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【演技が凄い!!】おすすめの邦画16選~男優編

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演技が上手い、演技が凄い。そういった視点でおすすめの邦画を集めてみました。今回は男優編です。

 

 

はじめに

(女優編を読んでくれた方は飛ばして下さい)

僕は演技論や映画事情に精通しているわけではありません。ただの映画好きです。

多くの映画を見る中で、良い映画とそうでない映画の線引が明確になってきました。それは「集中」です。

僕が考える良い映画は「集中」を妨げる要素が少ないです(この辺りは別記事で詳しく書くつもりです)。邦画の中には、「集中」出来なかったり違和感が残る作品も少なくありません。そういった理由から、邦画よりも洋画の方が好きでした。

しかし、最近になって「邦画も好きだな……」と思うように。そこで、印象に残っている演技、または凄いと思った演技がある作品を男優と女優に分けて紹介したいと思います(黒澤・小津作品は除く)。

ネタバレは出来るだけ避けています。また、人物名の敬称を略しています。

 

ゆれる

東京で写真家として成功した猛(オダギリジョー)は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔(香川照之)、幼なじみの智恵子(真木よう子)との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。

この映画の香川照之の役割は非常に大きかったと思います。

あらすじにも書いていますが、作中で最も重要なシーン(=智恵子が落下してしまう)は直接描かれていません。その瞬間、そばにいたのは香川照之のみなんです。つまり、作品の登場人物はもちろん、視聴者にとっても、真相を知る唯一の手がかりとなります。

真実を一人で抱え込むだけでなく、弟に対する思いなども包括した「ゆれる」心境を演じ切る――

ものすごく難しい役だったのではないかと勝手に思っています。心理描写が少し物足りない演出も、香川照之の演技があってこそ成り立つのではないかな……なんてことを考えた作品でした。

 

容疑者Xの献身

惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。

孤独に苛まれている時や絶望の中にいる時、、、たった一つのコミュニケーションに救われた経験はないでしょうか。人と話したことで心が軽くなり、再び前を向くことが出来たーーそんな経験はないでしょうか。そういった経験から物語は動き出します。

この映画の凄いところは、堤真一が石神という人間にしか見えない点です。原作小説をここまで表現できるのか……と驚かされたのは僕だけではないはず。ガリレオのドラマや「真夏の方程式」に思い入れはありませんが、この作品だけは別です。

演技って本当に凄い……と堤真一から大きな感銘を受けた作品です。

 

凶悪

ある日、雑誌『明朝24』の編集部に一通の手紙が届いた。それは獄中の死刑囚 (ピエール瀧)から届いた、まだ白日のもとにさらされていない殺人事件について の告発だった。彼は判決を受けた事件とはまた別に3件の殺人事件に関与してお り、その事件の首謀者は“先生”と呼ばれる人物(リリー・フランキー)であること、“先生”はまだ捕まっていないことを訴える死刑囚。闇に隠れている凶悪事件 の告発に慄いた『明朝24』の記者・藤井(山田孝之)は、彼の証言の裏付けを取る うちに事件にのめり込んでいく……。

この映画を見て、ピエール瀧を好きになった人は多いんじゃないかなーと思ってます。獄中にいながら、潜在する暴力性を視聴者に植え付ける演技は素晴らしいの一言。

また、それはリリー・フランキーも同じです。僕の場合、「そして父になる」を前日に見ちゃったんですよね……(要注意!!)。なので役の違いを比較してしまったわけですが、それはもう、とてつもない、とてつもない変わり様でした笑。。。山田孝之との最後の掛け合いは必見です。

白石和彌監督はキャスティングや話のオチが安定しているので、好きな監督です。

 

その男、凶暴につき

北野武の記念すべき第1回監督作品。無謀な捜査で署内でも異端視されている刑事・我妻諒介(ビートたけし)。ある日、1隻の釣り船で麻薬売人の惨殺死体が発見された。捜査を進めるうち、我妻はひとりの男にたどり着くが…。

北野武映画のヴァイオレンス映画の原点だと言われています。

ストーリーも演出も会話も淡々と進むので、必然的に俳優が目立ちます。ドンパチやる場面が目立ちますが、それ以上にキャスティングがピタッとハマっていると思うんです。特にビートたけし、白竜、佐野史郎の主要人物は感情と行動の動静の対比がわかりやすかったことが印象に残っています。

暴力に至る背景には喜怒哀楽がある=誰もが抱えているもの。そんなことを伝えたかったのかな、と個人的に捉えている作品です。

 

冷たい熱帯魚

熱帯魚店を営んでいる社本(吹越)と妻の関係はすでに冷え切っており、家庭は不協和音を奏でていた。ある日、彼は人当たりが良く面倒見のいい同業者の村田(でんでん)と知り合い、やがて親しく付き合うようになる。だが、実は村田こそが周りの人間の命を奪う連続殺人犯だと社本が気付いたときはすでに遅く、取り返しのつかない状況に陥っていた。

海外ドラマ:プリズンブレイクの登場人物にT-Bag(バッグウェル)という極悪人がいます。その役を演じているロバート・ネッパーという俳優をご存知でしょうか。何かのインタビューで私生活について語っていたのですが、エレベーター内で女性と二人きりになった時、女性が怯え始めたそうです。

この映画のでんでんを見れば、その女性の気持ちがわかるでしょう。

映画の内容は実際に起こった殺人事件をベースとしていますので、グロい描写も多いです。しかしそれ以上に、印象に残るのは「でんでんの笑顔」という方も少なくないんじゃないかなと思います。もちろん、僕もその一人です。

  

怒り

ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、『怒』の血文字が残されていた。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。
事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。

誰がベストアクターだったかで意見が割れる作品でしょう。出演者全員が素晴らしい演技をしています。

この記事で言及したいのは沖縄編です。森山未來広瀬すずと一緒に出演していた佐久本宝という俳優がいます。佐久本宝はこの作品が初めての映画出演だったようですが、森山未來にも決して引けを取らない演技を見て、彼の名前を調べた方もいるのではないでしょうか。

と言うのも、純粋な演技力でその座を勝ち取ったのだろう、、、と思わせてくれたことに、邦画としての希望を感じたんです(別記事で言及します)。そういった意味でも、今後注目したい俳優の一人です。

 

そこのみにて光輝く

仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……。

容姿が優れているとされている若手俳優・芸能人=演技が下手

皆が皆ではありませんが、そんな先入観を抱いていた時期がありました。しかし、この作品の菅田将暉を見たことで完全にその考えが変わりました。この映画の彼は、ただただ、輝いています。

また、他の記事にも書いたのですが、演技の概念が存在しない映画です。邦画はつまらないと思っていた概念をなくしてくれた作品でもあります。

洋画のギルバート・グレイブが好きな方も見てほしいと思います。あの夕陽と同じような意味を感じさせる朝陽がラストシーンを一段と美しいものにしています。

 

キッズ・リターン

マサル(金子賢)とシンジ(安藤政信)。18歳の二人は、いつもつるんでいた。気分がのれば学校に行き、問題を起こす二人は、担任(森本レオ)の目に“落ちこぼれ"としか映らない。
そんなある日、カツアゲした高校生が助っ人で呼んだボクサーにノックアウトされてしまう。これがきっかけでボクシングジムに入門するマサル。シンジもまた、成りゆきでジムに入門した。高校生活も終わり、シンジはボクシング界の逸材に成長していた。――だが、ジムにはマサルの姿はなかった。

金子賢が劣等感を抱き始めるあたりの描写が記憶に残っています。

友人と同じ道を歩んでいく――学生時代に漠然とそう思ったことがある人もいるかと思います。しかし、学生時代とその後の人生はまるで異なりますよね。

学校教育の洗脳が解ける瞬間と、それに救われていた自分に気付くことで、安藤政信に対して劣等感が生まれる描写は大きな見どころだと思います。

あとはやっぱりラストシーンでしょう! たとえ社会では異なる評価を受けていても、学生時代に過ごした時間は変わりません。終わり方も素晴らしい映画です。

 

鉄道員(ぽっぽや)

北の果ての小さな終着駅で、不器用なまでにまっすぐに、鉄道員としての誇りをもって生きてきた“佐藤乙松”を描いた、浅田次郎原作の名作小説を高倉健の主演で映画化した珠玉のドラマ。

「不器用ですから」

僕のような若い年代の高倉健のイメージと言えば、この発言だという人も少なくないと思います。

しかし!! この映画でそのセリフはありません。僕はてっきりこの映画がきっかけだと思っていたのですが……、実際はCMのセリフが広まったようです。

この映画で「美」とされている仕事観は、もしかしたら今の時代にそぐわないかもしれません。それでも、国民に愛された俳優の演技を目にすること、健さんのイメージを作った作品の一つであることに違いはないと思います。

 

ラスト サムライ

明治維新後の日本、押し寄せる近代化の波の中、勝元(渡辺謙)はサムライの時代の終わりを察知していた。しかし勝元は戦わずして去るつもりはなかった。日本初の近代的軍隊を訓練する教官としてオールグレン(トム・クルーズ)を雇った時、二人の戦士の運命がひとつに重なる。

時代のズレや戦などの細かい部分で、ツッコミを入れたくなる部分はあると思います(それだけ映像が鮮やかであるという証明でもありますが)。

しかし、外国人が描いた日本人を日本人の心の深い部分に響かせたのは、やはり渡辺謙真田広之小雪といった俳優陣の素晴らしい演技だと僕は考えます。この記事を考えた時、「明日への記憶」も入れようかと迷いましたが、渡辺謙ならやはり「ラストサムライ」のイメージが強いですね。

個人的には、自分の中にも「武士道」があるのかもしれない、、、と思えた作品です。

 

WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常

大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気(染谷将太)は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが……。

三浦しをんの小説は全て読んでいると思いますが、実写化の中で最も印象に残った作品です。(「舟を編む」も悪くはなかったのですが、原作が好き過ぎたので……)。林業に関わる人々や環境を描くために、都会育ちの染谷将太が飛び込むというプロットです。

ジビエ的な描写はもう少し詳しく描いてほしかったと思いましたが、展開に富んでおり、何も考えずに見れる映画でもあります(=矢口史靖監督作品の特徴)。

個人的には、伊藤英明の演技が好きでした。小説のイメージにぴったり。荒々しく、口が悪いけれど、情に熱い。特に、ラストシーンの抱擁はヨキという人物を象徴していると思えました。

 

カイジ 人生逆転ゲーム

特別な才能もなく、人生の目標もない、どこにでもいる典型的な“負け組”カイジ藤原竜也)。保証人になったために多額の借金を抱えてしまったカイジは、悪徳金融の遠藤に言われるままギャンブル・クルーズに参加する。そこで行われているのは、命を賭けた究極のゲームだった…。

「キンキンに冷えてやがるっ……!!」の一連の流れ。今ではネタにする人もいますが、前提として、それだけ素晴らしい演技の証明でもありますよね。僕も大好きです笑。ちなみに、映画とアニメ&漫画ではセリフやビールのメーカーが違います。

実写化=あまり良い印象はないですが、カイジは成功した映画だと思います。作者の福本先生や松山ケンイチも出演していますし、音楽が菅野祐悟という点もポイント。好きな作曲家です。

 

南極料理人

西村(堺雅人)は、ドームふじ基地南極観測隊の料理人としてやってきた。限られた生活の中で、食事は別格の楽しみ。手間ひまかけて作った料理を食べて、みんなの顔がほころぶのを見る瞬間はたまらない。
しかし、日本には妻と8歳の娘と生まれたばかりの息子が待っている。これから約1年半、14,000km彼方の家族を思う日々がはじまる・・・・・・。

作品の中盤あたり、生瀬勝久堺雅人が二人きりで会話をする描写があります。

娘の歯の話から家族の話になり、雰囲気が少し重くなります。その時の堺雅人の演技が強く印象に残っています。缶ビールを飲む描写なのですが、持ち方や音から察するにおそらく空に近いと思うんですけど、間を持たせるために飲んだフリをするんです。

ただ、堺雅人の演技に関してはドラマの方がわかりやすいと思います。半沢直樹リーガル・ハイというイメージでしょうか。

 ただの「食べる」映画にならないのは、そういった俳優陣の細かな演技があるからでしょう。

 

横道世之介

長崎県の港町で生まれた横道世之介(高良健吾)は、大学進学のために状況したばかりの18歳。嫌味のない図々しさを持ち、頼み事を断りきれないお人好しの世之介は、周囲の人たちを惹きつける。
お嬢様育ちのガールフレンド・与謝野祥子(吉高由里子)をはじめ、入学式で出会った倉持一平、パーティガールの片瀬千春、女性に興味を持てない同級生の加藤雄介など、世之介と彼に関わった人たちとは1987年の青春時代を過ごす。

彼のいなくなった16年後、愛しい日々と優しい記憶の数々が鮮やかにそれぞれの心に響きだす---。

原作の小説がとても好きなのですが、どうしても祥子のイメージと吉高由里子が合わなかったんです(吉高由里子は役を自分のモノにしていたので尚更)。しかし、高良健吾はバチっとハマっていました。

フツーの青年の青春を描いているようで、実際は違います。勇敢で素直で行動力があって人を惹きつける。関わった人でなければ伝わりにくいその人の魅力を描いている点が、この映画の最大の魅力です。高良健吾が等身大の横道世之介を演じているおかげで、映像を見ながら頭の中で小説を読み直すことが出来ました。

この作品に触れたことで「人の青春を知ることが好きだ」ということに気付きました。同じ考えの方や、世之介と同じ時代の青春を過ごした方におすすめしたい作品です。

 

休暇

死刑囚を収容する拘置所に勤務する刑務官たち。ベテラン刑務官、平井(小林)もそのひとり。心の平穏を乱すことには背を向け、決まりきった日常を淡々とやり過ごす男。そんな平井がシングルマザーの美香(大塚)と結婚することになった。なかなか打ち解けない連れ子との関係を築く間もないま挙式を控えたある日、死刑囚・金田(西島)の執行命令が下る。執行の際、支え役を務めれば1週間の休暇を与えられると知った平井は、新しい家族と共に生きるため、究極の決断をするのだった・・・。

あらすじに書いてある支え役というのは、死刑執行時の前後で死刑囚の体を支える役です。死刑囚を抱えることで休暇を得るわけですが、その休暇を得た手で大切な存在を抱いていいのか、、、といった苦悩が描かれています。

もちろん、誰もが憎むような死刑囚ではなく、苦悩を深めるような演技を西島秀俊がしています。

僕がこの映画を好きな理由の一つは、誰しもそういった決断をする必要が人生においてあると思うからです。時間は有限で、何かを捨てばければ何かを得られない。程度は違えど、そんな瞬間があるのが人生だと考えます。

 

それでもボクはやってない

就職活動中の金子徹平(加瀬亮)は、会社面接へ向かう満員電車で痴漢に間違えられて、現行犯逮捕されてしまった。警察署での取調べで容疑を否認し無実を主張するが、担当刑事に自白を迫られ、留置所に勾留されてしまう。勾留生活の中で孤独感と焦燥感に苛まれる徹平。さらに警視庁での担当検事取調べでも無実の主張は認められず、ついに徹平は起訴されてしまった。

秋葉原通り魔事件の裁判傍聴をしていた時期があるのですが、現実の裁判の様子や問題点がしっかりと取り上げられている作品だと思います。

「やってないものはやってない。でも、やったと言えばラクになる……。」

経験した人しか説得力を持たない発言で構成されている上で、それをしっかりとモノにする俳優陣の表情や佇まいは素晴らしいと思います。

この作品が世に出て10年近くなるにも関わらず、未だに痴漢冤罪は問題として残り続けています。そういった意味でも、影響力のある作品だと言えるでしょう。
周防監督は「Shall we ダンス?」や「シコふんじゃった。」も好きです。が、未だに演技という点ではこちらの作品が印象に残っています。

 

女優編

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おすすめの作品があればぜひ教えてください。

 

 

邦画の演技について思うこと

そのうちアップします。 

 

 生真面目に考えてます⤵⤵

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