【2023年11月2日 追記・更新】
2020年9月25日に発売したPS4ソフト『マフィア トリロジーパック』に収録されている『マフィア コンプリート・エディション（マフィア１のリメイク版）』、『マフィアⅡ』『マフィアIIIコンプリート エディション』をそれぞれクリアした感想になります。ネタバレをガッツリしているので、その点は注意です。
- はじめに：『マフィア トリロジーパック』と『マフィア コンプリート・エディション』の違い
- 『マフィア コンプリート・エディション（マフィア１）』をクリアした感想・評価
- マフィア２をクリアした感想・評価
- マフィア３をクリアした感想・評価
- まとめ
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はじめに：『マフィア トリロジーパック』と『マフィア コンプリート・エディション』の違い
2020年9月25日に同日発売した作品ですが、簡単に言うと『マフィア トリロジーパック』の中に、以下の三作品が収録されています。
- 『マフィア コンプリート・エディション』 ……マフィア１の完全リメイクで、新作扱い。
- 『マフィアIIコンプリート エディション 』……PS３などで発売したマフィア２のリマスター版。
- 『マフィアIIIコンプリート エディション』 ……PS4で発売しているマフィア３のバージョンアップ版（追加コンテンツなどが付属している感じ）
なので、プレイしたことがない作品が複数ある方は、『マフィア トリロジーパック』がおすすめです。
『マフィア コンプリート・エディション（マフィア１）』をクリアした感想・評価
アメリカの禁酒法時代にマフィアとして犯罪組織でのし上がっていく生きざまを描く。
タクシー運転手のトミー・アンジェロは、ひょんなことからギャングのいざこざに巻き込まれ、不本意ながら犯罪組織の世界に足を踏み入れることになる。最初はサリエリ・ファミリーの一員になることに不安を感じていたが、背を向けるにはあまりに大きな報酬額だったー。
ジャンル：クライムアクションアドベンチャー
販売元： テイクツー・インタラクティブ・ジャパン
CERO区分： Z 18才以上のみ対象
ゲームは、主人公のトミーが刑事に過去を語るところから始まります。自身の過去を告白することで、追体験するような流れ。
過去とは、タクシードライバーだったトミーが成り行きでマフィアになり、数々の犯罪を重ね、最終的にファミリーを抜けるまでの話です。
チャプターが全部で２０あります
ほぼムービーゲーム
この作品で操作可能な部分は、大きく分けると二つです。
一つはドライブ。ドライブは単なる移動が大半な上に、ストーリーが関係していない部分はスキップ可能です（メニューから選択できる）。敵や警察から逃げたり、レースに参加したりすることも。
マップは広いのにやることがない点は残念ですね。このゲームにはサブクエストがありません。移動していても一般人が助けを求めていたり、犯罪に巻き込まれていることこともなし。好き勝手にビルにも入れません。警察に見張られているだけ。
もう一つは銃撃と暴力です。最初から所持している銃がチャプターごとに異なる場合が大半。倒した敵から拾えますが、他のPS4作品と比較した場合、シューティングゲームとしての完成度は低めです。他の攻撃手段に火炎瓶・ステルス・パンチなどもありますが、こちらも完成度は低め。成長要素などもなし。
なので、ゲームを楽しむというより、ムービーを見て楽しむことが主になっていました。
キャラの深堀りもムービーのみ。マフィアと関係する政治家や検事などの単語は出てきますが、狙撃のターゲットや新聞記事の中だけだったりと、ハッキリとした人物描写は少なめ。
マフィアファミリーの仲間にしても、途中までポーリーとサムの見分けがつきませんでした。
賢いのがサムで、アホなのがポーリーなのはわかっていものの、容姿が似すぎで混乱する
ストーリーはほぼ映画。面白い（ネタバレ注意）
ざっと流れを書いてみたのですが、ストーリーは起承転結もしっかりしており、飽きずに楽しむことが出来ました。ほぼ映画ですね。
ネタバレ注意です
↓↓
★主人公トミーが刑事に語るところから始まる
タクシードライバーからマフィアになるまで
ファミリーの中で腕を上げていく
ファミリーの古株の娘のサラと恋愛・結婚
ライバルマフィアのモレロとの抗争
ボスの側近（フランク）の裏切り
マフィア生活の嫌悪・逃避
銀行強盗に成功後、仲間といざこざ。元に戻れなくなり、警官に話を持ちかける（★の時系列に追いつく）
ボスを投獄させるまで
エピローグ
マフィアになったところから、マフィアの世界を知り、マフィア生活に嫌気が差すところまでの描写は、非常にわかりやすかったです。自己顕示欲や権力欲が満たされ、抗争にも勝利。順風満帆と思いきや、今度は仲間の存在も恐怖に変わる。安定を求めて街を出ることを画策するも……みたいな流れです。
ボスのサリエリを投獄させるものの、数年後？に報復を受けて死ぬところまで……因果応報という言葉がぴったりの映画を見たような気分でした。
ただ、家族に囲まれて死を迎えられたことに対するトミーの満足感は、このゲームのハイライトになるでしょう。
家族の大切さを語った後に……
リメイク前と比較したら
どちらもトミーです。刑事に語りかけるシーンの比較だけですが、完全なリメイクであることがわかります。動画を軽く見ただけですが、ストーリーも大きな変更はないようです。
あとは、SEX中の敵を急襲するシーンがあったのですが、下着を履いていたので規制があると思われます。また、エピローグの演出には色々と加えられていました。
サラが美しい
このゲームで、個人的に最も楽しめたところです。マフィアファミリーの古株の娘で、ボスにも娘のように思われています。そのポジションの女性と付き合って結婚までしてしまうというところに、主人公トミーの度量を見て取れるのではないかと思ったり。
このゲームのマフィアの世界では、家族に手を出さないという倫理観があるようでした。
あれだけ街が広いのだから、サラとデートしたりすることが出来ないのは残念で仕方がありません。
ただ、最後までサラが死ななくて良かった。
気になった点
- 字幕と文字がとても小さい。吹き替えがないので慣れるまでダルい
- 難易度はいつでも変更できるが、基本的に高め（すぐ死ぬ）
- 車の運転の操作性がとにかく悪い（昔の車だから、そういう仕様にしているのかも？）
- 特に、レースの難易度は激高。カーブを上手く周ることに相当苦労しました。１０回くらいやり直したんじゃないですかね……。最悪、ここで詰む人いると思います。
- パッケージには『MAFIA DEFINITIVE EDITION』とあるが、その下には『マフィア コンプリート・エディション』と記載がある。英題と邦題で異なるから？
クリア後・クリア時間
僕がクリアした段階で、カーサイクロペディアは３２でした。コレクションは２５%。
クリア時間は、７～８時間くらいでしょうか。収集物は（ストーリーに関係しない車の移動は極力スキップしてた）。クリア後は、特に何もありません。
マフィア２をクリアした感想・評価
舞台は伝説的な組織犯罪の時代。とあるきっかけでギャングと関わりを持つこととなった男の物語が、最新ゲーム機のリマスターされた HD 画質で鮮やかに描き出される。
戦争の英雄ヴィト・スカレッタは、父親の借金を返済するためマフィアと懇意になる。友人のジョーとともに、ヴィトは己の実力を証明するため、ファミリーの出世階段を登り詰めていく。より大きな報酬と代償を伴う犯罪に手を染めながら…。
簡単に言うと、PS3で発売したマフィアⅡのリマスター版が今作です。『マフィア トリロジーパック』に収録されています。追加DLCももちろんあります。
クリアした感想としては、１とほぼ同じです。
１とつながりがある（ネタバレ注意）
１のラストでは、二人組にトミーが殺されますよね。その二人組が２の主人公であるヴィトとその親友のジミーです。
ストーリーは、主人公ヴィトがマフィアになるまで（ネタバレ注意）
幼少時にシチリアから渡米したヴィト・スカレッタは、エンパイアベイのイタリア人街で貧困とは何かを学んだという。彼は働きづめで早逝した父の姿を見て、法を犯さずに生きるような暮らしは自分に向いていないと悟った。街路でたくましく育っていったヴィトは、後に親友となる大口叩きの不良少年、ジョー・バルバロと出会う。ヴィトとジョーはちょっとした犯罪を生業にしながら、近所の裕福なギャングたちを横目に良い暮らしを夢見ていた。そして今、大人になったヴィトは、何としても成功を手にしようと自らに誓っている。
今作は、主人公のヴィトが鉄砲玉から新米マフィアになり、マフィアの世界の成り立ちを身を以て味わう……といった、ヴィトの人生の過程を描いた作品になっています。
イケメンで男前で頭もキレるヴィト。３ではファミリーのボスとして登場するそうです。
親友のジョー。武闘派で大口叩きで、とにかく豪快な性格。ガキ大将そのものですね。細かいことを気にせず、その場の勢いを重視して生きているようなジョーですが、なぜか逮捕されるのはヴィトという不運っぷり。ちなみに、追加DLC「ジョーの生きざま」では、ヴィトが捕まったところからスタートになります。
しかし、そこはマフィアの世界。やはり因果応報というか、その世界にいる限り、ツケが回ってきます。
マフィアⅡというゲームは、ヴィトとジョーの友情を描いた作品とも言えます。
ヴィトの一度目の逮捕は兵士として戦地へ派遣されることに。二度目は懲役１０年をくらい、刑務所に入ってしまいます。刑務所では掘られそうになったり、喧嘩をふっかけられたり、いわゆる定番の展開もあります。
しかし、ファミリーの大物レオと出会います。以後、ヴィトの父親代わりになり、ラストではレオとの出会いが命運を分ける展開に。
PS4版のマフィアⅡでは、レオの画質が異常に高いという印象が残りました。超渋いおじいちゃん。
ヴィトは面倒見が良く、苦労人でもあります。
ジョーの尻拭い・組織の鉄砲玉になるのはもちろん、父親が実は殺されていたり（後に復讐することに）、姉の旦那が浮気や暴力を振るっていると知って説教しに行ったり、そこそこ成功して家を持ったら火炎瓶を投げられて無一文になったり……
ストーリー後半の回想では……金や車、女、名声、自由をある程度手に入れたものの……恐怖の拭えない暮らし、仲間たちの死の上に存在していると学ぶヴィト。ヴィトがこのような考えを持つに至った過程をプレーヤーは理解できる点が、このゲームの魅力でしょう。誰もが認める男前でしょう。
クリア後の感想としては、因果応報というか、マフィアの世界の厳しさを知ったというか、やっぱそうなるか……といった具合です。作品としてはこれで良かったと思います。
運転がダルい
１とは異なり、ドライブモードのスキップがないです。なので、クリアするまでひたすら運転→ムービー→銃でドンパチ→運転……することになります。銃撃戦の面白さは上がっているものの、１をした後なので運転はめちゃくちゃ面倒くさかったですね。
しかも、序盤は道路が雪で凍結しており、ハンドル操作はより悪化。さらに、警察がウロウロしているので、簡単に追いかけられるようになっています。ただ、リマスター版なだけあり、画質は向上しています。
個人的に最も気に入った車は、ホットロッドでした。爽快感があるのでおすすめ。
プレイボーイ誌の規制が酷い（怒）
MAP上のところどころに雑誌が落ちており、拾うことで表紙をコレクションできます……が、画像の通り、あまりにも酷い規制……。オリジナルの表紙を検索しようにも、雑誌の号数などはわからず……。悔しい思いをしたプレーヤーのためにも、おすすめ記事を置いておきます↓↓
その他にも気になった点
- バグが多い。進行不能バグもある（画面が動かなくなる）
- 急に音量が大きくなったりする
- 処理落ちがある。特に、追加DLCでは酷い。運転中にカーブするだけで処理落ちする
- 組織の上層部の人間や関係性がいまいちわからなかった。組織図が見たかった
- ブルーノにお金を届ける仕事で、「店を強奪すふか、車をブルスキーに引き渡す」という字幕が出てきたが、お金稼ぎの手段であると最初はわからなかった。
クリア時間・クリア後
クリアしましたが、進行状況は71%でした（難易度が低いor追加DLCクリアしてないから？）。分かり次第、追記します。
クリア時間は11.5時間ほど。クリア後は閲覧できるアートが増えます。
マフィア３をクリアした感想・評価
オープンワールド・クライムアクションゲーム新時代到来！ ―望まずしてなった非常のアンチヒーロー、リンカーン。ベトナム帰還兵にして黒人組織唯一の生き残りのなる彼は、仲間を裏切ったイタリアンマフィアへ復讐を誓う。 1968年のアメリカ南部を舞台に復讐劇を描く、3人称視点オープンワールド・クライムアクション！広大なニューボルドーの街を支配せよ！
一気にPS4の作品になったな～という印象。１と２とは完全に別のゲームで、GTA５やウォッチドックスと似たようなオープンワールドを移動できます。ストーリーの感想は前作と変わらず「映画のよう」ではありますが……。
演出は面白いが、ゲームは作業感満載
ストーリーの節目に、現在視点で主人公リンカーンが語られます。
主人公リンカーンは、自分の大切な人を殺したマフィアのボスに復讐するため、自身がマフィアのボスになって街を奪うという形で復讐します。が、ゲームプレイ自体は、単独でアジトに潜入→情報を聞き出すために尋問→移動→その地区のマフィアを倒す→……といったことの繰り返し。敵のマフィア組織もボス以外はそこまでキャラが濃いわけではなく、ダンジョンは使い回しもあり、ひたすら同じことの繰り返しになりがちなので作業感がハンパないです。
そもそも主人公もマフィアのボスなのに、単独でヒットマンを延々とするっていうのは……。ゲーム的に仕方ないですが、色々とツッコミどころはアリです。
３人の腹心に土地を割り当てるのは楽しい（２とのつながりも）
敵から奪った土地は、リンカーンの腹心三人に割り当てることになります。
２の主人公ヴィトは、今作では腹心の一人になって登場。腹心が協力するのも、各々のピンチを救うことでリンカーンに協力する形です。ちなみに、ヴィトに多く割り当てると協力者ボーナスとして敵の位置がわかるようになったり兵隊が呼べたりします。
レオも一瞬だけ登場しますよん
もうひとりの腹心のパーク。車を強化できたり警察を買収したりMAP上で拾えるアイテムを表示できたり。
腹心の一人、カサンドラ。
前述の通り、割り当てる土地の多さで協力者ボーナスが得られます。ただ、そもそもが相容れない三人なので、土地の割り当てが不平等だと腹心の一人が裏切ります。僕の場合、早々にカサンドラが裏切りました笑。
プレイしてみると、明らかにカサンドラだけ協力者ボーナスがショボイんですよね……。裏切り者にはもちろん死を与えなければならないので、全員生かすENDにするためには平等に割り振りましょう。
序盤の難易度が高く、ロード時間が長い
難易度イージーでも、基本的に複数を相手にするのでミスるとすぐに死にます。特に序盤はライフが少なく、何度もゲームオーバーになるでしょう。復活する際のロード時間が長い上、所持金が半分になります。
ミッションを終えたらなぜか車の上に死体が……。どかすと、周辺住民に通報→警察に射殺されました笑。
なので、序盤～中盤はストレスが溜まる作品ですが……
中盤からは一気に自由度が上がります。作業感は変わらずですが、ライフも上がり、車も選べるようになり、武器も幅が利くようになります。サイドミッションを進めたり、収集物を集めたり、レースに出場したり。特におすすめなのは追加DLCです。
追加DLCは面白い
追加DLCをメインミッションの合間に挟むことで、飽きを軽減することが出来るでしょう。
本編からは考えられない、サイコブレイクみたいな世界観の内容↑↑。
他にも、核弾頭を処理したり、車で街を破壊するなど、追加DLCは多種多様で面白かったですね。クリア後の報酬の銃や車も使い勝手が良いものが多いので、早めにしておくのがおすすめ。
プレイボーイ&バーガス集めが楽しい（おっぱい）
メインはそこまで面白いゲームではないですが、コレクションが良いですね。特に、プレイボーイ誌と、バーガスの原画。他にも、共産主義のポスターやホットロッド（車の雑誌）なども。修正はお約束。
PS Plusに追加！
あくまで個人的な感想ではありますが、この作品をするならば他の作品をした方が良いかもしれません……。
（２０２３年１１月２日 追記・更新）
→『Ⅱ』が今更ながら１１月のフリープレイに追加されるとのことです。微妙におすすめ出来ない……。
まとめ
クライムアクションとしては、このジャンルの代表作であるGTA５の足元にも及びません。
ですが、シリーズを通してムービーは面白く、映画一本見た気分を味わえます。また、一人の男の数奇な人生だけでなく、マフィアという組織の栄枯盛衰、維持がいかに難しいのかを学ぶことも出来ます（ボスはカリスマ性が必須ですね）。ゴッドファーザーが好きな方にもおすすめかもです。
あとは、この時代の車が好きな人はおすすめできるかもしれません。
コンプリート・エディションだけを買うならば、コスパは良くないです。なので、３作品を収録したトリロジーパックがおすすめ。あとはアプリも面白い！！
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