【2022年4月23日 追記・更新】
福岡県には、稚加榮という有名な料亭があります。土日祝限定でランチを行っており、今記事はそのレポートになります。メニューの詳細や感想、予約について。お土産や行列を避けやすい時間帯などをまとめました。
小倉店が閉店→復活したのでタイトル変えました。
稚加榮(ちかえ)とは
福岡・博多の和食・会席料理の料亭「稚加榮」。料理人の目で鮮度や質を確かめ、本当に良い食材を使った料理をおいしく提供するとともに、お客様にお楽しみいただけるよう最高の接客を行います。
福岡では有名な料亭です。今回は小倉店のランチをレポートしています。
→8月29日に小倉店が閉店しました……………。僕が知ったのは9月4日です。
日頃より稚加榮をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、令和3年8月29日をもちまして、稚加榮 小倉店を閉店することとなりました。
昭和39年開業以来、長きにわたり多くのお客様にご愛顧いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
稚加榮小倉店 閉店のお知らせ | 福岡・博多の和食、会席料理 | 博多料亭稚加榮
外観
iPhone seのカメラでは全景を捉えられないほど、立派な料亭です。
ランチ開始は11時30分~からですが、毎回行列が出来ています。ただ、少し早い時間から開けてくれることが多く、中で座って待つことが出来ます。なので、お店の外で立って待つ時間はそれほど長くありません。
ちなみに、2階~は団体の予約のみになります。
ランチメニューの3種です(後述)
店内の様子
カウンター越しに見えるのは、超立派な生簀です。全国を食べ歩いて10年以上になりますが、このサイズの生簀は見たことがありません。カワハギ、ウマヅラハギ、関アジ、フグ、鯛などなどなど……色々な魚が活き活きと泳いでいます。50匹~はいると思います。
市場などの魚屋に行くと、どうしてもにおいがしますよね。ですが、この生簀は臭くないんです。カウンターに座ってもにおいません。深呼吸や注意深くにおいをかぐと、ややにおうかな? というレベル。個人的には、におわないという点も素晴らしいと感じています。
料亭に来たなあ……と感じられる店内。もちろん、着物を着た仲居さんが案内してくれます。キビキビ動く姿から、ランチの忙しさがわかります。
そして最大のポイント。なんと一組につき一つ、明太子チューブ(税込み864円)が一本つきます。
このサービスがすごいんです……!! 明太子が本当に美味しいんですよね。僕は生まれも育ちも福岡ですが、あまり明太子が好きではありません。ただ、稚加榮の明太子は大好きです。
柚子胡椒も美味しい。卓上も充実。
ランチメニュー
三種類あります。
- 和定食1530円
- 煮付け定食(数量限定)1530円
- 海鮮天丼(数量限定)990円
画像は増税前の価格で、表記価格は現在(2020年3月)の税込価格です。30円の値上げですね。
海鮮天丼は、オープンしてすぐに売り切れることが多いです。煮付け定食も12時~には売り切れるイメージ。数量限定でないのは和定食のみなので、和定食を食べたい方は遅めの入店が吉。待たずに案内される確率が高めです。
和定食
これだけついて1530円……超豪華ですよね……!
刺し身は本当に美味しいです。何が美味しいって、切り口や食感が抜群に良いんです。活かした状態で提供してくれるイメージ。ブリがぷりっぷり。ツマまで美味しい(重要)。
煮物は本当に素晴らしいです。野菜に含まれる水分を完璧に理解している、料亭ならではの技。個人的に美味しいと思うのは、里芋です。
味噌汁。カニのアラが入っています。身が食べやすい時と、そうでない時がありますね。基本的には、出汁の役割をしています。やや甘めの味わい。
天ぷらは季節によって内容が変わるイメージですが、海老は二本あります。
ごはんが美味しい!!
福岡にはそれこそ明太子屋が膨大に存在しますが、個人的に一番好きな明太子。
他にも、もずく酢や茶碗蒸しなどがあります。茶碗蒸しには、銀杏、椎茸、鶏肉が入っており、トロトロかつ上品な味付けで美味しい!
煮付け定食
箸を入れると、身がほくほく……魚の美味しさ・美しさを感じてしまいます。目玉や骨もあるので、取り除くのがめんどくさい方にはおすすめしません。そして、ごぼうが美味しい。
僕は好きですが、濃い目の味つけが好きな人にはおすすめしません。魚の中にしっかり出汁が染み込んでいるわけではなく、魚そのものの美味しさを味わってほしいという意図を感じます。なので、ごはんに合うというよりは、上品な味に終始まとまっている印象です。
海鮮天丼
刺し身につけるゴマダレが別途でついてきます。また、酢飯と白米を海苔で仕切っています。海鮮天丼は、ごはんのおかわりは出来ません。もちろん、明太チューブはもちろんついてきますよん。
割り箸も良い
卓上メニュー
カワハギのお造りを食べたいなあ~と常々思うのですが、4000円ほどするので手が出ません。ウマヅラハギとカワハギをしっかりと分けているあたり、素晴らしい店舗だと感じています。
カワハギについては常々言いたいことがあるので、記事を作成中です。
お土産も買えます
さんま明太が贈答用としておすすめでしょうか。ハズレはありません。
予約について・並ばずに入れる時間帯
ランチの予約は受け付けていません。
なので、時間帯が大切になってきます。ただ、前述した通り、店内には座るスペースがありますので、それほど待つ時間は苦痛になりません。一巡目に入るには、
土曜日は、~11時10分
日曜日は、~11時15分
おすすめは、三人以上で訪れること。二人だとカウンターですが、三人以上だとお座敷に案内されることが多いからです。
一巡目が終わる一時間後など。
こんなお客さんはお断り
何回も通っていますが、
- 食事中にケータイで話し始めるおばさん
- クチャラー
- 残った明太子チューブを持ち帰ろうとするおばさん
などを見たことがあります。
こういった最低限の良識がない人は、ホントに勘弁です。いい年してマジでみっともないです。このレベルの料亭がこの料金でランチを提供している意図を汲めない人は、僕個人からも来店をご遠慮願いたいと思います。
また、小倉店に限っては、中国人や韓国人の人もあまり見ませんね。一方で博多店は……と考えると、博多店がランチを辞めた理由の一つなんじゃないかな、と勝手に推測したり(もちろん私見であり、真意は不明です)。
小倉店は、緊急事態宣言が発令した機関の営業を自粛していたと思います。二度か三度、緊急事態宣言あけにランチに行きました。
悲しい。。。
博多店も
そのうち追記します。
博多いっぴん通り店も
新幹線の博多駅からすぐのところにあるいっぴん通り。メニューを一通り食べましたが、阪急地下で購入するかな……といった感想。美味しいっちゃ美味しいのですが、ランチのようなまた食べたい!と思えるものではなかったです。
2022年3月7日に再オープン!! 行ってきた
小倉駅5分◆歴史ある空間で、こだわりの鮮魚を盛り込んだお料理を堪能。個室有◎
昨年惜しまれつつ57年の幕を閉じた老舗料亭【稚加榮 小倉店】が、2022年に再オープン!趣ある和空間で、料理人が目利きした本当に良い食材を使用するこだわりのお料理をお楽しみいただけます。店内の壮大な生簀では、九州各地より集められた活魚が泳いでおり、ご注文後にすぐ板前が捌きます。天草産の鯛をまるまる一尾盛り込んだ「生造り」など豪華な逸品もご用意◎目でも舌でも楽しめる品々を心ゆくまでご堪能ください。
新型コロナウイルス禍の影響で昨年夏、半世紀以上の歴史に幕を閉じた料亭「稚加榮」小倉店(北九州市小倉北区)が、1月末にも「小倉稚加栄」として営業を再開することが分かった。店のファンや長年働いた従業員の惜しむ声を受け、創業者の親族が一念発起して仲間らと立て直しを図る。
再開を決断したのは、本店に当たる稚加榮(福岡市中央区)の元専務で、小倉店創業者の息子田原正也さん。昨年12月に同社を退職し、閉店した小倉店を買い取った。~~~
「稚加榮」ではなく、「小倉稚加栄」として再オープン!!! 行きます!!!
つつじがきれい
ランチが再開したので行ってきました(2022年4月25日追記)。メニューは和定食のみで、内容はほぼ変わらず。お客さんも徐々に戻ってきているようでした。
一番に思ったことは、アルコール消毒が大変なこと。入り口はもちろん、お客さんが帰った後のメニュー表もしっかりと消毒。福岡県内でも徹底していると思われます。
また、生け簀から魚を網で掬うところを見ることが出来たのですが、お子さんが興味津々だったので、ライブ感があって良いと思いました。魚の名前がわかればもっと嬉しいと思いますし、三世代で訪れるお客さんも増えるのかな、とか思ったり。
あとは、新メニューやテイクアウトがないですね。暖簾分けのような形で引き継いだのならば、もっと好き放題してもいいのに……とか事情を知らないイチ人間としては思います。(少なくとも、博多店のランチよりは美味しいので信頼が深いのは僕だけじゃないと思う)
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