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【風雨来記4】クリアした感想~岐阜に行った気にはなるが……

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【2021年7月22日 DLCについて 追記・更新】

2021年7月8日に発売したPS4Nintendo Switchソフト『風雨来記4(読み方:ふうらいき4)』をクリアした感想・評価になります。やや辛口な内容になっているので、その点は注意です。

 

 

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風雨来記4とは

風雨来記シリーズは、これまで北海道と沖縄、それぞれ日本の東西南北端を舞台に旅を繰り広げてきた。今作『風雨来記4』では、日本の真ん中「岐阜」を駆け巡る。
まだ見ぬ岐阜を発見しに、新たな旅へ出かけよう。

fog.nippon1.jp

ジャンルは旅アドベンチャー。必要な容量がなんと51GBもあるので、Nintendo SwitchではなくPS4の方がおすすめです。

 

ストーリー

あなたは中堅ルポライター岐阜新聞社の誘いを受け、雑誌社対抗の記事コンペ「のひコン」に参加するため岐阜の地を踏む。期間は4週間。県内をバイクで旅して巡り、取材・撮影し、記事を作成。その出来栄えでコンペ上位を目指す。どのように岐阜を旅するか。そして何を発見し、発信してゆくか——すべてはあなた次第。

ゲームの主な流れは、現地へ行って写真撮影→記事を書く→コンペ上位を目指す、というもの。その過程で、女の子や現地の人と出会うといった、まさに旅アドベンチャーです。

リアルなツーリング体験が出来ます。大学生の頃に全国を巡っていたり、過去作も購入したり、名古屋にも二年ほど住んでいたので、今作は結構楽しみでした。

 

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移動中は右スティックで、360℃の回転が可能。運転中の視野の確保、エアコンの音、太陽の暑さや日差しなどはないですが、道を進む光景はドライブそのもの。しっかりと一定速度で流れていく景色は良いものです。美しい景色を満喫できますよん

 

評価・感想

岐阜の新しい一面と出会える ・景色が美しい

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ゲーム開始時から、諏訪湖天狗岳といったピンポイントな地名が出てきて、今はもう連絡が取れない友人と一緒に行ったなあ……など、思いを馳せました。

□ボタンで地図を確認しながら、名所のある方向へ向かうのが主ですね。道中の景色を楽しむことも出来ますし、ピンポイントでここに行きたい! と思った場合はファストトラベルのような移動も可能です。前作よりも圧倒的にグラフィックレベルが高いのもポイント。

ゲームとしては難しいジャンルに挑戦していると思いますし、取材・撮影なども大変だったと思われます。何より、コロナ禍における旅行(正確には岐阜旅行)の役割を部分的に果たしている作品だと感じました。

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モネの池より三光寺の池の方が美しかったり。名所の近所に名所があることを、旅好きは知っているモンです。岐阜のマチュピチュなんかも、日本のマチュピチュと呼ばれる竹田城跡よりも個人的には美しいと感じました。

 

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織田信長もマスクしてます

 

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こういった水辺の景色がたまらない。水が流れる音はないのですが……

 

岐阜の外に行きたくなる

ゲーム内で10日目くらいまでは面白かったのですが、行ける場所を網羅してしまうと同じことの繰り返しで飽きてしまい、岐阜から出られないことが徐々に辛くなってきました。

女の子との再会もなし(後述)、他に行くところもなし、グルメもなし。岐阜駅などは数回訪れることで行ける場所が広がりますが、そうでない名所もあり、イベントを起こすためにほぼ全ての名所を複数回行くことになるのがキツかったです。

岐阜と隣接している県は、

富山県称名滝アルペンルート・舟川べり桜並木)、石川県(金沢・みらい図書館)、福井県東尋坊永平寺)、長野県(松本・木曽)、愛知県(名古屋)、三重県(伊勢志摩・伊勢神宮)、滋賀県(琵琶湖・旧豊郷小学校)などなど、かつて訪れた場所が、ものすごく魅力的に思えてなりませんでした。

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もう岐阜から出してくれ……と最後まで思っていました。。。

 

女の子と再会できなかった(涙)

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今シリーズでは、女性キャラが6人ほど登場します。実写景色の中にアニメ調のキャラが登場した時は、世界観が壊れるというかそぐわないと思いました。が、岐阜を周るのに飽きてくると、自然と女の子を探し求めるようになりました。

ただ、再会するための時間帯やフラグなどはしっかりと決められているのでしょう、なんとなく岐阜を巡るだけでは誰とも一度も再会出来ませんでした……。なので、攻略情報を待った方が良いかもしれません。

 

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鵜瀬垂(CV:長野佑紀

図書館で出会い、それっきりの女の子。

 

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柚原日陽(CV:衣川里佳

関ヶ原で取材同行してくれた時が一番楽しかったですかね……。へそ出しルックの女の子と遊んだ記憶が蘇りました。が、その後は高山の方へ行くと聞いたのですが、結局会えず。。。

 

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道に迷っていた女性。僕がゲームを続けるか迷っている時に登場してくれて救われました。が、再会出来ず。

 

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キャンプ中に話しかけてきた男とごはんを一緒にすることに。これは割と現実的だと思いますね。ですが、食事の描写はないので……。

 

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23日と24日になると冠山峠で会えるようになる先輩。徳山ダムが今ゲームの最大のポイントだったのだと思います。

 

記事作成の過程が主人公と全く合わなかった

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ゲーム内では、

  1. タイトルを候補内から決める
  2. 主人公が自動で文章作成
  3. それに合う写真をプレーヤーが選択する

という記事作成の手順を踏みます。なので、プレーヤーは写真を多く撮るような仕様なのですが……写真の有効期限は撮影から3日間しかありません。。。3日過ぎると自動削除されます。

また、撮った写真には名前もつけられないので、どこで撮った写真かわからなくなりがち。風景写真二枚だけで、コンペの上位入賞する記事を書かねばなりません。

また、岐阜駅のシャッター商店街の様子などを記事にしたいと思って撮影したのですが、「ネタがない」と表示されることもしばしば。書きたい記事を何でも書けるわけではないのも辛いところ。

 

個人的に、最大の問題は、想定されている読者層もまるでわからなかったこと。コンペに上位入賞するための基準・ゲーム内での良い記事の評価基準がまるでわかりませんでした。コンペの順位は、クリア後のおまけの解放にも大きく関わってきます(クリアしても何も解放されなかったので)。

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コンペランキングには、大手をモジッた企業がズラリ。ブロガー視点だと、主人公が書く記事は話になりません。旅行記事は、大手が乱立しているので現実的にも相当厳しいです。なのに、この文章量と写真二枚しか使えないって……。

コンペ入賞が目標ならば話題性のある記事を連続させた方が良いんじゃないか。それか専門家が反応したくなるような内容……と思いましたが、写真が撮れるスポットがあっても、写真から記事を書くことが出来ないんですね。おまけに、人と接触も主観的に行えないですし、前述の通りグルメなどもなし。

主人公と文章観・文章作成のプロセスなどが異なりすぎて、最後まで不満でした。

 

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図書館で調べ物。図書館建築の先駆者である鬼頭梓氏の建築かな? とか考えて、これを記事にしたいと思っても、出来ないのがこのゲーム。記事に出来るかは主人公によってのみ決められます。

 

その他、悲しかった点

食事がない

各々の旅には定義があると思いますが、グルメ抜きは個人的にはキツかったです。実は、中津川の栗や杉ケ瀬ヤナ(鮎を食べるやな場)などを楽しみにしてました。

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あるのはコーヒーのみ。ちなみに、ホテル宿泊などもなく、キャンプ泊です。

 

水が流れる音がない

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水の流れる音がないのは残念な部分。音で思い出すという要素がない。容量や技術的に難しかったのだと思われますが、岐阜は水が豊かな土地だと考えていますので、残念でしたね。

 

セーブをこまめにしましょう

セーブデータをこまめに分けて保存しましょう。僕の場合、オートセーブとは別に一つしか作っていなかったので、クリア後に良いところからやり直しが出来ませんでした。一度ロードするとオートセーブも上書きされるので、クリア直前のセーブデータも消えて、完全にやる気を失いました。 

 

攻略情報

そのうち

 

クリア時間・クリア後

6時間ほどです。そして前述の通り、クリアしただけでは何もありませんでした。「おまけ」も解禁されず……。コンペで上位入賞したり、名所を余すことなく巡ることが条件になりそうです。MAPを引き継いでニューゲーム(強くてニューゲーム)もなし。女性キャラと再会するための攻略情報が待ち遠しいです。

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アルバムモードには、実際にゲーム内で行ったところしか明かされません……。

「6300円でこれだけ?」「Googleマップ見とけばいいやん」同居人に言われてしまう始末でした……。

 

次回作は……

九州はいかがですか? というか、九州で実現してほしいと思いました。100GBは超えそうですが……。

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DLCが発表!!

なんと、 「静岡・長野」「富山・石川」「福井・滋賀」「三重・愛知」が一部決定したとのこと!! これは嬉しい情報ですね。DLCの追加の具体的な時期は、発表されたら追記します。

 

まとめ

随所で面白さが光るゲームだと思いますが、一つの作品として見た場合には評価が割れそうです。個人的には、ゲーム内で評価される記事の基準がわからず、女の子と誰一人として再会できないといった、悲しい結末を迎えました。初見でプレイすると全く上手くいかないのは残念でしたね。難易度が高いというか、ヒントがない……。なので、攻略情報が出てから購入すればよかったかな、と。

また、岐阜の美しさは伝わりますし、岐阜に行った気にもなれます。が、岐阜はもういいや……と思ってしまったのも事実です。せめてグルメがあれば……。逆に、ゆっくりと目的なくドライブすることが好きな方にはおすすめ出来るかもしれません。

 

 

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