2025年10月16日に発売されたゲームソフト『Pokémon LEGENDS Z-A』をNintendo Switch2でクリアした感想・評価・ストーリーの要約・攻略情報などになります。項によってはネタバレ注意です。
Pokémon LEGENDS Z-A とは
人とポケモンが共存する街を目指し、都市再開発が進む「ミアレシティ」を舞台にした、新たな冒険が始まる。
プレイ人数:オフライン1人、オンライン4人
公式サイト:https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_z-a/ja/
CERO:A
ジャンル:アクションRPG
評価・感想
ストーリーはやや浅め。『XY』の事前プレイ推奨
旅行でミアレシティを訪れた主人公は、とある出来事を経て、「チコリータ」「ポカブ」「ワニノコ」の3匹の中から、冒険のパートナーとなるポケモンを仲間にし、ポケモントレーナーになります。その後、主人公は「ホテルZ」という古びたホテルに滞在することになり、ミアレシティで出会う仲間たちと共に、街で起こる様々な出来事や事件に挑みます。
公式サイトより引用
本作は『Pokémon LEGENDS』シリーズの第二弾。
前作『アルセウス』では、何の前触れもなく異世界転生してゲームがスタートしました。本作も近い形で、ミアレ駅から降りた主人公は導かれるまま、ホテルZで暮らしながらエムゼット団に所属することに。
何の計画もないフリーター(?)が、旅行中に流れるようにエムゼット団に入団してホテル暮らしがスタート
メンバーで作戦会議をして、ミアレシティ各所でメガシンカするポケモンの暴走を止めよう! という活動がメイン。ポケモントレーナーとしてのランクも上げつつ、ミアレシティが抱える問題に迫っていきます。この流れはいつものポケモンって感じなんですが、、、
『ポケットモンスターX・Y』をプレイしていないと、楽しめる範囲が大きく異なってきます。その最たる例がキャラクター↓↓
AZさんは、3000~歳の身長3メートル
そもそもなんで3000年生きてて3メートルもあってフラエッテが隣におるん? と初見の方は感じるでしょう。AZさんの過去をざっくり説明すると……
特別な花(えいえんのはな)を持ったフラエッテを愛していたが、3000年前の戦争でそのフラエッテが死亡。そこで、他ポケモンから生命力を奪って生き返らせるような機械を造る。しかし、フラエッテを奪った世界への怒りから、その機械を大量殺戮兵器へ使い方を変えてしまう。結果的に、自身が生命力を得る影響を受けて、3000歳になっちゃいました……という背景があります。『XY』では、そのフラエッテと3000年越しに再会した感動的な内容が描かれるんです。
フラダリさん(Fと名乗ってはいますが、『XY』をプレイしていれば明らか)も。
『XY』の時は、貧富の差が広がるような描写が全般的にありました。慈善事業をしても人が傲慢になるだけで何も良くはならないことから、選民思想にたどり着いたフラダリさん。AZの機械を再利用するためにポケモンを集めさせ、フレア団以外を抹殺しようと試みます。『XY』では、その企みを主人公たちが止める流れでしたね。
マチエールさんは孤児でした。探偵ハンサムさんの後継なんやなって
モミジは司法取引したとか。面白い設定
ストーリーの中核を為すAZさんとフラダリさんの過去の描写は、本作ではすごくあっさり。それは良いんですが、、、そんな設定モリモリの中に、背景も設定も0の主人公が関わっていく……というのが本作のストーリーなんです。
展開自体はありきたりと言うか乏しめなので、ストーリーを楽しむ作品とは考えていません。ただ、『XY』が大好きで、AZさんやフラダリさんに関心がある僕のような方は、その行く末を楽しめるのではないでしょうか。
余所者であるきみにミアレを守る理由があるのですか? と覚悟を聞かれ、そりゃそうよなあ……とグリに深く共感した一コマ。浮いてるというか場違いというか、ポケモンバトルが強いだけの主人公に限界を感じたのも事実でした。
まとめると、『XY』をプレイした方が良い、と言えるでしょう。ただ、ニンテンドー3DSなので、ハードルが高いかもしれません。
スマホゲームみたいなバトルに。ポケモン未経験者には厳しい
シリーズ初、ポケモンとトレーナーがリアルタイムで行動する戦闘
『Pokémon LEGENDS Z-A』の戦闘では、これまでの『ポケットモンスター』シリーズのようにポケモンが1ターンに1回行動するのではなく、ポケモンとトレーナーが共に移動しながら、トレーナーの指示によりポケモンが技を繰り出します。
タイプ相性に加え、ポケモンの交代や技選択のタイミング、技の届く範囲や繰り出すまでのスピードといった新たなゲーム性が加わり、これまでにないポケモン勝負を楽しめるのも本作の醍醐味です。
従来のコマンド選択が廃止。ボタンを押してわざを発動→クールタイムが終了→またボタンを押して……を繰り返すバトルになりました。良く言えば新しく、悪く言えばスマホゲームっぽい。
スピード感がスゴイので、従来の戦略が通用しなくなりました(例えば、守りと回避率をひたすら高める間に毒殺させるような戦法など)。バフ・デバフなどの補助より火力が優先されるでしょう。その結果、タイプ相性の重要性が増しました。
タイプは18種類。大半のポケモンはタイプが2つあるため、基本は暗記してないと難しいかも
相手のポケモンをパッと見ただけで弱点を突く選択するような瞬発力があればテンポ良く楽しめます(ガブリアスなら氷4倍、バンギラスはかくとう4倍とかパッと出てくるのが理想)。過去のポケモン作品で、対戦環境に身を置いていた方ほど、本作の難易度は下がる傾向にあるでしょう。
本作のバトルは相対的に難しめ
ポケモン見ただけでほぼ弱点わかるし、タイプ相性も理解してる。でも、そんなの関係なくボコられた一コマ
オヤブンのガブリアスGETまでが遠い……笑
ブログ記事用#ポケモンZA #ポケモンレジェンズZA #PokemonLegendsZA pic.twitter.com/erQNB485Wv
— 桃途ゆういん@ブロガー9年目 (@momotoyuin) October 18, 2025
自分の好きなポケモンだけでクリアするのは、相当難しくなったと思われます。加えて、ポケモンが主人公を攻撃してくるので、それも避ける必要あり。
ポケモン初見の方、赤青緑・金銀・BWからの復帰の方などは、おすすめしづらいですね。フェアリー・はがね・ゴースト等がちんぷんかんぷんになりがちなので、(一概には言えんけど)本作は難しいかもしれません。
ゴーストタイプだけに絞るバトルだったり、ピカチュウ単騎だったり、特定のサブクエストはなかなか難しい。ゲーム的には◎
また、本作の目玉であるメガシンカしたポケモンに対しては、こちらもメガシンカで対抗するのが基本。弱点を突かれることなく、相手の弱点に対して攻撃を持っておかねばなりません。
なので、メガシンカ可能(もしくは通用するほど強い)ポケモンでバランス良くパーティを組む人が多くなりそうな気がします。僕の場合だと、ゲッコウガ、サーナイト、リザードン、ガブリアス……など比較的無難なパーティ編成になりました。
メガデンリュウに有効打がなくて、一回だけこの画面になりました。救済策あり。
メガスターミーのデザインは、なんか違うやろ……と。ニャオハ立つな! と話題になっていたのを思い出しますね……十六角形とかにしてほしかった
色々書きましたが、、、『Pokémon LEGENDS』シリーズは、新しいポケモンの形を描く挑戦作の意味合いもあるため、あくまで個人的には称賛したいです。ただ、前作の方がバトルは面白かったです。
Switch2でゲームの進化を感じる。ポケモンはかわいい
グラフィックがショボイ……『ダイパリメイク』『アルセウス』のレビューで、僕はそう書きました。しかし、本作は割ときれいでしたね。特に、地下通路の水回りなど。
また、人間ハシゴ(ストーリー後半)で足がぷるぷるする演出も細かくて良かったですね。
また、ポケモンはやっぱりかわいいなあ、と。ポケモンが好きな人が作ってるのが伝わってくる描写が多かったので、ふふっとなる一コマも(特にサブクエでは)多かったですね。
ミアレシティ内から出られない。探索はつまらない
冒険の舞台は、人とポケモンが共存する街を目指し、都市再開発が進む「ミアレシティ」です。
2013年に発売された『ポケットモンスター X・Y』に登場するミアレシティと比べてみると、街中には草木が増え、最新のテクノロジーを感じさせる設備が見られます。この街では、カフェやレストラン、お店が立ち並ぶパサージュなどの人が暮らす空間と、緑豊かな公園や水辺などの自然が共存しており、街の中心にはシンボルとなるプリズムタワーがそびえます。
引用:公式サイトより
本作の舞台であるミアレシティは、当時から迷うほど大きい街として有名だったそうです。確かに現代の技術で蘇ったミアレシティを探索する楽しさはありました。ポケモンが生息するワイルドゾーンなるエリアもあります。
しかし、、、ミアレシティの中だけで全てが完結します。ビルやアスレチック、下水道もあるっちゃあるんですが……同じような景観ばかりが続きますし、新鮮味がないんです。
すごい街なんですが……
以下、僕の『アルセウス』のレビューからの引用です
今作は、人とポケモンが共に暮らすことが珍しかった時代の物語です。雄大な自然が広がるヒスイ地方を、ポケモン調査をすることで冒険します。基本的には、PS4ソフトによくあるオープンワールドのポケモン版といったところ。なので、広大なフィールドをポケモンに乗りながら移動するのは楽しいです。
高所にある滝からジャンプした瞬間のスクショ。イダイトウ(魚)でジャンプ中に、ウォーグル(鳥)へ切り替えて空を飛び回ったり。移動するだけでも楽しい
『アルセウス』や『スカーレット・バイオレット』の探索は楽しかったんやな、と。ただ、個人的に合いませんでしたが、これも挑戦ですよね。
御三家は実質×3
ゲームスタート時点では、チコリータ・ワニノコ・ポカブの3体から選びます。
しかし割と序盤から、フォッコ・ハリマロン・ケロマツの3体がサブクエストで入手可能。さらに、ヒトカゲ・ゼニガメ・フシギダネから一体貰えます。なので、御三家のありがたみが最も感じられないのも本作の特徴かもしれません。
メガリザードンX・Yは、どちらも入手可能。僕はXの方が好き。そう言えば、メガシンカが2種類あるミュウツーは本作には登場しないですね。
イーブイの入手が遅すぎる!!怒💢
この項は、あくまで僕個人の極めて勝手な主張になります。
本作のイーブイを入手できるのは終盤でした。
イーブイは、レベル40とか50でゲットするポケモンじゃないんですよ。序盤で御三家のサブ要因として育てたいんです。ブラッキーかニンフィアにして旅のお供にしたいんです……
→ベール9番地にレベル16のイーブイと金のコイキングがいました。。。
一人プレイで図鑑埋めは無理ゲー
前作にあった「つながりのヒモ」は廃止され、通信進化が必要になります。ペロリーム、フレフワン、ハッサムは、通信進化が絶対に必要なので、どうしようもないでしょう。一方、カイリキー、フーディン、ハガネールは確認済み。オヤブンとして出てきます。
また、『アルセウス』の時みたいに、図鑑を埋めることでメインストーリーが進展する、というのはなかったです。
昼夜の演出でポケモンが消える。どうにかしてほしい
カイリューやメタグロスのオヤブンと捕獲バトル中に、夜になるor夜明ける→目の前から消えて、別のポケモンが配置されました。悲しい。色違いを捕獲中に切り替わった人もいるでしょう……。
その他・小ネタ・ムクの人気が出そう
フォルクスワーゲンタイプ2? グラフィックの美しさを感じた一コマでもある
ダメなオタクを描くのが上手い。僕も就職未経験で30後半なんで、バカには出来ないですが……
カナリィさんは、ナンジャモの魅力には届かないかなあ。配信者としての人生も面白そうだと思います
ムクさんは人気が出そう
なにしにきたんだよ、と核心を突いてくるオッサン。言われる度に少し傷つきました。
画像はないですが、服のコーディネーターは素晴らしい!! と思いました。
対戦環境では、メガガルーラが最強?
気になるところ。ちょっと調べて追記します
クリア時間・クリア後
サブクエストを全部やって、なるべく図鑑を埋めるようにして、エンドロールまでが40時間ほどでした。
クリア後は、続きのストーリーがあります。また、ポケモンの個体値評価を図鑑で見れるようになります。
攻略情報
フォトモードでフラダリさんと遊べる
フォトモードで一緒に遊んでくれるフラダリさん。癖になるな……笑
xyのゴーグルの時から歴代ボスの中で一番好き
ブログ記事用#ポケモンレジェンズZA #ポケモンza pic.twitter.com/H4aC83SjBK
— 桃途ゆういん@ブロガー9年目 (@momotoyuin) October 18, 2025
世界一ピカチュウ決定戦
レベル40のオヤブンピカチュウをゲット→あなをほるを覚えさせる→レベル55で倒せました。
トリミアンリーグへの挑戦
19番か20番で、オヤブンゲットした方が育成するより早いです。はかいこうせん連発して、回復薬を与えまくってました。
マイレさんが一番タイプでした(小声)
ギガだましゅのバケッチャ
15番で、オヤブン以外を捕まえまくればOK。小さいバケッチャでも、ギガだましゅの場合がある罠。ゲットしてみないとわからない。
クリアに貢献したポケモンランキング
1位:リザードン……メガシンカの楽しさを最も感じさせてくれるデザインと性能。Xがかっこいい。だいもんじの「大」がかっこいい
2位:サーナイト……早期購入特典に採用された理由が、最後の最後でわかるのも◎。サイコキネシス・ムンフォ・10まんボルト、そしてドレインキッスが何より強かった。毒殺されるのも毎度おなじみ。
3位:ガブリアス……結局強い。ただ、氷攻撃されたら即死する
4位:ゲッコウガ……みずしゅりけんが、動作速度がはやくて強かったですね。れいとうビームも◎。ただ、HPの伸びが低く、防御が弱かった印象。ゲッコウガナイトの入手がストーリー上で出来なかったのも❌️
ネタバレ
↓
↓
↓
エンディング
『デスストランディング2』みたい

ストーリーの要約
ミアレでのポケモントレーナーのランク:Zからスタートした主人公。順調に勝ち進み、Aランクに挑戦すると、元フレア団のグリにたどり着く。故郷ミアレを捨てられず、元フレア団として後ろ指をさされてきたグリ。余所者であるきみにミアレを守る理由があるのですか? と。前述しましたが、本作を象徴する一コマで、個人的には好きな描写でした。
5年前にフラダリさんが機械を作動しようとした名残から、タワー(アンジュ)そのものがエネルギーを放ち始めたとのこと。そして、いよいよこのままではポケモンがメガシンカして暴走してしまう段階になってしまう。それを防ぐには、えいえんのはなを持ったフラエッテをメガシンカさせるしかないから、AZさんはメガシンカ使いを待っていた。
タワーへ向かう一行だが、ガイ君が向かったコクピット先でフラエッテと塔が融合して暴走してしまう。これを止めるために、ランクバトルを行ってきたミアレシティの仲間の助けを得て、ジカルデが待つ場所までたどり着く主人公。
ジカルデが100%&メガシンカで、バズーカを放つ。エネルギーを相殺することに成功
ジカルデのバズーカの無に帰す効果で(たぶん)、AZさんのエネルギーも消滅→無事に死亡(ポケモンで死人が出たの初めてかも?)する。みんなでお墓参り。ミアレシティは無事に救われる。
みんなで復興しつつ、フラダリさんは街を出るのであった(ジカルデ砲は浴びてないっぽい)
エンディング後のストーリー
ゼルネアスとイベルタルを捕獲後、トレーナーの資質を確かめたいとのことでフラダリさんとバトルに。塞がった目が開きます。ちなみに、この直前のタイミングでフォトモードを使えば、フラダリさんが遊んでくれます笑
フォトモードで一緒に遊んでくれるフラダリさん。癖になるな……笑
xyのゴーグルの時から歴代ボスの中で一番好き
ブログ記事用#ポケモンレジェンズZA #ポケモンza pic.twitter.com/H4aC83SjBK
— 桃途ゆういん@ブロガー9年目 (@momotoyuin) October 18, 2025
ジカルデはフェアリーに弱い。ムーンフォースとドレインキッスで楽勝でした。早期購入特典にサーナイトを入れた制作の意図が伝わったので、なるほどなあ、と。
フラダリさんに勝つと、ジカルデとのバトル。ジカルデは自分を捕獲してくれる存在を待っていたとのこと。考察というレベルではないですが、イベルタルとゼルネアスが奪う・与えると同じように、フラエッテとジカルデも呼応していたのかなと。
フラダリさんは3000年生きるとのこと。Au revoir とは、またね! の意味。かっこよかったです。
ZAロワイヤル∞は、挫折しました……フラエッテのメガシンカアイテムが貰えるそうです
↑
↑
↑
追加DLC:M次元ラッシュの評価・感想
『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』での冒険をより長く、より深く楽しめる有料追加コンテンツ『Pokémon LEGENDS Z-A M次元ラッシュ(メガじげんラッシュ)』の発売が決定!
幻のポケモン・フーパが登場し、開いたのは異次元への扉……!?
さらに、ライチュウがメガシンカした姿、メガライチュウXとメガライチュウYも新たに登場!
—
『Pokémon LEGENDS Z-A M次元ラッシュ』
着せ替えアイテム「ホロモードセット X・Y」:2025年10月16日(木)配信
追加ストーリー・コンテンツ:今冬配信予定
—
続報をお楽しみに!
追記します
まとめ
最も好きなポケモン作品が『XY』なので、フラダリさんやAZさんの登場で感慨深さはありました。
ただ、ストーリーや演出はフツー、ミアレシティの探索は新鮮味がなく、バトルは作業感が多かった印象です。
クリアまでノンストップで遊べましたし面白かったですが、最もつまらないポケモンシリーズ作品……かもしれません。絶対にクソゲーではないですが、神ゲーとも言えません。
関連記事
コメント