僕の人生、変な人ばっかり!

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【デジモンサヴァイブ】クリアした感想。評価…(超ネタバレ注意)

【2024年4月1日 追記・更新】

2022年7月28日に発売されたPS4/Nintendo Switchソフト『デジモンサヴァイブ』をクリアした感想・評価になります。項によっては、超ネタバレ注意です。やや長文です。

 

 

 

デジモンサヴァイブ とは

異世界に迷い込んだ僕は、不思議なモンスターと出会った。

僕たちは知らなかった、何気ない日常が、とても脆く儚いことを…

digimon-sur.bn-ent.net

プレイ人数:1人

ジャンル:テキストアドベンチャー+タクティクスバトル

CERO:B(12歳以上)

 

クリアした感想・評価

発売延期を繰り返したものの、完成度は高い

アニメはオープニングのみ。

本作は2019年の発売予定だったものが2020年になり、さらには2021年に延期……最終的には2022年7月に発売したという作品になります。

(4~5回延期して2年発売が遅れたという『大奥記』を思い出しました)

あくまで僕個人の偏見になりますが、これだけ延期を繰り返したにも関わらず、バグもなくクソゲーでもなく、人物描写を緻密に描いて完成させた点は素晴らしいと考えています(面白いかどうかは別ですが)。

 

原点回帰と進化を狙うやや大人向けのデジモンとのこと。デジモンを代表するアグモンが主人公のパートナーです。ただ、この仲が良さそうな写真を撮るのにものすごく苦労を強いられるので、その点は大人向けというコンセプトを理解することになるでしょう……。

 

デジモンを代表するキャラ。そんなに詳しくなくても、見たことがある! と言えるデジモンが登場します。もんざえモン懐かしい。しかし、メインはデジモンではないので(後述)、デジモンを期待して購入するとガッカリしたり、つまらないと感じてしまうかもしれません。

 

ストーリーは重め。序盤は退屈だが、クリア後に謎は残さない

危険な冒険の中で試される少年少女とモンスターたちの「絆」の物語

課外キャンプにやって来ていた少年少女たちは突如発生した霧につつまれ気を失う…
気がついた彼らが見た光景は不思議な生き物やモンスターたちが跋扈する異世界だった。
突然放り込まれた危険と隣り合わせの過酷な状況。恐怖と疑心暗鬼に包まれながらも、異世界で出会ったモンスターと「絆」を育みながら、少年少女たちは生き残る道を模索していく。

本作のストーリーですが、異世界もの(?)としては話が重め。ゲームのタイトル通り、サバイバル環境に置かれた中でモンスターたちと出会います。仲間と協力して異世界の謎を解明、最終的には脱出する流れではあるのですが……。

基本的に空気は重く、ボケやツッコミは一切なし。会話に厚みがあるわけでもなく……淡々と進んでいきます。なので、ノベルゲームとしては(特に序盤は)本当につまらなかったです。しかも、中盤以降はデジモンを含む仲間同士の人間関係がこじれにこじれます。

 

世界観の構築は上手に出来ていたので、クリア後に世界の謎が残るようなことはなかったのですが……絆を描くために、人間関係をぐちゃぐちゃにするようなストーリーになった、という印象を受けています。

 

Butter-Fly - 和田光司 が流れない

デジモン=Butterflyという勝手な認識ではありますが……この曲が(脳内でも)流れるような熱い展開は一切なかったです。

 

メインはデジモンではなく、人間関係のこじれを仲裁すること

例えば、この場面。異世界に飛ばされて、何も分からない最序盤の状況です。

三者三様の意見↓↓があり、それをプレーヤーが行動決定するというもの。誰を選ぶかによって、キャラの親密度が上がります。親密度は本作の最も重要な要素で、デジモンの進化とキャラの生死を分ける要素に関わります。

個人的にリョウはあり得ないが、、、リョウの意見を無視し続けると……

ただ、「仲間がモンスターに襲われている。助けに行こう!」という発言があると、必ず「罠かもしれない、まずは情報を集めるんだ!」みたいな奴がいるんです。これがマジでめんどくさい。

 

また、デジモンとキャラの関係も険悪になります。

 

最初はファルコモンを責めていたミノルですが、教授の話を聞き、己の不甲斐なさを認めてファルコモンに謝罪するような展開へ持っていきます。

その後、ミノルの謝罪を受け入れつつも、「俺もお前と一緒にいたい。でも、これは俺の問題だ、だから戻れない」とか言って元に戻らないファルコモン↓↓……。単に喧嘩した後に仲直り、といかない本作を象徴するようなイベントでした。

仲裁する過程で、デジモンの成り立ちや世界の謎の解決に繋がったりはするのですが……基本的にめんどくさかったです笑。それだけ人物描写が出来ているとも言えます。

 

こういった人間関係のもつれの経験がある上で、自分がどのような対応をするのかを決めている人であっても、相当めんどくさいと思います。とにかくフォロー・フォロー・フォローばっかり(銀魂のフォロ方十四フォローを思い出しました)。

ただ、このキャラはこう言えばOKみたいな判断は、ある程度現実でも応用出来るような感覚がありました。また、展開が分岐しそうな時はセーブを入れることがおすすめです。

明確なルートが分岐する時は、こんな感じで教えてくれます。また、このままの親密度だとキャラが死にそうな時には、アグモンが「このままだと……」みたいなセリフで教えてくれたり。

 

バトルがつまらなかった理由

モンスターの「技」や「進化」を駆使し戦う、集団戦のタクティクス「バトル」

物語の中で、敵対するモンスターとのタクティカルバトルが時折発生し、最大10体のユニットをフィールドに配置し戦います。モンスターはSPを消費して、「技」を放ったり、解放済みの進化先に「進化」させることが出来ます。モンスターごとの能力を活かし、地形や種族の相性を見ながら戦略を練って戦っていきます。

個人的にタクティクスバトルがあまり好きじゃないとは言え、ちょっと気になる点が多すぎました。ざっと羅列すると

  • デジモン独自の技を新しく覚えない
  • 演出がめちゃくちゃ地味。必殺技や協力技がない
  • フィールドを活かすような特徴・技などない
  • シナリオ進行だけでもレベルがガンガン上がる
  • 戦略を要するような強い敵がいなかった(ピ⚫モンくらい)
  • 宝箱を開けなくてもアイテムは手に入る

  • 予約特典のギルモンが強かったかも

側面と背後を取ればダメージが上がるとかはありましたし、難易度の調整も可能です。また、バトル開始時にオートバトルに設定出来るので、後半はずっとオートにしてました(ギルモンの進化系:デュークモンのファイナル・エリシオンと、アグモンの進化系:ウォーグレイモンのガイアフォースが強すぎたのかもしれません)。

テキストパートの人間関係の緻密な描写・世界観の構築と比較すると、バトルパートは相対的に力を入れていないような印象を受けました。

 

ゲームの流れは、見て「選ぶ」のが基本

本作は異世界に迷い込んだ少年少女たちが、そこで出会ったモンスターと共に、元いた世界に帰るため冒険を繰り広げるテキストアドベンチャーパートと、仲間のモンスターをユニットとして操作し、敵対するモンスターと戦うタクティクスバトルパートの2軸で展開するテキストアドベンチャー+タクティクスバトルゲームです。

上記で言及したテキストパート・バトルパート以外は、探索や自由行動があります。と言っても、プレーヤーが出来ることは、画面上にカーソルを合わせて調べることだけ。探索はストーリー進行、自由行動はキャラの親密度を上げるためのコミュニケーションが主になります。

 

ワールドマップの中でも行ける場所は限られています。

 

スマホの画面をかざすと、モザイクが出現→アイテムをGET出来ることも。バトルや育成に使えるアイテム以外にも、図鑑の「神隠し」「調味料」「壁画の話」など収集要素もあります。

 

キャラと会話をして・会話を見て、イベントが起こったり。

本作は全体的に非常にユーザーフレンドリーで、チュートリアルも丁寧です。また、会話もスキップ・オートバトルに出来たりするので、とっつきやすくはあるのですが、、、上記のように気になる点も多かったです。

特に↓↓

演出がショボイので、緊張感や臨場感に欠ける

この一枚が最も場の空気を伝えていたと思うので紹介

テキストもバトルも、どちらも演出が少ない上に地味だったのが、個人的に最も残念な点でした。演出不足を補っていたのは、声優さんの演技ですかね。

 

進化はワクワクするが、、、

物語の中での行動の「選択」により「物語」が変化し、モンスターの「進化」を決める

物語はテキストアドベンチャーで進行し、キャラクター達との会話や、色々な場所を調べることでゲームが進行していきます。会話や調査の途中で「選択肢」が出現することがあり、「選択肢」で選んだ行動の積み重ねで、物語が分岐し、パートナーであるアグモンの進化先が変化していきます。

ストーリーやバトルでワクワクする部分はありませんでしたが、進化時だけは別。デジモン初期しか知らない僕としては、どういったモンスターに進化するのかは興味津々でした。

ただ、これが難しい。

アグモンがタスクモンになり、タスクモンがトリケラモンに……。グレイモンのように望んだ進化形になるとは限りません……(かなりショックでした笑)

進化に影響を与えるのは、アグモンの場合「道義・激情・調和」というパラメーター。これは会話の選択肢で変わります。どれを選べば道義になるのか、道義を選べばどのデジモンになるのかは最後までわからなかったので、難しかった要素の一つですね(色で判断可能だそう)。

とは言っても、これは悪いことではなく、プレーヤーに考えさせる余地を与えるという点で、個人的に悪いとは考えていません。

 

かわいいラブラモンが、ドーベルモンに……。。。口から出た舌が生々しい。

一方で、その他キャラのパートナーのデジモンは途中進化がほぼ決まっており、完全進化や究極進化するかは、おそらくキャラの親密度によります(僕の場合は、サキのフローラモンだけしか究極進化しませんでした)。

また、進化はバトル中だけで、SPを使っていつでも進化出来る感じですね。その後は元の姿に戻って会話パートにも復帰します。

 

野良デジモンも仲間に出来る

探索パート中に、フリーバトルを選ぶことで野良デジモンと対戦することが出来ます。ここに登場するデジモンは、選択肢によっては味方にすることが可能(女神転生みたい)。

バトル開始後に会話を選び、メーターを上げて好感度をあげます。ただ、メーターはMAXにしても仲間になりやすさの確率は変わらず。6分の3埋めれば、仲間orアイテムの選択が出来ます。正解の会話の選択肢はデジモンごとに決まっていました。

強いデジモンになると、~12%……という低確率に。これが結構キツイ。ただ、バトルは何度もリトライすることが出来るので、根気よくやれば確実に仲間に出来るでしょう。野良デジモンは、「成熟なる開化の石」「完全なる開化の石」などのアイテムを使って進化させます。

 

僕のアグモンの進化ルート(タスクモン→トリケラモン)がそのまま野生で出てきた時は、ものすごく悲しくなりました……笑。やっぱりハズレルートやったんやな、と。

 

小ネタ

喧嘩稼業の石橋強を思い出しました。相手を見て考察して言葉を選んで好展開にもっていく流れは、ある意味喧嘩稼業っぽい。

 

少しだけエロも

 

ミユキの目が冷たい。これもエロネタだった気が

 

敵が仲間のデジモンの偽物を出して困惑させてきた時の一枚。一瞬マジでどっちが本物かわからなくなったり。

 

タクマのスマホの電池残量が95%から全く変わらなかったことは、終始気になっていました(やっぱり気になる、という意味です)

 

各キャラのデジモンの進化ルート(ややネタバレ注意)

進化過程・最終進化と、最後の親密度を記載しています。

タクマ:アグモン→タスクモン→トリケラモン→ウォーグレイモン→オメガモン(イベント)

 

ミウ:シャコモン→シェルモン→マーメイモン。親密度58でしたが、最後の進化までいかず。

 

アオイ:ラブラモン→ドーベルモン→ケルベロモン。親密度47。

 

ミノル:ファルコモン→(名前失念)→ヤタガラモン。親密度47。

 

カイト:ドラクモン→サングルゥモン。親密度17。カイトは話す機会そのものが少なかった印象です。

 

サキ:フローラモン→ベジーモン→ブロッサモン→ケレスモンメディウム。親密度71でした。

また、もんざえモンをピエモンに進化させるような「究極なる開化の石板」は、最もレアで、入手はイベントだけだった気がします。2~3つしか入手出来ませんでした(アイテム名が違ったらすみません)。

 

声優一覧

天崎滉平坂本千夏阿部敦、宮崎寛務、本渡楓藤井ゆきよ広瀬裕也大空直美、髙橋ミナミ、下地紫野阿座上洋平新井良平高梨謙吾根本幸多和多田美咲、髙野麻美、山路和弘鈴木真仁小原好美

声優さんの演技は今思えば違和感が全くなく、素晴らしい演技でキャラ各々に合っていたと感じています。プレイ中のストレスをコントロールされていたとも思えたり。ちなみに、デジモンの声を担当した声優さんは、その進化系も担当されています(お疲れ様でした、と言いたくなる)。

 

クリア時間・クリア後・2周目の引き継ぎ

クリア後は、霧幻の追憶が解放されます。また、リョウの親密度を上げておけば展開が変わっていたとの画面も。

クリアデータをロードして始めると、レベル・図鑑・アイテムなどは引き継いでいました。ただ、好感度は全員戻っていました(ということは、やはり全員を親密度MAXには出来ないと思われる)。

クリア時間15~18時間くらいでしょうか。バトルは途中からオートのみ、仲間モンスターの勧誘のリセマラに時間を使いました。

ちなみに、時間と精神に余裕のある方は、2周目推奨です。

2週目をクリアしたものです。
1週目は★★★、★★★★は確実な結果らしく、2週目から選択肢によって結果が変わるようです。私は2週目は全員のルートを回りましたが、これはこれでまた面白い展開でした。1周目のダークな感じと昔のデジモンアドベンチャーの中間のような大人な王道的お話でした。
お時間余裕がありましたら是非プレイしてみて欲しいです。

シャオさん、コメントありがとうございました★

 

ルート分岐など超ネタバレ注意

ストーリーやキャラ

元の世界と異世界はリンクしており、互いに影響を与えている。つまり、異世界で暴れているラスボス:主を倒さなければ、現実の世界も壊れてしまう=世界を救うような構図になっています。

 

教授の正体は、ミユキの弟。つまり、ハルの大人の姿。50年前に異世界に迷い込んだとき、ミユキの力でハルだけ現実世界に戻すことに成功。異世界にいるハルの正体はレナモンだが、ミユキに寄り添うためにハルの姿をしているとのこと。

 

ガルルモンは、急にいなくなったハル(教授)に裏切られたと感じており、ツンデレキャラになってしまった。

 

ミユキは、水無瀬家の娘(巫女としての血脈を持つ)ので、異世界と現実を繋げ合わせることが出来る。主の歪みを元に戻すには、現実世界とのバランスを戻す必要があるとのこと。そもそもバランスが崩れたのは、巫女であるミユキが現実世界から消えたためだそう。こんな感じで、ミユキ争奪戦が行われているのが本作のストーリーの肝。

 

レナモンはミユキに執着しているので、手段を選ばない。また、進化するとサクヤモンになり、「さあ、行くわよ」という言葉使いに変化。サクヤモンってパッと見は女性だと思うんですけど、これには困惑しました笑。性別が急に変わったと思うんですけど、モンスターだからその辺は良いのかな、とか。とにかくよくわからなかったポイント。

 

ラスボスとのバトル中に、かーちゃんから電話が。電波がつながったことがポイントのことでした。

 

現代人の信仰はネットのデータ情報だから、あの異世界にいるモンスターをデジモンと呼ぶことが出来るだろう、みたいな謎のこじつけをして終了。

 

リョウ君のルート分岐

このゲーム挫折しそう……と最初は思ってて、やっと面白くなってきた! と感じたのが、リョウ君が死んだタイミングでした。登場人物の死はストーリーを加速させますよね。こればかりは事実で、マンガでも映画も作品すべてに言えること。

敵モンスターが人間に変装した姿を、ママ呼ばわりするリョウ君。そんなリョウ君に、ハルは辛辣な発言を連発↓↓

 

「完全に壊れちゃってる」と、プレーヤーの気持ちを代弁してくれるハル。その後↓↓

リョウ君がピンチに。ここで、助けるか……を選択してリョウ君は脱落してしまいました。

ここでの選択かどうかはわかりませんが、リョウ君との親密度を上げておけば、死亡ENDは免れるそうです(クリア後に画面に出てきた)。どちらにしても、おすすめは、こういった場面でセーブを入れること。

 

デジモンに罪はないのに。すまぬ

 

シュウジさんのルート分岐

シュウジさん

僕が最も嫌いなタイプの人間がゲーム内で登場……それが、シュウジさんですね。無能なのにものすごく偉そうで、判断・行動を他人に無遠慮に強要してくるタイプ。具体的には、自分がリーダーであることを主張し続ける・なのに行動は一切せずに助けを待つことを全員に強要する・否定はするけど代替案は全く出さない……といった具合。さらには、パートナーのロップモンを罵り、暴言を連発する姿は毒親・DVそのもの……。

ひたすらこんな感じで、ゲームとは言え、本当に不快極まりないキャラでした。今までプレイした作品でもここまで不快なキャラはいなかったんじゃないか、と(Days Goneのスキッゾよりも嫌い)。

探索しようとすると必ず留まるように強要してくるので、コイツの意見を無視したら、この対応……↑↑。現実だと黙らせたり関わらない方法はあれど、ゲームでは逃げられないのがキッツイ。

こんな感じで、他のキャラたちだけでなく、デジモンたちの反感をも買う流れが定番に。とにかく、シュウジがいると、シュウジが口を開くと、疲れる。

 

案の定、孤立しだすシュウジさん。外に出た後も、集団行動は絶対だ! と状況に応じた判断が出来ず、全員に強要する姿勢は痛々しくて疲れます。シュウジさんに不満を持ち始める仲間たちの反応も、そもそもシュウジがいなければ起こらないもの。

リーダーという肩書に固執するその姿勢は、自分が役立たずだからと知っているからでしょう。しかし、それを認めることはなく、ロップモンに当たり続ける……。

 

んで、進行していると、こいつを切り捨てようか、という提案が(制作すげえな、と感じたところ)。

ここから仮に修正してシュウジさんが無能を認めて反省→過去を知る→理解し合うような流れを見ることさえ嫌だったんで、遠慮なく切り捨てることに。

完全にDV被害者のロップモン。今で言う親ガチャならぬ人間ガチャ大外れ

 

その後、敵に幻想を見せられて、精神攻撃を受けて、ますます不安定になったシュウジさんは、ロップモンに八つ当たりして暴行を何度も加えてしまう……すると、ロップモンが進化↓↓

最後の最後まで命令口調。やっぱ死んでも治らんな……、と。この辺りのセリフ選びも見事でした。

コイツがロップモンに噛み殺された描写は、CERO:C(15歳~)が妥当だと思いました。

これは綺麗に制作の手のひらに転がされたというか、不快感から上手に「切り捨てる」に誘導されたなーという、一本取られた嬉しさもありました。

スクショ振り返っても不快感しか残っておらず、声優さん(広瀬裕也さんという方)の演技が本当に上手で、悪い意味で印象に残るキャラでした。親密度によっては死を回避出来るとのことですが、こいつの親密度を上げる過程を考えるだけでも不快なので、僕には無理ですね。

 

やや後味が悪かったかな……とも思ったんですけど、やっぱり切り捨てて良かったですね。確実に。それは最後の章でも明らかで、タクマがいない時にリーダーシップを発揮していたアオイやサキの発言にも出ていました。

 

よく見るとスペースが空いてる……

 

現実に戻ってくることはありませんでした

 

お母さんエンドは、ちょっと悲しいが◎

何度も重なっている通知が、、、。

ミユキとアグモンと共に、一度だけ現在の世界に帰ってきたタクマ。真ENDは元の異世界に戻って仲間と共に脱出することなのですが、すべてを捨てて一人だけ母親の元に戻るエンディングがあります。

これは、個人的には良いなあ……と感じました。

 

何があっても僕はお母さんの子供だよね? と聞くタクマ。仲間を裏切って自分だけ元の世界に戻った、という罪悪感からの発言でしたが、、、人物描写としては素晴らしいというか、中学生の等身大のタクマを描いているという点でも、とても自然なエンディングでもあると思えました。

 

自分は何も出来ないただの中学生なんだ! とミユキに強く言った後、ミユキとアグモンがタクマに理解を示す描写もまた、心に残るような描写でしたね。「タクマさんの気持ちや悩みというか、そういった部分を何も分かってなかった、強要してごめんなさい」みたいなミユキのセリフが印象に残っています。

 

サキのリアクションが最高だった

何も考えずに選択肢を選ぶと、結果的に最も親密度が上がったのがサキでした(僕の場合)。性格と容姿で全キャラの中で最も好感があったので、サキだけは親密度を上げるように心掛けてみました。究極進化までしたのはサキだけだったので、かなりの親密度を稼ぐ必要がありそうです。

サキのパートナーのフローラモン。頭の回転が速く、サキとの会話も軽快で良い感じ。ただ、最初の進化がベジーモン……↓↓

ええ…………(ドン引き)

 

そして、次の進化の機会を迎えたのですが……サキも全く同じこと↑↑を心から思っていたので、ふふっと笑えました。このゲームで唯一笑ったところでしたね笑。でも……

OH……(ブロッサモン)

サキの言葉遣いと良い、配慮と良い、いやーわかるわ~と。しかし、最後の究極進化は

ケレスモンの頭部には本体となる『ケレスモンメディウム』が座す。『ケレスモンメディウム』は戦闘力がほとんどなく滅多に単独で人前に現われることはないが、信用に値するものには稀に怪鳥をつれず姿を見せるという。性格は穏やかで慈愛の心に満ちており、空腹のデジモンには『カルポスヒューレ』の実を差し出し、ケガしたデジモンには回復するまで森にかくまってあげるという。しかし森と大地の恵みのありがたさを忘れ、いたずらに木々を傷つけ地を穢すものには一転して悪魔の森のごとき恐怖をもたらす。

引用:ケレスモン | デジモン図鑑 | デジモンウェブ | デジモン公式総合サイト

ケレスモンメディウムに。デジモンの名前は~モンで終わると思いこんでいたので少し驚きでした。調べてみると、ケレスモンというデジモンに乗ってるキャラみたいですね。おっぱいというか下乳が見えてますし、格好もエロい。ってことは、相当強いはず。

サキも綺麗と形容してますし、めでたしめでたし。ただ、フローラモンじゃなくてケレスモンメディウムと呼んでください、みたいな発言は、進化後のデジモンに必ずありました。これは譲れないこだわりなんですかね。めちゃくちゃ呼びにくいのに、「ケレスモンメディウム!」ってちゃんと呼んでたサキは優しい。

まとめ

現実よりも、人間関係に疲れた作品でした。ただそれは、人物描写がよく出来ているからこそ。不快感もあり、共感もあり、他者との距離感を考えさせられる描写が印象深かったです。

みんな仲良くして親密度を上げた方がデジモンもスムーズに進化する、というシステムが個人的には合わなかったと思います。クソゲーとは言えません。

また、ゲームとしては演出不足な点が気になりましたし、100%デジモン目当てで購入を考えている人には、この記事を見て欲しかったりしますね……。

 

★僕は組織に属しておらず人も仕事も選んで生きているので、このような感想になったという側面もあります。プレーヤーの人間関係の捉え方や流儀で、ゲームの感想が大きく変わるでしょう。

 

 

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