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【魔法少女ノ魔女裁判】Switch版クリア感想(辛口レビュー・ネタバレ注意)

Nintendo Switch2Steam

2026年7月9日に発売されたNintendo Switchソフト『魔法少女ノ魔女裁判』をクリアした感想・評価です。Steam版の移植作品で、Nintendo Switch版には新規描き下ろしスチルや、魔女裁判中の新規カットイン演出などが追加されているそうです。

魔女裁判の犯人、処刑、キャラクターの過去、エンディングまで触れているため、項にっってはネタバレ注意です。

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高校時から婚活せざるを得ず、戦略的に恋愛を始める→大卒後、就職に失敗→薬学生の彼女のヒモを経てブロガーに(15年の交際を経て結婚!)。エンタメ分野のレビュー、感謝を綴ったエッセイが好評。当時の内容を綴ったノンフィクション小説「薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた」が電子書籍化しました!

魔法少女ノ魔女裁判(まほうしょうじょノまじょさいばん)とは

少女に混ざりこんだ魔女を炙り出せ。魔女の魔法と嘘を暴き、処刑せよ。「Acacia」が送る魔法議論×ADVミステリー。

『魔法少女ノ魔女裁判』公式サイト

ジャンル:魔法議論×ミステリーアドベンチャー

プレイ人数:1人

クリアした感想・評価

ストーリー・キャラ・カタルシスの構成が素晴らしい

◆ストーリー
「この中に、魔女になった少女がいる」

高校1年生になるはずの朝、エマが目を覚ますと、そこは薄暗い檻の中。身に覚えもなく絶海の孤島に存在する牢屋敷に閉じ込められ、混乱するエマに、一羽のフクロウが告げる。

「キミはこの世界に害をなす――『魔女』である可能性があると認定された」
「ここで、一生囚人として生活してもらう」

当たり前だと思っていた日常が崩壊した。エマは囚人生活の中で同じ魔女候補の少女たちと知り合っていくが、ある時、フクロウは囚人の少女たちを集めて言い放つ。

「魔女裁判を執り行う」

それは、13人の少女たちの中から一人ずつ『魔女』……すなわち処刑対象を選定していく、
あまりに残酷なゲームの開始だった――

本作を神ゲーと評する方々は、おそらく、ストーリーとキャラクターに魅了されたんだと思います。

13人の少女には、話し方、服装、倫理観、価値観、他人との距離の取り方まで細かく設定されています。最初は誰が誰なのかわからなくても、共同生活と魔女裁判を繰り返すので、すぐに覚えました。

最初は「この子が怪しい」「この発言はおかしい」という裁判ADVとして進んでいきますが、話が進むほど、単純な犯人探しではなくなっていきます。誰が殺したのかだけではなく、なぜそうするしかなかったのか、何を隠していたのか、死んだあとに何を残したのかが見えてくる。

共同生活→殺人事件が発生→情報収集→裁判→真相開示→処刑→キャラの過去が描かれる→共同生活……という繰り返される構成。この一連の流れに、フルボイスやBGMが良い感じに乗ってくる。

ここまでで既に面白さはあるのですが、、、その達成感を罪悪感に変えてくるんですよ。裁判なので、多数決で決められた一人を処刑するのですが、プレーヤーに処刑ボタンを長押しさせてきます

つまり、プレーヤーが死刑執行人になるため、後味の悪さが残ります(『休暇』という映画を思い出しました)。

処刑ボタンを長押しすることで、プレーヤーを殺人の当事者へと変える。年齢制限を守ってほしいゲームですね

 

結果的に、この罪悪感がゲームへの没入感を生んでます。

この構成は、とても上手いと感じました。この後味の悪さとカタルシスの出し方は、本作の大きな魅力でしょう。そして終盤に向かって、個別の事件がひとつの大きな構図へつながっていく流れも悪くありません。個人的にも、素晴らしいと感じました。

魔女裁判は面白いが、矛盾の示し方には粗さがある

殺人事件後は牢屋敷を捜査し、証拠を集めてから魔女裁判へ進みます。探索は自分で行き先だけを選択し、そこでイベントを消化するような内容。もう少し自分で調べることが出来たらなあ……と。この辺は、自分で移動できる『死噛』などの方が断然面白いです。

 

証言の矛盾を指摘する、正しい証拠を提示する、人物や場所を選択するといった形式で、操作自体は難しくありません。推理の流れがきれいにつながった裁判は面白く、キャラクター同士が意見をぶつけ合いながら、少しずつ犯人へ近づいていく緊張感もありました。

一方で、事件の真相がわかっていても、「なぜ今この証拠を出すのか」が理解しにくい場面があります。答えはわかってるけど、制作が選択肢を出してくれない!! みたいな。制作側が決めた順番に沿って正解を探す感覚、思考のプロセスを制作に合わせなければならないことも。これは『超探偵レインコード』を思い出しました。

ただ、魔法によって現実では不可能な殺人が成立するため、推理の前提も頻繁に変わります。アイディアを飛躍させないと謎が解けない部分は、個人的には好きでした。

裁判員に選ばれたが辞退した話(長文) 
2018年に裁判員候補に選ばれて、辞退した話です。裁判員裁判の経験を書いた記事が古いもの(2015年前後)しかなかったこともあり、自分で書いてみた次第です。やや長文です。

ゲームの構成と重い過去描写に、途中から飽きた

キャラクター一人ひとりに過去があり、それが性格、原罪、魔法、事件の動機へつながっている構成はよくできています。

ただなあ……と。ほぼ全員が壮絶な家庭環境、いじめ、孤独、自己否定、他者への不信などを抱えています。

最初は「この子にもこんな過去があったのね」と感情移入できましたが、全員に重い事情が用意されているため、中盤からは慣れてしまい、、、構成も同じまま。結果的に、途中から飽きてしまいました。お腹いっぱいって感じ。

細かく見れば違いはあるんですが、大きく見れば毒親育ちね! みたいな捉え方でOKですし……(そういう子が魔女因子を持ってるから仕方ないけど)。

 

これは僕が飽き性で、就職も出来ず、超めんどくさがりという側面は否めません。

しかし!! 設定が細かいことと、ずっと興味を持ち続けられることは別です。重い話を積み重ねるだけでなく、何も背負っていないキャラクターや、もっと軽い問題を抱えたキャラクターがいれば、全体にメリハリが出たと思います。

そういった点で、工夫や抑揚が欲しかったですね。毎日、二郎系のラーメンばっかり食べるのはキツイ、みたいな(適切な例ではない気もする笑)。

好きなキャラクターがいる人には深く刺さるでしょうが、僕は途中から全員の過去を受け止めることに疲れていました。

『ダンガンロンパ』との違い

  • 閉鎖空間、殺人事件、裁判、処刑、管理者キャラなど、基本構造はかなり似ている。
  • ただし『ダンガンロンパ』は推理アクション、本作はノベル寄りの裁判ADV。
  • 『ダンガンロンパ』はテンポとゲーム性が強く、言弾やミニゲームで推理を進める。
  • 本作は証言と証拠を選ぶ形式で、操作よりも会話劇とキャラクター描写が中心。
  • 推理の納得感やトリックの組み立ては『ダンガンロンパ』の方が上。
  • 本作は魔法が絡むため、論理で犯人を絞るより「魔法を事件にどう当てはめるか」を考える場面が多い。
  • 犯人当てよりも「なぜその子が殺すまで追い詰められたのか」を描く作品になっている。
  • 『ダンガンロンパ』がサイコポップな推理アクションなら、本作はゴシック調のキャラクターノベルに近い。
  • Steamで高評価なのも、推理ゲームとして完璧だからではなく、キャラクターの悲劇や関係性に刺さる人が多いからだと思われる(たぶん)
  • 公平な証拠から論理的に犯人を絞りたい人には、裁判の粗さが気になる可能性がある。
  • ただし、破綻しているわけではなく、『大奥記』のような雑い作品とは違う(味があるっちゃあるけど)。

『アサツグトリ』を思い出した

個人的にもう一つ思い出したのが、『アサツグトリ』でした。マイナーと言える部類に入ると思います。

少女だけが集められた閉鎖空間。一人ひとりが特殊な能力を持っていること。事件を通して少女たちの関係が変わり、全員の過去や抱えている問題が明らかになること。

大きく違うのは、『アサツグトリ』が時間遡行で事件を防ぎ、全員生存を目指すってこと。主人公の目的とプレイヤーの願いが「全員を助けたい」で一致していました。だから、クリア後の2周目のヒロ編で、「えっ??」となりました笑。


www.momotoyuin.com

 

一枚絵と声優さんの演技は素晴らしい

キャラクターの立ち絵、一枚絵、処刑演出、裁判中のカットインは美しいです。

凄惨な場面も直接的なグロテスク表現ではなく、色彩や構図を使ったイラストとして描かれます。死体や処刑を描いているのに、アートとして見入ってしまう場面がありました。

Nintendo Switch版では新規スチルに加え、少女全員の新しいカットイン演出も追加されているそうです。

フルボイスとの相性も良く、裁判中に感情が崩れていく演技は特に印象的でした。普段との落差が大きいキャラクターほど、声優さんの演技によって怖さや悲しさが増しています。

ただ、アップになると画質が粗いのは改善してほしかったかな……。

バッドエンドは回収すべき? 一枚絵を集めるなら必須

バッドエンドは、その場で回収しながら進めるのがおすすめです。一部のバッドエンドには専用の一枚絵があり、見ることでギャラリーが埋まります。

また、バッドエンドへ進んだ後は、ロード画面から直前の選択肢へ戻ることが可能。よって、デメリットはほぼありません。

選択肢が出る=オートセーブに残る

問題は、むしろ先に正規ルートへ進んだ場合です。

本作には、好きなChapterを選んで途中からやり直す機能がありません。クリア後にもチャプターセレクトは追加されないため、手動セーブをしていない場合、取り逃がしたら大変。相当面倒くさいはず。

僕はバッドエンドを回収しながら進めましたが、本編では見られないキャラクターの表情や、かなり救いのない結末もありました。単なるゲームオーバーではなく、本作の悪趣味さや世界観を補強する内容になっています。

Nintendo Switch版は6回エラー落ちした(怒)

Nintendo Switch版で最も問題だったのは、エラー落ちが頻発したことでした。

僕のプレイ環境:Nintendo Switch2では、クリアまでに6回ゲームが強制終了。ん~

まあオートセーブがあるので、そこまで煩わしさはないのですが、、、特にエンディングが近付くタイミングで落ちたのは萎えましたね……。没入感が吹っ飛びました。

ゲームの内容が悪かったらクソゲーが!! と文句を言えるんですが、そんなことはないですし……。

Nintendo Switch版は発売直後なので、今後のアップデートで改善される可能性はあるでしょう。『サブノーティカ:ビロウゼロ』や『サイバーパンク2077』なんかより全然マシですが、、、。

キャラクター・声優一覧

本作は全編フルボイス。

  • 桜羽エマ:三木谷奈々
  • 二階堂ヒロ:東雲はる
  • 夏目アンアン:葵あずさ
  • 城ヶ崎ノア:井口裕香
  • 蓮見レイア:小清水亜美
  • 佐伯ミリア:高森奈津美
  • 宝生マーゴ:樹冬華
  • 黒部ナノカ:大熊和奏
  • 紫藤アリサ:石井未紗
  • 橘シェリー:柊優花
  • 遠野ハンナ:石崎紗彩
  • 沢渡ココ:比良坂芽衣
  • 氷上メルル:山下七海
  • ゴクチョー:中尾隆聖
  • 月代ユキ:名塚佳織
  • などなど

特典が嬉しい!!

SONYはパッケージ版を辞めるらしいですが、、、任天堂は止めないで欲しい。特典や説明書をゲームから奪わないでくれ。。。

クリア時間・クリア後

クリア時間は約10時間ほど。

バッドエンドを回収しながら進めましたが、文章を読む速度は超速め。ボイスを最後まで聞く、証拠や魔女図鑑を細かく読む、裁判でじっくり考える場合は、20~30時間ほどかかる人もいると思います。

一般的なノベルゲームと比べるとボリュームは十分でしょう。が、構成や抑揚のなさに飽きる僕のような方もいると思います。

クリア後は、メニュー画面が変わります。強くてニューゲームはなし。追加シナリオやチャプターセレクトもなし。ギャラリーの未回収部分を埋めるには、残しておいたセーブデータを使うか、最初から再プレイする必要があります。

ストーリー・エンディングの感想(ネタバレ注意)

エンディングまで

要約すると、、、

メルルが大魔女を見つけるために少女たちを閉じ込め、魔女裁判で魔女化を進めた結果、エマ編は破滅(エマが魔女化)。ヒロ編では時間を巻き戻して各キャラの罪と本音を拾い直し、最後は大魔女ユキが魔女因子を自分に集めて消え、少女たちは救われる。

 

少女たちは、全国規模の魔女因子検査で異常値が出たため、牢屋敷に集められた。

本来は魔女化する前に処分される対象だったが、メルルは、少女たちをすぐ殺さず、大魔女を見つけるために魔女裁判を起こさせていた。

少女たちが疑い合い、殺し合い、追い詰められることで魔女化が進む。その中から大魔女を見つけるのが、メルルの目的。

エマを主人公として進む物語は、エマが魔女になって全員を殺害して終了。

その後、時間が巻き戻り、今度はヒロを中心とした別の展開が始まります。一度目の物語で起きた事件や犠牲が別の形へ変わり、主人公が変わることで、同じキャラクターの見え方も変化。

大魔女は月代ユキ(ヒロ編の最後で復活させる)。

魔女たちは、もともと人間と共に生きようとしていた。しかし人間に迫害され、虐殺された過去があった。ユキは人間を許せず、世界に魔女因子をばらまいた結果、現代の少女たちが魔女化の危険を抱えるようになった。

最後の魔女裁判で、ヒロたちはユキと対峙する。ユキは最終的に、世界中の魔女因子を自分に集めて無効化する魔法を使う。それによって、世界中の呪いは消えるが、代償としてユキ自身は消える。メルルもユキとともに消える。

少女たちは魔女因子から解放され、エピローグでは、エマとヒロが再会し、過去のことを許し合う。

 

人間は失敗しながらも学び、もう一度やり直すことで成長できる。一方で魔女は、殺意や衝動に飲み込まれ、同じ破壊を繰り返す。ラストは、そのような人間と魔女の対比を描きたかったのだと思います。

 

ただ、魔女そのものの脅威が最後まであまり伝わりませんでした。大魔女の強さもあまり伝わらず。

物語のテーマは理解できましたが、最後まで遊んでも、魔女を処刑しなければならない理由には、あまり納得しきれませんでした。

ゴクチョーの隣の「なれのはて」の正体

黒部ナノカの姉・黒部ホノカです。

ホノカは変身能力でナノカの姿になり、妹の代わりに魔女因子の検査を受けて牢屋敷へ送られました。その後、魔女裁判で処刑されて「なれはて」となり、洗脳されて看守として使われていました(悲しいなあ)。頭に刺さっている黒いリボンが、ナノカとお揃い。

ナノカの処刑時に、ゴクチョーの指示がないのに銃口の前へ立って庇ったのも、なれはてになっても妹を守ろうとしたと考えるとつながります。

キャラクター評価(ネタバレ注意)

桜羽エマ

誰も見捨てたくないという主人公らしい性格。感情移入しやすい一方で、「全員から好かれたい」という気持ちが強く、寂しさや承認欲求も抱えています。声優さんが上手かった、とクリア後に実感。

善人ではありますが、常に相手の気持ちを正しく理解できるわけではありません。ココへの発言など、無自覚に切れ味の鋭い言葉を放つこともあり、「本当にただの優しい子なのか」と疑わせる人間臭さがあります。ヒロが嫌いになる要素にも共感。

欠点のない主人公ではなく、善意と自己保身が同居したキャラクターとして評価されやすいと思います。一方で、構ってもらうための行動や、自分に都合よく記憶を捉えるところが苦手という人もいるでしょう。そもそも、ボクっ娘とイジメが結びつかんやろ!とスターと時から思っていたので、最後は納得でした。

二階堂ヒロ

真面目で頭が良く、裁判でも中心になって議論を進める優等生。エマと並んで物語を支える、もう一人の主人公です。声優さんが上手い。嘘の組み立て方が、佐藤十兵衛(喧嘩稼業)っぽさがあって好き。

「正しくないもの」を許せない正義感は頼もしい反面、相手の事情より正しさを優先してしまう危険性もあります。正義のためなら自分自身も傷つけられるため、強いというより、壊れるまで止まれない人物。

物語への貢献度、裁判での有能さ、エマやユキとの関係もあり、僕は好きでした。正しさが人を救うこともあれば、追い詰めることもあるという本作のテーマを最も背負っています。

夏目アンアン

スケッチブックを使って「わがはい」と話す引きこもりの少女。自分の言葉を声にできない一方、絵や文章を通してなら他人とつながれるところが魅力。あんまり印象に残らず。

城ケ崎ノア

いつもふわふわしており、何を考えているのかわかりにくいストリートアーティスト。もう全部絵にしてこの世界ぶっ壊せば良いのに……と思ってました。恐竜を描いて死んだバッドエンドがあったのに、その恐竜が描かれないのも本作の不満点でしたね。ノアの絵をもっと見たかった。

周囲が感情的になっても独自のペースを崩さず、芸術家らしい視点から物事を捉えます。緊迫した牢屋敷の中で空気を和らげるキャラクターですが、状況から一歩引いているようにも見えます。

蓮見レイア

中性的な容姿と責任感の強さを持つ、王子様のような役者。声優さんが本当に上手い(演技がかっている点が特に)

目立ちたがりやでしかないとは言え、自分が前に立って仲間を守ろうとするため、集団のリーダーとしてアリなのかな。見た目の格好良さだけでなく、努力によって理想の自分を演じ続けているところも、結果的に素晴らしいですよね。

最初に殺人を犯してましたし、ヒロと百合エンドもありましたね。

佐伯ミリア

おじさん呼びが最後まで印象深い。おっぱいをもっと見たかった。

強烈な個性を持つキャラクターが多い中で、ミリアの不器用さや生活感は人間味につながっていた印象。ただ、物語全体での役割は弱い。おじさんと言っても、仕事が出来なさそうなおじさんだったのは◎。

宝生マーゴ

一番魔女っぽいイメージ。人の嘘や感情を見抜く力が高く、魔女裁判でもエマを支える重要人物。

掴みどころのない余裕、裁判での有能さ、内面にある不信と愛情の落差も特徴的。マーゴという名前も魔女っぽい。

黒部ナノカ

他人を信用せず、一人で牢屋敷から脱出しようとする少女。個人的にも好きでした。バイオハザードと間違っとるやろ! とツッコミたくなるような射撃に衝撃を受けましたね。

警戒心の強さには理由があり、過去や姉との関係を知ることで印象が大きく変わります。

態度は厳しくても行動には優しさがあり、物語への関わりも深いため、人気が高くなりやすいキャラクターかもしれませんね。唯一、肉親である姉が登場するキャラでもあります。設定に恵まれている。

紫藤アリサ

口が悪く、喧嘩っ早く、何に対しても苛立っている炎属性のキャラ。煽ったら必ず乗ってくる単純キャラ。ピュアヤンキー。貧乳なのが残念だとずーっと思ってました、理由はわからん笑。

他人以上に自分自身を嫌っており、必要とされるとときめくものの、結果を出せず失望させてしまい、自己嫌悪に。悲しいなあ……と思うけど、人間らしさもあり。

裏表が少なく、思ったことをそのまま口にするため、関係が深まるほど信頼しやすい人物です。わかりやすい不良キャラから、自己否定を抱えた少女へ印象が変わる過程が評価されやすいと思います。

橘シェリー

好奇心のためなら危険へ飛び込み、倫理より面白さを優先する自称名探偵。声優さんの、感情が欠落してる演技が上手かったですね。シェリーの過去は印象的でした。

ハンナとの関係も良き。この他に笑顔になってたキャラっていなかった気もする。

遠野ハンナ

高慢なお嬢様を演じていますが、暴言+丁寧語は好きでした、良いキャラしてる。癒し枠だったかも。ハンナまで処刑させないといけない構成はどうなんやろって感じてました。

沢渡ココ

気分の浮き沈みも激しいストリーマー。短絡的で、個性のない若者のテンプレートみたなイメージ(すみません)。あまり関心を持てず。

氷上メルル

案の定、黒幕でした笑

あとは、大魔女の恐怖を伝えきれなかった印象も。黒幕として最序盤から素晴らしい立ち回り。

ゴクチョー

牢屋敷と魔女裁判を管理するフクロウ。女の子に比べ得て、デザインが洗練されていない印象。

中尾隆聖さんの声もあり、少女たちへ処刑を迫る役割から、『ダンガンロンパ』のモノクマを連想します。ただ、モノクマほど会話へ頻繁に割り込まず、笑いと恐怖を同時に作るキャラクターでもありません。

牢屋敷には多くの規則があるものの、事件へ十分に活用されていない規則も多く、ゴクチョーの監視も意外と緩め。世界観の象徴としては強いものの、物語を動かす存在としては物足りなさも。

月代ユキ

物語に不在でありながら、エマとヒロの関係、魔女裁判、二つの世界へ大きな影響を与え続ける人物。

いじめられていた被害者であると同時に、エマとヒロの間に残った罪悪感そのものでもあります。

重要人物ではありますが、本人の現在の姿や考えを直接知る機会は少なめ。周囲の記憶と後悔によって人物像が作られているため、物語を動かす力の大きさに対して描写が足りないとも感じました。ラスボスなのに、最初に忘れてしまいそう。

まとめ

キャラクター、一枚絵、フルボイス、二つの物語を使った構成には強い魅力があります。人気が出る理由はわかります。

ただ、証拠から推理を導く過程には粗さがあり、正解がわからず総当たりになる裁判も。全員が重い過去を抱えているため、中盤からキャラクター設定に慣れ、同じ構成がゆえにゲームに飽きてしまいましたね。。。

そして、エラー落ち連発。Switchでエラー落ちって、この10年であんまり経験ない気がします。。。

それでも、最後までプレイして良かったと思える作品でした。ただ、神ゲーとは言えないです。

かわいい少女、百合を思わせる関係、救いの少ない過去、処刑を伴うデスゲームが好きな人には、強く刺さるのではないでしょうか。バッドエンドには専用の一枚絵があるため、これからプレイする人はドクロマークを表示し、その場で回収しながら進めるのがおすすめです。

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