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【サイレントヒル THE SHORT MESSAGE】クリアした感想・評価(ネタバレ注意)

【2024年2月6日 100万DL達成! など追記・更新】

2024年2月1日にPSストアで無料配信された『SILENT HILL THE SHORT MESSAGE(サイレントヒル: ザ ショートメッセージ)』をクリアした感想・評価・攻略情報などを綴っています。項によってはネタバレ注意です。

 

最新作:FF7リバースのレビューも!

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SILENT HILL THE SHORT MESSAGE とは

恐怖が、心に、まとわりつく。

最新の技術から生まれた現代の「SILENT HILL
PlayStation®5 限定で無料配信中

www.konami.com

ジャンル:サイコロジカルホラー

プレイ人数:1人

CERO:C

 

クリアした感想・評価

ストーリーが重く、苦しい

友だちのマヤに呼び出されたのは、自殺の名所と噂される廃墟のマンション。誘われるように廃墟を進むと、怪奇現象が次々と起こりはじめる。変貌していく空間。徘徊する不気味な怪物。

「見つけるまで、ここから出られない」
マヤからのメッセージが意味するものとは。

いじめ・ネグレクト・自殺などが題材になっており、それらに関する資料や本を読むことで主人公が記憶(もしくは気付き)を取り戻していくような流れ。ゲームのボリュームはあまりないですが、、、、結構心に来るものがあります。

グラフィックレベルが高く、(家庭が壊れていく過程など)婉曲的な表現が少なく、直接的な演出が多いです。教科書に掲載するようなわかりやすさがあり、プレーヤーは感情移入しやすいと思います。

僕自身も親とあれこれあったこと、友人を失ったこと等を思い出しました

なので、ある意味で注意が必要でしょう。グロくはないんですけど、目にする光景がキツイ、という感じ。

 

主人公のアニタも、自己肯定感がMAXで低いです。

 

記憶の中で描かれるマヤなど、一部は実写。不気味さが際立ちます。

自信を持って とか言われても、自信がない人が自信を持つことはないですよね。

他にも、人生のどん底(の一つ)を誰もが思い出すような……。他者との比較は出来ないとは思いますが、誰もが経験するであろう人生最悪の瞬間を想起させる内容であることは間違いないです。

それでも最後は、、、という部分が美しく描かれている作品になっていました。

 

自殺に対する啓発のよう

引用:プレイの前にお読みください | SILENT HILL: The Short Message(サイレントヒル: ザ ショートメッセージ)公式サイト

www.konami.com

何度も何度もこの画面が出てきます。改めて綴りますが、心がやられそうな方にはおすすめ出来ません。

 

さくらマンから逃げる覚えゲー

さくらマン(正式名称不明)

他のゲームに例えるならば、『Outlast』や『エイリアンアイソレーション』が近いですかね。さくらをモチーフにした謎のモンスター:さくらマン(この記事ではそのように定義する)から逃げる、かくれんぼ+鬼ごっこが本作です。

 

このゲームが面白いかと聞かれれば、全然面白くないです……。さくらマンへの攻撃手段はなく、捕まったらゲームオーバーでやり直しなので、クリアするまで延々と同じルートを進むことになります。覚えゲーですね。『エイリアンアイソレーション』のエイリアンのような高度のAIもなし。そこは無料なので言及するのはヤボかもですが。

捕まったら、さくらパンチ→出血→ゲームオーバー→やり直し。死んでも終わりにならない

 

また、プレーヤーにストレスを与えてくるのは、さすがサイレントヒルといったところ。コントローラーの振動と音声をOFFにすれば、だいぶ違うと思います。BGMも含めてストレスでした。

でも、『エイリアンアイソレーション』のセンサーのように、スマホの振動でさくらマンを感知するので、難しいところ

 

開くドアと開かないドアがあります。

完全な一本道で、フラグを回収すると開くようになったり。逆に、フラグを回収すると一つのドア以外は全部開かなくなったり。何をすれば良いのかがわからなくなることはないと思われます。

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サイレントヒルをプレイしている感はある

サイレントヒル現象とは

生活苦を理由にした自殺者は新型コロナウィルスが世界規模で蔓延し始めた2020年以降増加に転じており、各国でもその対策について頭痛の種となっているというのが現状だ。

そのような世情を反映してか、世界各地においては不思議な現象 が起きている。霧が出ていない日でも、突然熱にでも浮かされた ように普通に暮らしていたはずの人が 「霧が見える」と口にして、その後意識を失うといったものだ。(続きはゲームで確認してみてください)

一応、シリーズ1~4はプレイ済みです。上記のように、具体的にサンレントヒル現象という言及があったり、シリーズ作品(たぶん2)を想起させるような資料があったり。

裏世界という明確な単語はないですが、裏世界っぽい中を逃げ回ることもあって、サイレントヒル感があるな~と思ったり。こじつけかもしれませんが、、、。

 

レッドピラミッドシング(三角頭)を思い出した四角マン

何より、エンディングですね。エンディングでの心が浄化するような展開こそ、サイレントヒルらしさかもしれません。

 

ゴキブリがキモすぎる

Googleに注意されたら削除します→僕自身が不快だったのでゴキを消しました

言葉の通りです。壊れていく家庭が伝わるように、しっかりとゴミ・ゴキブリが溢れています。直接的な表現には欠かせないってことなんでしょう。

 

画面が暗すぎる

そのままの意味です。暗すぎるにも程がある。一人称視点なので、さくらマンから逃走中に、壁にぶつかったまま身動きが取れなくなるなど、クリアの妨げになります。PS5とテレビ両方で明るさをMAXにしてプレイするのがおすすめです。

 

100万DL達成おめでとうございます!

 

クリア時間・クリア後

2時間半くらいでしょうか。クリア後は、チャプターやり直しが出来ます。

このスクショの画面がものすごく良いですよね。明けない夜はない

 

攻略情報

通し動画です。最後にさくらマンから逃げて5つの思い出を回収するところは参考になるかもしれません。地図があれば良いんでしょうけど、、、。

場所を覚えるしかないのがキツイ。

 

ロッカーの番号

0312

 

エンディング(ネタバレ注意)

自分には何もない、と考えていた主人公:アニタ。自分よりも絵が上手いマヤが絵を褒めてくれることに対して全否定していた。マヤは『C.B.』というアーティストとして活躍していたが、半年前にマンションで転落死していたことも資料からわかる。

また、マヤは友人のアメリに対してSOSを出していたことを、アニタは知る。このように、色々な側面からマヤを知ることで、自身を改めて確認するような流れ。

 

一言で言うと、このゲームは、主人公アニタが死んだマヤのことを理解することで終わりを迎える。マヤの真意を知らず、自分の殻に閉じこもり(家庭環境の影響もある)、実はマヤが認めてくれていることにも気付けなかった、と。

 

マヤのことに気付けなかった自分に価値はないから自殺しよう、というタイミングで、アメリからチャットが届き、踏み止まる。アメリもマヤも自分のことを見てくれていた、と遠回りしたけど気付けたことで、アニタの景色が変わる。

おしまい

 

エンドロール後にマヤが描いていた絵は、アニタをしっかりと認めていたことがわかる一枚になっている。アニタorアメリの片方を描いた絵しか見つけることが出来なかったアニタが、ようやくマヤの心を理解した、という意味だと考えてOKでしょう。

考察とか解説というほどではないですが、大体こんな感じだと思います。

 

出演者:阪口喜叶(マヤ役)、Fadile Waked(アニタ役)、Debora Uehara(アメリ役) ※敬称略

ゲームに関わった制作陣や主要キャスト陣が『SILENT HILL: The Short Message』の制作に込めた想いや、 開発背景、現代の若い世代に向けた心情などを語るインタビュー動画です。

キャストインタビューもおすすめ

個人的な意見を述べると、現実で自殺を考える人は、そういった気付きもない。死ぬことこそが希望という側面もあると思います。それでも、、、というのが本作で伝えたかったメッセージなのかな、と。

 

関連する題材があるゲーム

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『A Space for the Unbound 心に咲く花』は特におすすめしたい。本作と似た部分はありますが、世界観の深掘りが凄まじく、個人的にも神ゲーです。

 

まとめ

面白くはなかったですが、(最終的な印象として)美しさが際立っていた作品だったと思います。題材は重めであまり人におすすめは出来ませんが、無料なのでとっつきやすくはあるでしょう。

ただ、『サイレントヒル2』のリメイクに、さくらマンの覚えゲーのようなゲーム性を中心に据えるはやめてほしいですね、、、。『サイレントヒル2』は僕が唯一涙したゲームということもあって、それも伝えたくて本記事を書いた次第です(PVを見る限りは大丈夫だと思いますが)。

ラソンゲーの方が僕は好き。楽しみにしております★

 

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