジーはそのまま溺死。キムとジェスは日光浴でイヤホンしてたとのこと。これがジェスが抱えている痛み。この過去を語ったマヤもまた息子を亡くしてこの宗教に入っていた。キムを助けるため、今度はマヤと灯台へ行くも、マヤは息子の幻影に囚われてしまい、闇堕ち。

最後は息子の幻影を抱きしめるものの、抱きしめたのはクリーチャー。もちろん死亡。

 

教祖のタイラーは、ハンナとSEXする関係。全員を金づるとして認識しているファイルがある(これを見て安心しました)。

コミューンに戻って今度はハンナに相談。教祖のくせに我関せずのタイラー(クズが目立ち始める)を騙してプリズムを盗み出し、ハンナと集落へ仮面を取りに向かう。

 

キムを助けるために仮面が必要、でもその仮面は僕の家族のものだ! と邪魔してくるタイラー。

タイラーを殺害し、仮面で復活したタイラーの祖父:モンローの手に渡ってしまう。

 

ラスボスっぽいバトルに勝利し、仮面もプリズムも取り戻す。


こいつは倒しましょう。道が拓けます

 

仮面をキムにハメたことでキムは復活。めでたしめでたしと思いきや、、、

 

ハンナが、ソニーやマヤなど死んだみんなを戻せる! 自分は無視され続けてきたけど役に立てることを言い出し、海の崖にある祭壇上へ。仮面をハメると全てを吸い取られ、死んだ人たちの魂がごっちゃになったラスボスが召喚されてしまう。

倒しておしまい。主人公ジェスとキムは生き残ったのでした。その後のエンディングは3種類あるようです。

 

エンディング3種

  • 精神エンド……島からキムと二人で船に乗って帰る途中、黒渦に飲み込まれるエンド。僕はこれでした。
  • 魂エンド……儀式を行うテントの中で目覚めた主人公。あなたにはお茶が合わなかったのねと言われて起きる。助かった、神様ありがとう。キムはどこ?→キム? それより……→今夜宇宙と一緒になるのだ! とモンロー? が儀式を始める。ジェスが笑い狂っておしまい。
  • 肉体エンド……元の生活に戻ったジェス。ランニング中に、妹アンジーの水死体を以前見た場所で「安らかに、アンジー」と告げて走り出すも、その背後には黒い虫がぶんぶんしておしまい。

分岐の条件としては倒し方ではなく、質問された時の回答で変わるっぽいので、2周する気は起きませんでした。

最序盤に走り抜けていた妊婦さんをてっきり主人公の妹アンジーかと思っていましたが、違いましたね。

無料DLC:The Gloom Belowがリリース!

「The Gloom Below」は、グローリー アイランドの恐怖からの脱出に続き、プレイヤーを次の冒険へと導き、The Gloom と物理世界の超現実的でねじれた融合の奥深くへと導きます。呪われたアントン家と協力し、閉じ込められたカルト信者たちの物語を追いながら、プレイヤーは予期せぬ遭遇を乗り越えて戦い、ザ・グルームの中心部を破壊するために必要な材料を集めなければなりません。

2023年9月12日リリースです★

 

まとめ

題材はゲーム的に面白く、序盤は盲信的な人間の恐ろしさを描けていたと思います。が、序盤はピークでした。ゲームへの慣れもありますが、難易度も高くなくて比較的あっさり終わった印象です。『バイオハザード』などが好きで一通りクリアした方にはおすすめ出来るかもしれません。

 

 

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