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【ロードス島戦記ディードリット】評価・感想(ネタバレ注意!!)

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【2024年4月1日 追記・更新】

2021年12月16日に発売したNintendo Swith/PS4/PS5/Xboxソフト『ロードス島戦記ディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』をPS4でクリアした感想・評価になります。ちなみに、原作の『ロードス島戦記』は未読です。ネタバレ注意です。

 

 

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ロードス島戦記ディードリット・イン・ワンダーラビリンスー とは

ファンタジー小説の金字塔『ロードス島戦記』の"誓約の宝冠"に至るディードリット空白の物語を原作の水野良氏監修の下、2D探索型アクションゲーム(メトロイドヴァニア)として描いた作品です。多彩な武器、そして精霊の力を借りて、この迷宮の謎を解き明かしましょう。

store-jp.nintendo.com

エルフの耳は長い、という知識を定着させた作品だそう。『葬送のフリーレン』という漫画が好きなこともあり、購入してみました。

 

感想・評価

ストーリー・キャラの説明が全くない

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2019年に発行された最新作『ロードス島戦記 誓約の宝冠』に至るまでのディードリットの空白の物語が描かれ、「ロードス島戦記」のキャラクターも多数登場します。原作のファンはもちろんのこと、「ロードス島戦記」を知らない方も十分楽しむことができるストーリーになっています。

突然見知らぬ場所で目を覚ましたディードリット
ここはどこなのか? なぜここに居るのか?問いかけても誰も答えてはくれず、ただ静寂があるのみ

ディードは答えを求め、おもむろに歩き出すのであった…

今作には、原作『ロードス島戦記』に登場するキャラがたくさん登場するようです。が、キャラの説明・特徴などがゲーム内で紹介されることは全くありません(モンスター図鑑や武器図鑑はあれど)。

なので、原作未読の僕の場合、主人公ディードリットがエルフということくらいしかわかりませんでした。

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登場人物・精霊すべてカタカナ名。説明が本当に無いゲームなので、イフリート=炎 みたいな事前知識はあった方が良いかもしれません。

 

また、ストーリーはあってないようなもの。ジャンル的にも期待するのは違うかもしれませんが、ムービーやアニメーション、一枚絵なども一切ないのはなあ……と。よって、原作の世界観を借りただけの2Dアクションゲームというのがこのゲームの本質だと考えています。

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【外付け初回特典】ロードス島戦記ディードリット・イン・ワンダーラビリンスースペシャルブック
小説版「ロードス島戦記」のイラストを担当した出渕裕氏の過去作品も収録

ただ、初回特典↑↑があれば、少し話は変わってきます。

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今作と原作との時系列などを書いたもの。よくわからないけど、へえ~とは思うはず。

 

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ゲーム内では、主人公ディードリットの説明すらないんですよね……。そして、キャラが登場するたびに「誰?」と必ずなるので、スペシャルブックを手にとってキャラを確認していました。ただ、確認したところで設定を活かしたり没入感が深まるようなシナリオではないですが……

 

2Dアクションとしては……

全6ステージの迷宮を探索
目を覚ましたディードリットは、様々な仕掛けに満ちた多種多様な6つのステージを探索します。冒険する中でスライディングやホバリングなどの能力を得ることにより、探索できる領域が広がっていきます

道中で入手した剣や弓などを装備したり、二段ジャンプが出来るようになったり、徐々に範囲を広げていく2Dアクションゲームの面白さはあります。グラフィックやBGMなど、世界観は一貫性があると考えています。

ただ、操作性が気になります。移動やアクションは問題ないのですが、攻撃魔法とアイテム使用を同じボタンに設定しているんです。なので、魔法とアイテムを同時に使用出来ません。バトル中にシームレスにアイテムを使うことも出来ません(一旦画面がストップして、魔法orアイテムを選択して使用する感じ)。プレーヤーには優しい仕様かもしれませんが、個人的には好きじゃなかったです。

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魔法とアイテムをいちいち切り替えるのは面倒でしかないです。あと、コントローラーの初期配置がなんかおかしい。ジャンプを✕、攻撃を⬜にするのがおすすめ。

 

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武器・防具が買えますが、改造などはありません。アイテムはお世話になりました。

 

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3つのサイコロの出目を予想するゲーム。賭け金によって貰える金額が変わります。が、お金の使いみちがないので、遊ぶ意味はゲーム的にはほぼないかも?

 

セリフもややチープ

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主人公:この燃えさかる怒りを鎮めるために、あなたと戦う!

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敵:戦う理由がない、と言ったのはお前ではなかったか、ハイ・エルフ?

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主人公:黙れ! 黙って、死になさい!

個人的に、このゲームを象徴する(ストーリー&キャラのチープさ)描写です。マジでずっとこんな調子です。初回特典のスペシャルブックがないと、背景も知識も何一つ入ってこないので、原作未読の方は敵の名前も特徴も何もわからないままゲームを終えるでしょう。

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どのキャラも共通しているのは、「覚悟を決めろ」と主人公に言ってくること。最終的には、ディードリットが覚悟を決めて己に克つ、というストーリーになっています(ネタバレは後述)。取ってつけた感がハンパないのは、時系列的に仕方ないかもしれません。エンディングは明るい雰囲気があって好きでした。

このように、原作未読の方には厳しい作品ですが、仮に既読でも、キャラに愛がない・扱いが酷いと思える作品なので、もしかしたら、原作ファンの中には冒涜と感じる方もいるかもしれません。

 

難易度が非常に高い割に、戦略性はない

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何十回とゲームオーバーになりました。。。

このゲームは難易度が高いです。そして、難易度調整が出来ません(EASYにしたいと何度も思った)。基本的には一本道で、セーブポイントやワープポイントを辿っていくことになります。ただ、道中のザコ敵が強くて、すぐにゲームオーバーになります(僕だけかも)。特にステージの変わり目は酷くて、ボスを倒したのに新ステージでゲームオーバー→ボスを倒す前からやり直し、みたいなことが多かったです。シンプルにストレスでした。

 

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ボスも強いですが、行動パターンが決まっているので把握すれば勝てます。臨機応変に相手に対応するというよりも、パターンを完全に覚えなければならないという点で、ゲームとして面白さに欠けるというのが正直な感想です。

なので、上手い人のプレイを見ても驚かされる要素が少ないというか、こういった方法もあるのか! 知らんかった…… とかは少ないと思われます。戦略の自由がないです。

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一応、属性や弱点はあるものの、わかりにくいです。何より、敵に合わせて攻撃属性を変えることがめちゃくちゃ面倒くさいののも難点。攻撃魔法とアイテム使用を同じボタンに設定したのは本当に謎。

 

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ストリートファイターシリーズにある、ピヨピヨ状態。この時間がなかなかに長く、敵の総攻撃を受けてゲームオーバーになることもしばしば。

ちなみに、スペシャルブックで原作者が特別寄稿をしています。原作者の作品愛溢れる文章が連なっていますが、、、

私はアクションが苦手てゆえ、実はまだエンディングに到達していないのですが、

とあります(一部抜粋)。ここだけ抜粋して申し訳ないとは思いますが、、、つまりこのゲームは、アクションゲームが苦手だとマジでクリア出来ない難しさだと思います。

 

精霊2体を切り替えて進むシンプルさは良い

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風の精霊シルフを使役している間は風攻撃に対して強く、炎の精霊サラマンダーを使役している間は炎攻撃に対して強くなります

剣と弓の攻撃以外の基本として、風と炎の精霊を切り替えて進むことになります。また、精霊がレベルアップすると、HP回復やMP回復をしてくれたりします。精霊を切り替えなければ行けない場所・ダメージが出ないザコ敵も多く、ゲームとして大きな特徴だと言えるでしょう。

 

致命的なバグがある

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ファストトラベル(MAPを移動できるワープみたいな↑↑)すると、10分の1くらいの確率でゲームが落ちます。移動後に妙な硬直があったので嫌な予感はしていたのですが、案の定という感じ。PS4版だけかも?

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セーブした場所まで戻されるのがキツイ

 

ストーリーのネタバレ(ネタバレ注意)

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ディードリットが覚悟を決めて己に克つ、というストーリーになっています。と前述しました。パーンのいない世界を知りたくなかった、受け入れたくなかったディードリットの夢オチ、という解釈で良いと思います。ゲーム内でボスと戦ったことはこの世界ならば誰でも知ってるよ、と言っていたので、ディードリットの過去を夢の中でプレイした、という位置づけなのかもしれません。

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私だけが、知りたくなかったんだ

 

クリア時間・クリア後

8~10時間くらいでしょうか。ボリュームはちょうど良かったと思います。

ボスラッシュモードが解禁されます。トロフィー「オールクリア」獲得。レベルは44でした。

 

その他・小ネタ

ドラゴンの肉は大好き

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このゲームで最も好きだった部分かも。ドラゴンの肉を攻撃すると精霊レベルが上がります。音と振動が良い感じ★

 

蜘蛛・ムカデがキモい

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キモい……でも、ゲーム的には素晴らしい部分。

 

ノーライフキング……?

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今月、ソフィーのアトリエをクリアしました。つい最近プレイしたので鮮明に覚えています。強かった……。

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設定資料集がかわいい

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2Dドットよりも、この世界観で作れたら良かったかも……と思ったり。ゲームそのものよりもスペシャルブックを見たことで原作に興味が湧きましたね。初回特典はぜひ入手してほしいです。

 

弓&滑車がめんどくさい

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弓を射って滑車を移動させるところがありますが、これが難しい。滑車の上部と下部で回転する方向が異なるのがストレス。弓の連写は出来ますが、その都度角度を調整しなければなりません。スティックですると高度な操作性を求められます。クリアした方ならばわかるイライラポイント。

 

価格が安いのは◎

予約価格で3500円くらいだったと思います。価格が安い点は良いですね。

 

攻略情報など

全体マップ画像

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1:偽りの森

ボスの倒し方・MAPの探索などに役に立った動画です。

 

2:炎の巌窟

 

3:霧の古城

 

4:暗黒の都

 

5:騎士の館

 

6:記憶の終

ラスボスの倒し方は、回復アイテムを限界まで買い込む&パターンを覚える、です。

 

おすすめ武器

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ミロタウロスを倒しまくってトマホークをドロップした時は、とても強くて役立ちました。最終的には、魔力の剣に落ち着くかと思います。

まとめ

一番は、難しかったということ。記事を書くという目標がなければ、早々に挫折していたと思います。

気になった部分が多く、結果として批判的な内容が多くなりましたが、価格も安いですし悪い作品ではないと思います。少なくとも、クソゲーではないです。

おすすめ出来る人は、シナリオを重視しない2Dアクションを好きな方。原作未読の方にはおすすめ出来ませんが、原作既読の方におすすめ出来るかは人に依ります。初回特典のスペシャルブックは素晴らしかったので、初回版をぜひ!

 

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2Dアクションの基準になっている作品。今作をプレイして思ったことの一つは、Bloodstained: Ritual of the Nightがいかに素晴らしい作品だったかということ。

 

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