
【2026年7月12日 追記・更新】
2020年12月10日に発売したPS4・Xbox One・PCソフト『サイバーパンク2077』をクリアした感想・評価です。
僕が最初にプレイしたのは発売直後のPS4版。バグまみれの時期でしたが、それでもストーリーとキャラクターの良さだけで神ゲーだと思えた作品でした。主要人物のサブクエストと複数のエンディングも回収しています。項によってはネタバレ注意です。
関連レビュー
サイバーパンク2077をクリアした感想・評価
『サイバーパンク2077』は、巨大都市ナイトシティを舞台に、主人公Vを操作するオープンワールドRPGです。
企業、ギャング、フィクサー、傭兵が入り乱れる街で、身体をサイバーウェアによって強化しながら仕事を請け負い、自分の選択で物語を進めていきます。
- ジャンル:オープンワールドRPG
- プレイ人数:1人
- CERO:Z
Vとジョニーの物語が抜群に面白い
主人公は、以下の3種類の過去から選んでスタートします。
- 街で育ったストリートキッド
- 放浪族のノーマッド
- 企業出身者のコーポレート
過去によって、会話の選択肢や序盤の始まり方が一部変わります。

例えばコーポレートなら、企業に勤めていた経験や内部事情を踏まえた選択肢が生まれます。
Vは相棒のジャッキーとナイトシティで成り上がることを夢見ますが、大仕事に失敗。殺されかけた時、脳内に埋め込んだチップの影響で、死んだはずのロッカーボーイ:ジョニー・シルヴァーハンドが見えるようになります。

ジョニー役はキアヌ・リーブス。日本語吹替は森川智之さん。
さらに、チップによってVの人格がジョニーに上書きされつつあり、寿命も残りわずかだと判明。Vは生き残るため、脳内チップを取り除く方法を探すことになります。


最初はいがみ合っていた二人ですが、Vはジョニーの記憶を知り、ジョニーはVの人生を見る。互いの心情や関係が少しずつ変化します。
ただし、Vが助かることは、ジョニーの存在を消すことでもある。最後までプレーヤーへ選択を突き付ける構成でした。
ストーリーとキャラは、僕がプレイしたPS4ソフトの中でも屈指の面白さと没入感がありました。
キャラの心情の機微が抜群に伝わってくる展開が多く、世界観と人物への理解が進む過程でドハマリしました。
同様に、主要人物のサブクエストも、ゲーム史上最高傑作だと思える出来でした。
Vだけでなく、Vの中にいるジョニーとの過去や関係まで重なるため、会話に深みがあります。本編だけを急いで進めるより、ローグ、ケリー、ジュディ、パナムなどのサブクエストまで遊んでほしいです。
キャラが最高。しっかりと生きている


ローグは、フィクサー界の女王として君臨するナイトシティの生ける伝説。現在のVと、過去のジョニーを両方知っている、本作でも特に重要なキャラです。

若かりし頃のローグ。アニメ『エッジランナーズ』にも軽く登場します。


ケリーは、かつてジョニーとSAMURAIを組んでいた元メンバー。ジョニーの死後に音楽業界で大成功を収めたものの、心には大きな闇を抱えています。
Vが訪れる直前には自殺未遂をしており、金と名声を求めた過去も後悔している。再びジョニーと出会うことで、生きる活力を取り戻していくサブクエストが良かったですね。


タケムラは、Vの命を救ったサブロウ・アラサカの腹心。義理堅く、信念を曲げない姿勢にVも感化されていきます。
後々、Vがタケムラを「ゴロウ」と呼ぶようになる点も◎。一言の変化で距離が縮まったことを感じさせる演出が好きでした。

ジュディは、ブレインダンスのエディター。Vとは不思議な縁で、数多くのクエストを共にこなします。
恋愛関係へ発展しなくても、互いに信頼し合える友人になれる。ジュディとの最後のクエストが本当に好きで好きで、その構成の美しさと後を引く感情は、このゲームのハイライトそのものでした……。
キャラクターが主人公を持ち上げるためだけに存在していません。それぞれが過去や仕事や人間関係を持ち、Vのいない場所でも生きているように感じられます。
ナイトシティの作り込みが凄まじい

人物、土地、企業、ギャング、車、銃、サイバーウェアまで、ナイトシティの情報量は圧倒的です。
最初は人物名や専門用語が多すぎて、なんとな~く進めていました。ですが、Relic、神輿、アラサカ、バッドランズなどを理解するほど、ストーリーが面白くなります。
ゲーム内のデータベースには、人物、土地、組織、専門用語だけでなく、クイックハックやバトルの基礎まで記載されています。
僕はクリア直前まで、こんなに詳しいとは気付きませんでした……。
世界観の作り込みを楽しむためにも、新しい言葉が出てきたらデータベースを見るのがおすすめです。
FPSのバトルには慣れが必要だった
移動とストーリーは最高でしたが、僕はバトルに慣れるまで時間がかかりました。
銃の照準が難しく、ステルスやハッキングも最初は使いこなせず。一方、近接武器の刀はめちゃくちゃ強い上に、ブンブン振り回せるのでおすすめです。


運転中は視点を切り替えられます。ファストトラベル地点がイベント場所の近くにあるのも◎。
育成、武器、クイックハック、サイバーウェアの自由度は高いため、自分に合う戦い方を見つけてから一気に楽しくなりました。
エロもあるが、人間関係の過程を重視


ベッドシーンや性的な店はありますが、関係が深まるまでの過程を大切に描いています。
単純にエロい場面を並べるのではなく、会話やクエストを重ねた結果として関係が変わる。この部分も好印象でした。
なお、日本国内版は裸体への下着着用など、一部の性表現や人体欠損表現が変更されています。
発売当初のPS4版はバグとエラーがものすごく多かった

???
これは発売直後のPS4版を遊んだ時の話です。
バグやエラー落ちが多く、進行不能になることもありました。
- ジャッキーが判定不可エリアにいて近づけない
- 進行に必要なキャラが表示されない
- 車から出られなくなる
再起動の連続で、10回近くゲームが落ちたと思います。それでも僕はストーリーに支障が出なかったため高評価でしたが、商品として問題があったのは間違いありません。
画面の見切れや暗さで困った場合はこちらにまとめています。
クリア時間・クリア後

主要人物のサブクエストをこなした上で、クリア時間は約28時間でした。
クリア後は、最終決戦前の「ハナコに会う」直前へ戻ります。そこから別ルートを選び、複数のエンディングを回収できます。
エンディング分岐と感想(超ネタバレ注意)
ここからはネタバレ注意です。
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最終盤では複数の方法で神輿へたどり着き、最後はVとジョニーのどちらを肉体へ戻すか選択を迫られます。
クレジットでは、主要人物からVへのビデオメッセージが流れます。選んだルートや人間関係によって内容が変わり、ミスティのタロット占いも結末を暗示しています。
ハナコを信じるルート
アラサカの役員会議へ出席し、内部の争いを見届け、アダム・スマッシャーを倒して神輿へ向かいます。
最後までアラサカに従うルートなので、ジョニーとは良い別れができません。
宇宙ステーションで検査という名の監禁を受けた後、神輿に保存されるか、残りの寿命を受け入れて地球へ帰るかを選択します。
どちらもミスティのタロット占いを見る限り、バッドエンドに近い印象でした。
ジョニーとローグに任せるルート
ジョニーに身体を預け、ローグとアラサカビルへ乗り込みます。
神輿へ到着する前にアダム・スマッシャーと戦い、ローグは死亡。神輿を解放した後、Vとジョニーのどちらが肉体へ戻るかを選びます。
Vが戻れば、ナイトシティの帝王となり、宇宙での大仕事へ。ジョニーが戻れば、墓参りをしてナイトシティを去ります。
ジョニーが肉体を得た場合、Vの仲間には事情が伝わらないため、ビデオメッセージではVが失踪した扱いになります。パナムがジョニーへ激怒するのも当然ですよね……。
パナムを頼るルート
Vはアルデカルドスと共に地下からアラサカへ侵入します。
神輿へ向かう途中で、アダム・スマッシャーにソウルを殺されます。その後、ジョニーと別れてVが肉体へ戻ると、パナムたちとナイトシティを離れることに。
ミスティのタロットは「戦車」「恋人」「太陽」。未来が明るいことを暗示しており、本編では最もハッピーエンドに近いルートだと感じました。
ただし、残りの寿命が解決したわけではありません。それでも、大切な人と共に街を出るという選択には救いがあります。
ジョニーとの隠しルート
ミスティに連れて行かれた屋上で、特定の条件を満たした状態でしばらく待つと、ジョニーと二人だけでアラサカへ乗り込む選択肢が現れます。
誰も巻き込まず、自分たちだけで決着を付けるルートです。
ジョニーとVが共存する結末がなかったのは少し寂しくもありますが、それがこのゲームの魅力を高めている要素でもあります。
最後まで選択を迫り、残りの時間を誰とどう生きるかを問い続ける。金や名声よりも、自分を必要としてくれる大切な人との時間を大切にしてほしい。僕は、そんなメッセージとして受け取りました。
ただ、その受け取り方さえプレーヤーに委ねられています。複数のエンディングを含め、本当に素晴らしい作品でした。
アニメ『サイバーパンク:エッジランナーズ』も面白かった
Netflixアニメ『サイバーパンク:エッジランナーズ』は、ゲームと同じナイトシティを舞台にした全10話のオリジナル作品です。
主人公は、貧困の中で母を失い、軍用サイバーウェア「サンデヴィスタン」を身体へ埋め込んだ少年デイビッド。ルーシーやメインたちと出会い、エッジランナーとして成り上がっていきます。
ゲーム本編の直接的な前日譚ではありませんが、ワカコ、ローグ、アダム・スマッシャーなど、ゲームを遊んだ人なら分かる人物や場所が登場します。
感想としては、面白かったというのが第一。10話の構成が非常に上手く、声優さんの演技も◎で、テンポの良さと展開に惹きつけられました。
最初にデイビッドとルーシーが見た月のBDが、最後の月面へつながるところが特に好きでした。
仲間も一人ひとり個性的です。最後まで意地でサイバーサイコにならなかったメイン、ヒャッハー系なのに格好良いレベッカも好きでしたね。
ラジオBGM、道路、建物、武器など、ゲームで歩いた街を音と背景から完璧に再現しているのも素晴らしい。アニメを見た後、もう一度ゲームでナイトシティを走りたくなりました。
そして、レベッカと兄ピラルがデイビッドたちと出会う前を描いた公式前日譚漫画も発売されています。
『サイバーパンク:エッジランナーズ MADNESS』1巻感想|特典・前日譚をレビュー
アニメ本編のコミカライズではなく、ピラルとレベッカが伝説的なエッジランナーを目指していた時代の完全オリジナルストーリーです。アニメで二人の結末を知っているからこそ、生き生きと暴れ回る姿が面白い!!
追加DLC『仮初めの自由』もクリア
『仮初めの自由』は、ドッグタウンを舞台にしたスパイスリラーです。
情報分析官ソングバード、大統領マイヤーズ、スリーパーエージェントのリードを中心に、誰を信じるかで物語が大きく分岐します。
作品の完成度と没入感は凄まじい一方、僕は本編ほど新キャラを好きになれませんでした。ジョニー、ローグ、パナム、ジュディ、ケリーたちが、いかに完璧な関係性で描かれていたかを改めて感じたDLCでもあります。
ストーリーの要約、ソングバードとリードの分岐、追加エンディングはこちらへ分けています。
『サイバーパンク2077:仮初めの自由』クリア後の感想・全エンディング
今から遊ぶならアルティメットエディション
『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』には、本編と追加DLC『仮初めの自由』が収録されています。Nintendo Switch2版も2025年6月5日に発売されました。
今から初めて購入するなら、別々に揃えるよりアルティメットエディションが分かりやすいです。以下はPS5版です。
設定資料集でナイトシティをさらに知る
ゲーム内のデータベースだけでも相当な情報量ですが、『ワールド・オブ・サイバーパンク2077』も購入しました。
攻略要素はなく、街、企業、ギャング、車、機械、民族、歴史などを文章とコンセプトアートで掘り下げた設定資料集です。
なんと紙版は4400円。僕はKindle版が1000円で売られていた時に購入しました。ゲームを遊び終えた後に読むと、ナイトシティをもう一度歩きたくなります。
まとめ
発売当初のPS4版は、バグがものすごく多く、エラー落ちも10回近くしました。FPSが合うかどうかもあります。
ですが、ストーリーとキャラの良さだけで、僕は最高に楽しめました。
ジョニー、ローグ、ケリー、ジュディ、パナム、タケムラといった人物の存在や会話が、とてもリアルに感じられたからです。
特に、関係が深まっていく過程はあまりにもリアルで、人をここまで描いたゲームは他にあっただろうかと思うくらい。
たとえ出会いは最悪でも、後になってそれが縁だったと気付くこともあります。続く縁もあれば切れる縁もありますが、同じ時間を過ごしたかけがえのない存在は人生の宝です。
そういった意味で、青春を追体験できたように感じた神ゲーでした。
ゲームを終えた後も、アニメ『エッジランナーズ』、前日譚漫画『MADNESS』、追加DLC『仮初めの自由』まで、同じ世界を別の人物から楽しめます。

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