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【毒親漫画】おすすめ17作品を紹介(コミックエッセイも)

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引用:血の轍/押見修造

【2022年4月25日 タコピーの原罪 など追記・更新】

毒親をテーマにしたものや、主人公に深く影響を与えているものなど……毒親が登場する漫画を紹介します(コミックエッセイも少しだけ紹介)。こういった内容が苦手な方や不快な思いをされる方は閲覧注意です。画像はサンプルより引用しています。

 

 

はじめに~この記事内での毒親の定義

毒親と言っても様々な定義があると思います。それを記してある最も有名な著書は「毒になる親/スーザン・フォワード」でしょう。

この著書の中では毒親のタイプを分別していますが、記事の中で紹介する作品は大雑把に以下の要点でまとめています。

  • 現実とはかけ離れた作品は入れていない(ドラゴンボールの悟空とか、特殊な親は除くという意味)
  • 肉体よりも精神的な毒
  • 個人的に深い共感や、心を抉られるような気持ちになったこと
  • 読んだ感想として、毒親という言葉が残る

この4点です。そして、この記事を書いた僕も歪んでいることを承知した上で読んでいただけると幸いです。

 

心を抉る毒親漫画まとめ

タコピーの原罪/タイザン5

地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人・タコピー。助けてくれた少女・しずかの笑顔を取り戻すため奔走するが、少女を取り巻く環境は壮絶。無垢なタコピーには想像がつかないものだった。ただ笑って欲しかったタコピーが犯す罪とは…!?

Twitterでバズりにバズった作品。地球にハッピーを広めるために降り立ったハッピー星人のタコピーがタイトルにもなっていますが、、、登場人物全員が壮絶な家庭環境に身を置いており、読者は純度の高い悪循環の流れを読むことになります。いじめ一つにしても、加害者と被害者だけでなく、その家族も影響が大きい点を描いていたり、読者の心に訴えかけてくる作品です。

引用:下巻より

血の轍/押見修造

母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!

息子の脅威になり得る対象に容赦がないと言いましょうか……たっぷりな愛情の向かう矛先で「毒親」であることを認識させられる内容です。

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特徴としては、サンプル画像のように、第三者の説明がない構図を徹底しています。それが母親の表情や美しさが際立たせ、底知れぬ恐怖を読者に植え付けます。個人的に、構図にも惚れ惚れしてしまう作品です。

ちなみに、同タイトルの小説(著者:相場英雄)は推理小説なので、この作品と何ら関係はありません。

 

娘の友達

家庭では「父親」として、会社では「係長」として、「理想的な自分」を演じるように生きてきた主人公・晃介。だが、娘の友達である美少女・古都との出会いにより、彼の人生は180度変化する。社会的には「決して抱いてはいけない感情」に支配されながらも、古都の前では自己を開放でき、社会の中で疲弊した心は癒やされていく……。「社会」のために「自己」を殺す現代社会へ鋭く切り込む、背徳のサスペンスが幕を開ける。 

高校生の娘の友達とオッサンが恋愛関係になったら……という、一見男の理想・幻想を詰めたような話に思えるのですが、実際に読んでみると印象は覆ります。人物の背景が丁寧に描いており、登場人物すべてにがあることが伝わる描写は見事です。説明文にもあるようにサスペンス要素が強い作品だと考えます。

同級生の友達の父親にアプローチをかける女の子の古都ですが、、、家庭が正常なはずもなく……。登場人物の息苦しさや心の疲弊といった問題が読者にも伝染してしまうので、何が悪いとは一概には言えない点が魅力なのかな、と。もっと話題になっても良いと思う作品。

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引用:9話より

 

トクサツガガガ丹羽庭

隠れ「特撮オタク」OLコメディー!!

仲村さんは26才のOLさん。職場では女子力が高いと見られているけど、実は女死力滾る「特オタ(特撮オタク)」!

オタバレが怖くて、一人ぼっちでコソコソしながら生きてるよ。人目につかないフィールドのカプセルトイを求めて街をさすらったり、一人カラオケで“特ソン(特撮ソング)”歌いまくったり…ヒーローの言葉を胸に、今日も進むよ「特オタ」道!

オタク趣味って、自らの根幹を成すいわば宗教のようなものだと考えます。 辛い時や悲しい時に思い出すのはもちろん、人間関係の構築でさえもそれが基幹になる……この作品の主人公の仲村さんの場合、脳内にヒーローが常に登場して支えています。

しかし、仲村さんの母はオタク趣味を断固として反対する立場で、幼少期から主人公を抑圧してきました。大人になってもそれは変わらず……。そんな母をラスボス呼ばわりする主人公ですが、13巻ではとうとう相容れないことから喧嘩、絶縁宣言まで発展します。特撮を否定する母は、その背景(特撮でつながった友人など)は見えていないんですね。

笑って共感して泣けるハートフルな作風ですが、母との関係だけは毒親要素があるので紹介。また、母との関係も絶縁とは異なる道を選ぶ点が斬新。

最近、NHKのドラマで有名になりました。読めば読むほど共感せざるを得ない、本当に素晴らしい漫画だと思います。

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13巻 第120話 “結局” より引用 

 

愛と呪い/ふみふみこ

物心ついた頃には始まっていた父親からの性的虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災オウム真理教酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。「ここではないどこか」を想像できず、暴力的な生きにくさと一人で向き合うしかなかった地方の町で、少女はどう生き延びたのか。『ぼくらのへんたい』の著者が綴る、半自伝的90年代クロニクル。

きつい。とてもきつい。読むのがきつい。

正直に言うと、友人に紹介してもらう→この記事で紹介するためにも読んでみる→読みたくない・読むのが辛い……といったプロセスあっての紹介になります。説明文にあるように、目を覆いたくなる現実が描かれています。まだ1巻ですが、どうか良い方向へ話が進みますように……。個人的に、最も共感しつつも悲しくなった一文を紹介します↓↓

一部の問題をのぞけば、一般的で明るく善良な家庭だった。金銭的に困ることなく愛情をたくさん与えられ育てられた(引用:7話より)

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既刊2巻。yomyom(新潮社)で連載中

 

恋は光/秋★枝

「恋の光」が視えてしまう大学生・西条は、恋を探求する女の子・東雲に恋をした──。視えるからこそ切なくて苦しい。今までにないラブストーリーが始まる。

恋をする人が「光」って視える主人公の西条。その謎を探す過程で、三人の女子大生と交換日記やコミュニケーションを通して恋愛観を覗いていくような話です。

他人の男を奪うことに快感を覚える女性、友人関係を装い近くに居続ける女性、周囲に一切流されず自分だけの世界を持つ女性……話の主軸は恋愛ですが、その「光」が視えるようになった過程に親の愛情が絡んできます。

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引用:2巻 #011 しっと  より

ネタバレになるのでこれ以上言及しませんが、愛情の種類や対比などの描写も丁寧で、個人的に非常に納得出来た内容でした。また、男女間における「恋愛」と「友情」の違いを論理的に学べる秀作です。

 

きみが心に棲みついたS/天堂きりん

下着メーカーで働くキョドコこと小川今日子(おがわきょうこ)は大学時代の想い人・星名(ほしな)に職場で再会。一度は他の男性を好きになれたはずなのに、自分を傷つけ支配していた星名の呪縛がその気持ちよりずっと強かったことに気づいてしまう。ふたたび星名という迷宮に自らハマり込んだキョドコとは裏腹に、星名は彼女の後輩と関係を持ち、キョドコの仕事さえも思惑通りに操って───? 互いの運命を狂わせた2人の出逢い───。

ドラマ大好評でしたね。この作品の悲しいところは親に愛されずに育ったもの同士が深く繋がり合ってしまい、ある種の依存関係を産み出していることです(説明文にある呪縛ですね)。

いつもオドオドしているキョドコをと考えた親は、愛情をキョドコの妹に注ぎます。家庭内差別のような扱いを受けてきが故に、キョドコは極度に自己肯定感が低い大人になっています。それでも、自分を変えたいと思いから仕事に邁進します。そんなキョドコを見て味方になってくれる周囲の人間も出てくるのですが、、、

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過去に自分を深く傷つけた星名という人間の登場で、またまた悪循環に陥ってしまいます。自分を傷つける相手に縋ってしまう、、、一見矛盾した心理を丁寧に描いている作品です。

 

岡崎に捧ぐ山本さほ

作者・山本さほさんが、実際の幼馴染み・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いた“超プライベート”なふたりの歴史。出会いは小学生時代の1990年代。スーパーファミコン、たまごっち、プレイステーション……懐かしいたくさんのゲームやおもちゃ、笑いと涙のエピソードが、私たちみんなが持つ普遍的な記憶を呼び起こします!

岡崎さんと山本さんとの関係を小学生時代から綴る内容です。まさにノスタルジーに溢れた作品で、20代後半~30代前半の方には無条件にオススメしたくなります。。

ただ、岡崎さんはネグレクト家庭で育った典型キャラと言いましょうか。一切断らないし、自己主張もしないんです。一貫して、作者の山本さんの意見や行動に合わせます。サンプル画像は岡崎さんの母です。

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と言っても、関係が続いていく二人というものは互いに必要とし合うから続いていくわけで。「素晴らしい出会い」に他ならないのも事実です。なので、読んでいて清々しく、面白く、懐かしい気持ちになります。良い意味で心を抉られた作品。

 

鏡の中の少年/大島真知子

 息子の誕生会に呼ばれてもいない子が混ざっていた。薄汚い服、漂う異臭…。彼は育児放棄された子供だった…。

4作品の短編集です。社会的問題とつなげているので、非常にわかりやすい漫画ですね。また、自分の小中学校時代を思い返すと具体的に思い出す人がいたので紹介しました(サンプル画像)。

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教師・モンスターペアレント・学校の三角関係を描いた「モンスターの産まれる日」、いじめで自殺未遂を起こした息子のために立ち上がった母の思いを綴る「いつかあなたが目覚めたら」、中年にさしかかった引きこもりの息子が要介護の老母の首に手をかけようとする「母の記憶」、そして表題作の「鏡の中の少年」の四作の短編集です。

 

海街diary吉田秋生

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

両親の離婚や再婚、遺産分配、不倫、進学、就職……これらは一例ですが、日常というものは何もないようで、実際はイベントで溢れかえっていますよね。ただなあ……と。そのイベントが心労になる人生を送ってきました。簡潔に言えば、不仲の親や複雑な親族が絡むとまあ大変なんですよね……。それがこの作品でも描かれています。

幸と佳乃と千佳の母は、夫に捨てられたことで親の責務よりも自己都合を取り、子どもたちを実家の母へ預けて再婚相手の元へ去ります。毒親と断言できない部分もあるのですが、責務の放棄やサンプル画像のように子どもの心に残り続けていることから紹介しました。

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ただ、それでも姉妹で支え合って生きていく姿が描かれており、その点に美しさを感じてしまいます。人生を積み重ねるごとに心に染みてくるのではないか……そんなことを思う作品です。20代の時ではなく、視野が広がった30歳になってから読んでよかったと思えた作品。

 

凪のお暇/コナリミサト

 場の空気を読みすぎて、他人にあわせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪、28歳。仕事もやめて引っ越して、彼氏からも逃げ出したけど…。元手100万、人生リセットコメディ!!

自分の陰口を言う人に対しても共感してしまうほど、自分が嫌いな主人公のナギ。しかし、恋人がいることだけが唯一の取り柄……だったのに、その恋人までも。。。という1巻の1話の大筋です。

説明文に人生リセットコメディ!!とありますが、個人的にはそんなに軽くは捉えられませんでしたね。表層的にはコメディでも、核心部分は重い話が多いです。親と元恋人が主にそうなのですが、やはりこの作品も毒親育ちが繋がり合ってしまうという……。色々な親がいますが、「よそはよそ うちはうち」の威力がとてつもなくて苦しくなりました。冷静に見れば、リセット出来ない環境がナギを取り巻いているという。。。

ただ、人物の掘り下げ方と絵のタッチが他の漫画家さんとは少し異なるので、「面白い」とか「ハマりたい」漫画を探している方にはおすすめ出来るかもしれません。

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2巻#七円め 凪、露知らず より引用

 

喧嘩稼業/木多康昭

「最強の格闘技は何か!?」誰もが知りたかったこの命題に、今、答えが示される―――!! ”我こそが最強”と名乗りを上げた16人の格闘家によるビッグイベント‥‥その名は”陰陽トーナメント”!! ……そこに出たくて出たくて仕方ない日本一かわいくて強い高校生・佐藤十兵衛が、トーナメント出場権、強奪させていただきます♪

この記事の趣旨とは少しズレるような気もしますが、家族=宗教だと言うことがよくわかる例があるので紹介。

佐川雅夫という人物が登場します。画像のように、自身の息子に強制的な鍛錬を要求する父親です。

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7巻より引用

幼少期からその支配関係は続き、結果的に父親の殺害事件へと発展。死後、息子の幻覚になってまで登場します。強さを追求する上での過程(考え方)の違いで、親も子も互いに思いやる親子との対比で描かれます。

喧嘩稼業というタイトルから格闘漫画を連想するかもしれませんが、この作品の本質は人間の精神性からくる判断・行動を深く描いている作品だと考えています。好みがハッキリする漫画です。

 

ど根性ガエルの娘/大月悠祐子

お父さんは大ヒット漫画家で、家族をめちゃくちゃにした人。「ど根性ガエル」の作者・吉沢やすみは大スランプに陥り、ギャンブル、DV、娘の財布からお金を盗む、失踪、そしてビルの屋上から…。衝撃の家族エピソードを実娘が描く、家族崩壊の第1巻。  

ピョン吉で有名な 「ど根性ガエル」。人によっては、満島ひかりさんがドラマで演じていた印象の方が強いかもしれません。その作者の娘さんの大月悠祐子氏が描いた作品。

ど根性ガエルを超える作品を世に出さなければ……という重圧から、すべてが壊れていく過程を生々しく描いています。お酒やギャンブルにのめり込んでいき、家族が壊れていく……。特徴的な点は、その背景に漫画家の苦労が描かれていること。なので、共感できる部分も多々あります。読んでいて辛い。

ただ、作画は上手い方ではなく(演出かも?)、様々な時系列を行ったり来たりするので、読みにくさを感じることも。家族の再生物語というより、漫画家家族(著者含む)の大変さを描いた作品。

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引用:15話より。以下のアプリで連載中

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開発元:HAKUSENSHA.INC
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コミックエッセイも

母がしんどい/田房永子

娘を支配し、自分自身が娘を通して第二の人生を生きようとする……そんな母娘カプセルから逃げ出そうとする著者自身の経験を描くコミックエッセイ。母親との関係に苦しむ全ての女性に送る一冊。

コミックエッセイなので、細かく言えば漫画とは異なるかもしれません。ただ、心を抉られたのは事実ですし、己の家庭環境をテーマにするコミックエッセイのさきがけであると言えると個人的には考えています。

内容の説明としては、サンプル画像の描写が全てを物語っているかもしれません。

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読むだけで本当にしんどいです……。

 

虐待父がようやく死んだ/あらいぴろよ

父の死は私の“希望”。
虐待を受け育った作者が描くコミックエッセイ。

暴力・性的虐待・面前DV・人格否定。
――父が私にしたこと。これが、私の日常だった。

子どもの頃は、家を出るお金もなければ、歯向かうための腕力もない。

虐待する親の元に生まれた私には、耐えるしか道がなかった――。

親の死=自分の希望……。一見残酷な発言のように思えますが、この言葉を発してしまう境遇こそ残酷ですよね。そう思ってしまうほど、過酷で残酷な子供時代が描かれています。親が嫌いとか、そういった次元のレベルではないんです。

ただ、それだけではありません。作者自身の恋愛を通して、最終的に、母の父に対する気持ちを理解する部分があります。つまり、生まれてから奪われてきた自分を、最後は取り戻すまでの過程が描かれています。

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ゆがみちゃん/原わた

兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。罵声や暴力によってわが子をコントロールしようとする父。新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの価値を見つけ出し、自らの手で解毒していく戦いを描く、衝撃のコミックエッセイ。

この記事内では精神的虐待を主にしていますが、こちらは「毒親」たる要素が詰まりに詰まっていると言ってもいいかもしれません。

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複雑な家庭って、親族間で複雑に関係が入り組んでいるんですよね……。また、日本人が悪い意味で使用する「宗教」もしっかりと絡んできます。Amazonのレビューが重い重い……。

 

酔うと化け物になる父がつらい/菊池真理子

 「夜寝ていると、めちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。それが人生最初の記憶……」 幼い頃から、父の酒癖の悪さに振り回されていた著者。中学生になる頃には母が自殺。それでも酒をやめようとしない父との暮らしに、著者はいつしか自分の心を見失ってしまい…。圧倒的な反響を呼んだ家族崩壊ノンフィクションコミック。

アルコール中毒の具体的な解決策を示している本ではなく、ただただ著者に起こった現実が細かく描写されている内容になっています。それでも、アル中に関しての書籍やエッセイの中ではかなりの説得力があるのではないでしょうか。

僕は下戸ですが、それでも著者の苦悩・苦労が深く伝わってきた部分があります。それは、自分の遺伝子を未来に残すことへの不安です。親にどうしても好意を持てない心境の深さを教えてくれる作品でもあると思います。

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最後に:僕の人生と親について少し

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検索からこの記事にたどり着いた方には、読んで欲しい内容になっております。 

 

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