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【いらない?】ワンピースのブルックが麦わらの一味に馴染めない理由を、構成面から解説します

 ワンピースが大好きでした。でも、魚人島あたりで読むのをやめました。考察記事を書いていく中で、ブルックが麦わらの一味に馴染めない理由を構成面から導けたので、解説したいと思います。

 

 

キッカケは、くまとやり取りした後のゾロへの違和感

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50巻485話 麦わらの一味・海賊刈りのゾロより

 大好きな場面でした。でも読み返してみると違和感がありました。


 同じく犠牲になろうとしたサンジは、ゾロの刀の柄で打たれて一撃で倒されました。オーズ・モリア・くまによって、ゾロと同等のダメージを受けていたはずです。ゾロとサンジは戦闘力的にほぼイコール(ゾロの方が若干上という印象)。

 その後、くまによって、ルフィの痛み・疲労を受け入れますよね。結果、

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 ゾロの精神性が存分に出ているカッコイイ場面です。ですが、読み返した時に頭に浮かんだのは
・6巻でミホークに斬られて以降、熱が出ていたこと
・23巻でルフィはクロコダイル戦後、3日も眠っている(15食計算するところ)

・ギア2、ギア3はゴム人間だからこそ負荷に耐えられるというルッチの解説

「常人の体ならば心臓が張り裂ける程の血圧にも内蔵も血管も全てがゴムならば耐えられる」

44巻第420話 バスターコール より

 んー。

 個人的には、立ったまま気絶か数日に渡って意識を失ってた、などの方がしっくりくるかな……と。ただ、立ったまま気絶は白ひげの死とかぶるのでNG(=白ひげの死の姿がこの時点で決まっていた)。ゾロはシャボンディ諸島で動けなくなるので帳尻合わせは出来ていますが……。
 じゃあなぜこうなったのか。それは、ゾロとブルックのやり取りが必要だったからです。

 

ブルックが仲間に馴染めない理由

一対一の関係が希薄

 個と個のつながりがあって、その結果が仲間だと考えています。仲間と言っても、やはり基本は一対一の関係の上に成り立っているということです。これは僕自身の経験から来る価値観の問題ですが、尾田先生もその価値観を持っていることが随所に伺えます。


 例えば、ルフィーゾロ、ルフィーサンジ……といった具合に、ファンなら生み出される会話の妄想を出来ると思います。ゾローサンジの揉める感じが顕著ですよね。ウソップーロビンならば、「あの時はありがとう」なんてロビンが言うのもおかしくない。
 でも、ブルックには一対一の関係がない。時間を共にしていないことが最大の要因です。仲間の信頼を生むような深いコミュニケーションが足りないんです。


 だから、ゾロとの「この一味は手ェ焼くぞ」という描写を入れる必要があった。剣を弔うという場も重ねて。同じ武器を使うキャラとして通じ合えるような場面を。

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 50巻489話 8人目 より

 この場面のブルックの沈黙は、ゾロの心境の推し量りでもあります。ゾロが仲間を思う気持ちの強さを察すること=一味に入るという意味を自分の過去の経験から引き出している。ブルックが決意新たに覚悟していることが伝わる、素晴らしい描写です。第488話までがブルックの過去だったこともあり、これらが描写から伝わると思います。
 この場面が絶対に必要だったんだと思います。

 じゃないと、ブルックは仲間内での一対一の関係がない=仲間に馴染んだ感がますますなくなる。こう考えれば、ゾロの不可解なダメージへの違和感は薄れますし、武器が剣であることにも納得がいきます。剣の“雪走”自体はウォーターセブン編で死んでいますので、ここまで引き延ばしたのはブルックのためだと考えるのがやはり自然です。

 

フランキーとの違い

 過去記事の話で申し訳ないのですが、

  記事の中で、フランキーの一味に馴染む速度が上がると述べたのはこの点です。

 フランキーは、仲間とのやり取り・見せ場も含めてウォーターセブン編でほぼ済ましています。フランキーの過去の話では存在を創り出す創造の「楽しみ」だけでなく、存在することの「苦しみ」もまた理解している描写をしています。そして、ウソップとロビンの各々の事情を真っ先に理解して共闘します。このように、仲間との一対一の関係の構築を加入前にしているんです。

 ただ、ナミだけは「小娘」呼ばわりしていました。

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51巻第500話 歴史の残り火 より

 見返してみると、ナミーフランキーは確かに絡みがない。だから「小娘」呼ばわりしており、ナミはこの呼び方を嫌がっている。名前の呼び方からも、各々の心理描写には気を遣っていることも伝わります。

 以上のことから即ち、基本は一対一という尾田先生の価値観の立証にもなります。(後にフランキーは、ナミと名前で呼ぶようになることからも) 

フランキーと比べても、ブルックは仲間内での一対一の関係が希薄

 

音楽家が必要な描写が圧倒的に足りない

 海賊に音楽は不可欠であると尾田先生の考えは伝わっています。
 問題なのは、音楽家が必要な描写が圧倒的に足りないことです。戦闘員、航海士、狙撃手、コック、船医、考古学者、船大工……どれも物語上、必要な展開や描写がありました。しかし、音楽家に関してはルフィの発言が主です。

 なぜ音楽家が加入しなければいけないのか。その理由が今までの仲間とは違って描写が少ないんです。だったら、ルフィがバイオリン弾けるとか、ウソップがトランペット吹くとか、なんかあるんじゃないかな~と思うわけです。ベタですけど。

 楽器をやっていた人なら共感してもらえると思うのですが、協奏できる=一対一の関係の構築につながります。結果、仲間に馴染む速度が上がります。

伏線だとしても、もうちょっと描写がほしい

 

過去編のキャラ、ヨーキの役割が……

 ブルックの過去編もまた問題です。ブルックの過去編にヨーキというキャラがいたことをご存知でしょうか? 

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50巻第487話 あの唄 より

 僕は完全に忘れていました。それはなぜか。

 キャラを見てモブかそうでないか(キャラの重要度)。ワンピースが好きな人の多くは、無意識レベルで判別すると思います。尾田先生の絵を見て、重要キャラかそうでないかを。

 ウォーターセブン編までが大好きな僕からすれば、ヨーキはまさに重要度の低そうなキャラにしか見えませんでした。過去の話を共感するしない以前に、過去編に登場するキャラが弱い(と感じてしまう)。

 

  また、他の仲間の過去に登場したキャラには、現在の麦わらの一味につながるような役割がしっかりとあります。ブルックの過去に登場したキャラは、ラブーン、クロッカスさん、ヨーキあたりでしょうか。現在のところ、この3名がそれほど重要なキャラ(=現在の麦わらの一味の冒険につながる)には思えません。が、これは後々何かの伏線になるかもしれませんので、、、。

ヨーキを中心に、とある王国の護衛船団という伏線の回収が大きな展開を生むことを信じて、とりあえずスルー

 

仲間になってからの活躍の描写が……

 色々と書きましたが、不遇キャラだったらそれに報いるような活躍を期待しましょう! 他のキャラより圧倒的に長く生きた経験・知見が仲間に還元される日が来ると信じましょう!!

 しかし……

・初の見せ場→トビウオライダーズ(ザコ)とのネタバトル

その後登場したキャラは
超重要キャラのレイリー
カッコイイ新人たち(スクラッチメン・アプーの方が音楽感あるんじゃ……)
・インペルダウン内で過去キャラ再登場。ブルックより自己犠牲精神の高いボン・クレー、仲間になるかもしれないジンベエ

 

 結果どうなったか。ブルックは大して描かれることなく、二年後の話へ。

 ……いやいやいや、ダメでしょ!!笑

 

ブルックに対する僕の総意

 ブルックは、バトルもキャラも過去も消去法によって生まれた感がハンパないんです。

 それは即ち、他の仲間キャラの作り込みが凄まじいこと、プロットの美しさを意味します。

 つまり、ワンピースという作品が素晴らしいからこそ、ブルックの消去法キャラが際立ってしまっている。と、僕は考えます。

 そして、それを象徴するセリフがブルックにはあります。


「パンツ見せてください」


 このセリフやスカルジョークを面白い! と思う方は今までの考察を全てスルーしてください。僕はこのセリフを見るたびに、ブルックというキャラの弱さ・必要性に疑問を抱いてしまいます。結果、このくだりが挿入されると自然にスルーしている自分に気付きました。(女性のパンツの見方も個人的に不満です。が長くなるので割愛)

→読むのをやめた理由の一つになっていた。


 これらの考察記事を書く前に、ワンピース好きな友人たちに話を聞きました。ブルックは最近になって活躍するとは聞いたんですが、、、(ネタバレになるので伏せます)うーん……。どうせなら、スリラーバーク編(50巻前後)で見たかったです。最近というのは83巻~に該当します。

 

 いつ頃だったかな~(2011年~2012年あたり?)、ジンベエが加入するとか、くまが加入するとかって噂がありました。今の仲間(ブルック)より未来の仲間が話題になる。それはブルックの必要性を読者が感じていないからに他なりません。

 

ブルックが馴染むためは

 パンツのくだり以外で女性陣と深いコミュニケーションが生まれた時。または年長者として意味がある行動・発言で仲間を救う時。ブルックにしか出来ないことで、物語上の重要な役割を果たした時。過去編のヨーキが現在の麦わらの一味に多大な好影響を及ぼした時。これらの描写が増えた時、本当の意味で一味に馴染んだと言えるかもしれません……。

 今までと違ったプロットとは言え、仲間になったんです。きっと、描写のなさが全て裏返るような活躍がある。密かにそう思っています。

 

 

 ウォーターセブン編↓↓

スリラーバーク編↓↓

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