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【パラノマサイト】クリアした感想・評価を綴る(ネタバレ超注意)

【2024年4月1日 追記・更新】

2023年3月9日発売したNintendo Switch™/ Steam®/iOSAndroidソフト『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』をクリアした感想・評価を綴っています。項によってはネタバレ注意です。

 

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パラノマサイト FILE23 本所七不思議 とは

昭和後期の日本、墨田区を舞台にしたホラー・ミステリーアドベンチャーゲーム
呪いによって翻弄される個性的なキャラクター達、それぞれの思惑が絡み合い展開する物語は、あなた自身の手で結末へと導かれる。

www.jp.square-enix.com

プレイ人数:1人

ジャンル:ホラーミステリーADV

CERO:D

 

クリアした感想・評価

没入感抜群のストーリー

ごく普通の会社員・興家彰吾は、友人の福永葉子とともに、深夜の錦糸堀公園で、地元では有名な怪談、《本所七不思議》について調べていた。《蘇りの秘術》と関係するという葉子の話を半信半疑で聞き流していた興家だったが、目の前で次々と奇妙なことが起こり始める‥‥。

時を同じくして、《本所七不思議》を追う人々がいた。連続変死事件を追う刑事、クラスメイトの自殺事件の真相を求める女子高生、そして失った息子の復讐を誓う母親。本所七不思議を中心にそれぞれの思惑が絡みあい、物語は凄惨な呪い合いへと発展していく。

本作のジャンルはミステリーアドベンチャー+ノベルといったところ。シナリオの最序盤では上記のあらすじ通り、興家彰吾と友人の福永葉子が《本所七不思議》についてあーだこーだ話していると、、、

 

福永葉子が急死↑↑。そして、どす黒い粘液のような~↓↓が興家彰吾の魂を侵食してきて、蘇りの秘術を使いたくば他人を呪い殺して魂の残滓を入手しろ! という声に支配され、興家彰吾は呪主(かかりぬし)という存在になります。

興家彰吾の場合は、『置いてけ堀』という七不思議の呪いによって、自身の目の前から立ち去る者を溺死させることが可能に。

他作品に例えて申し訳ないですが、『呪術廻戦』の死滅回遊で100点取ったら他人を生き返らせることが出来ますよ! みたいな感じですかね。

興家彰吾の場合は福永葉子を蘇らせるために100点分ゲットするぜ! みたいな感じで進行しますが、他キャラの場合はそうでもなく、様々な事情や思惑で動いています。他キャラに呪い殺されないように操作キャラの目的を達成させつつ、最終的には過去・現在の事件の解決や防止、もしくはこの世界の謎を解いていくことになります。

誰かを蘇らせたい=殺意の強さになっていたり。まさに呪い

 

駆け引きに失敗というか選択肢によっては死亡することも多め。ですが、直前から簡単にやり直せます。また、チャート分岐もあり、エンディングも6種類あります(後述)。やり直しも部分的に選べて別チャートに行きやすい配慮があるので、同じ会話を何度も何度も聞かされる作業は少なめで◎。

 

操作キャラは興家彰吾以外に5人。もう一人は都合により伏せています。

 

どの時間にどのキャラが何をしていたのか、という設定の緻密さはしっかり伝わる部分がありました。なので、Aに行動させないとBの進行フラグが回収出来ない、みたいなことも。この章ではまだ出来ることがありますよ、というサインがあるのも分かりやすい。バッドエンドを見ることがヒントになっていることも。

 

プレーヤーは、案内人に導かれてテレビの中で起きている上記の内容《本所(墨田区南部)の七不思議》について、各キャラを操作して謎を解いていく設定。

次章に進む際は前回のあらすじも確認出来ますし、最初から最後まで没入感が途切れることなくプレイ出来ました。面白かったです!

 

簡単操作でフラグを回収していくだけ

プレーヤーがすることは、周囲を見渡してボタンを押して調べることが主。キャラと会話したり資料や人物ファイルをチェックしたりと、極めて操作が簡単なのでゲーム超初心者向けでもあります。

 

資料や人物が追加されたら(任意で)読みましょう。設定がしっかりして文字数もあるので、面白いですし勉強になりますね。逆に言えば、活字というか読書が苦じゃない人にしかおすすめ出来ないかも。

 

怖い作品とは言えないですが、ホラー演出もちょっとあります

 

これ以上決定ボタン押しても何もないですよ、というチェックが入る(☑屋敷)ので、とりあえず調べていれば先に進みます。が、このゲームで唯一ストレスだった点も。会話するために、カーソルを何度もキャラの顔に移動させなければならないんですよね。会話後はカーソルが決められた場所に戻っており、また顔に移動させて話を聞いて、、、みたいな繰り返しの往復だけはマジで面倒くさかったです。要点だけまとめて1回で全部話せや! って思ってしまうんですけど笑、それだと会話としてもゲームとしてもおかしいので仕方ないのですが……。

何度も会話をするためにカーソル移動することだけが面倒でした。

 

昭和レトロの世界観は完璧。墨田区の人は特に嬉しいのでは

◆360°背景で表現された、臨場感のある昭和の日本
 墨田区観光課、郷土資料館、観光協会、商工会など全面協力のもと、360度カメラで撮影された「全天球背景デザイン」でリアルな街並みを再現。

僕はギリ昭和生まれで、昭和ってそもそもレトロなん……? という感じではあったのですが、プレイしてみると世界観を完璧に作られているので、見事なレトロが表現されていました。

 

FAXとは言わず、ファクシミリと表現するこだわりを感じる

 

団塊の世代とか高度経済成長とかよく聞きますが、そういった情報も。新聞も読まなくなったなあ

 

スケバン? ってやつですかね? キャラの絵のタッチも◎。

 

墨田区にゆかりがある方はかなり面白いんじゃないかな

 

BGMも同様ですね。ゲームそのものの容量が数ないこともあり曲数は少ないとは思うのですが、それっぽい曲が流れて印象に残ります。例えば警部の場合だと、太陽にほえろ(というドラマ? 見たことないのですがテーマ曲を聞いたことはある)を想起させるような曲が流れたり。

昭和という世界観の表現は素晴らしいものがありました。

 

黒鈴ミヲだけ、、、

本作をプレイした方に、印象に残ったキャラランキングを実施したとすると、、、おそらくミヲちゃんが上位に来るのではないでしょうか。

詳細は省きますが、なんというか、主人公格でもないのにやけに活躍するんです。なのに、人物リストが更新されるようなイベントがないんですよね。霊能力者の弟子云々という説明はあるのですが、掘り下げがないので気になります(続編への伏線ならば良いのですが)。

また、最後に登場したシーンがアレだったこともあり、スッキリしないというか心残りでした。

霊感による違いがこの世界におけるアドバンテージだったり。漫画の『見える子ちゃん』を思い出しました。

 

その他

エリオの唇にややイラッとする笑

 

こんなんわからんわ! となっても進むシナリオ。攻略にサウンドを使うなどもあり、遊びココロを感じる部分も好きでした

 

答えの選択肢をわざと選ばなかったらこの言われよう笑。何回間違えたからエンディングが変わる~などはないと思われます。

 

城之内というキャラが登場するのですが、遊戯王の某ネタを想起してしまいました(分かる方、ネタバレすみません笑)

 

クリア時間・クリア後

6~7時間ほどでしょうか。やることがハッキリしており、行き詰まっても打開策が他の選択肢を選ぶことなので、テンポ良く楽しめたと思います。クリア後は、ナカゴシさんの感謝を見ることが出来ました。続編ではミヲちゃんをぜひ!

 

ネタバレ

各エンディングと補足

1:白石美智代の怨讐。轢き逃げ犯の並垣に復讐するエンド。その際に、やっこちゃんに白石美智代の霊が取り憑いていることが判明。ただ、後述する根島の呪いを阻止してないので人が大勢死ぬバッドエンドみたいな感じ。別のチャートではやっこちゃんからミヲちゃんがコックリさんを通して引き剥がすことに成功。美智代のことを忘れないという意味で、行動で示せと言われるのでセーブすればOK。

 

2:根島史周の追慕。呪いの効果が、顔・名前・住所などの個人情報住所がわかってる人の手足を千切るという恐ろしいもので、根島が事務員として働いていた高校の生徒が大量死。根島の目的は津詰警部への復讐で、上記に加えて、岩井を使って警察に恥をかかせつつ魔術の生け贄を満たす方法として、父親が警察だった志岐間春恵の息子を誘拐して殺害させたことも判明。

 

3:志岐間春恵の伝説。灯野あやめが根島に拉致られるも太鼓の呪いで殺害。匿ってほしいとのことで志岐間邸へ。どちらが100点をゲットするのかみたいな駆け引きがありそれ次第で、エンディング3↑↑と4↓↓に分岐。志岐間春恵が塚を立てて祈りを捧げ続けたら息子が蘇って現れたという伝説を、探偵のリヒタが雨森という助手に語るエンディング。

 

4:あやめの本懐。ウソをついた志岐間春恵をボコってリヒタに見逃してもらうあやめエンド。あやめが残滓を集めて蘇らせたかったのは葛飾北斎。残滓のために根島から奪った呪い『片葉の芦』で自宅にいながら突然手足がもがれるという怪死現象で社会を震撼させる。また、育ての父である津詰もおまけ程度に殺害。葛飾北斎が現代に蘇ったようだと言われる女性画家が登場したとの説明で終わり。愉快犯というか、ラスボス感あって好きなキャラでした。

 

5:津詰徹生「結末」。津詰の犠牲であやめを確保して大量死を防ぐ。土御門晴曼の子孫である吉見肇と白石美智代の2つのお守りから『禄命簿・陰の書』の謎を解くも、最後の呪主:福永葉子が登場してエリオとミヲが殺害されるエンド。世界観の成り立ちが理解出来るメインシナリオの終わり方と思いきや、実は、、、みたいな終わり方。真エンドを解放させたくなるような心残りが◎。

陰の書は、太鼓、椎の葉、芦の穂、鮒、提灯 の順番です

 

6:真エンド

錦糸堀公園Part3で「弓岡の会話から」→右の方に見える提灯に触れると見ることで先へ進むことが可能。

魂:送り提灯

現身:おきいえ 

精神:プレーヤー名(最初に入力したやつ・僕の場合は、もも)

土御門晴曼と過去に敵対していた陰陽師:アシノの子孫が福永葉子で黒幕。吉見肇殺害や根島を利用するなどしていたが、晴曼の子孫の興家彰吾に殺害される最序盤のエピソードに戻ってくる感じ。最序盤で福永葉子を殺さないと後々大変なことになりますよ、ってことでした。

また、晴曼の精神はプレーヤーとのことで、例えば蝶沢さんがファクシミリの番号を知らなかったのに脱出出来たのもプレーヤーのおかげ、みたいな感じでおしまい。

攻略情報

なめどり集め

参考にさせていただきました。ありがとうございました。なめ猫のパロディ?

 

おまけ

開発者インタビュー

今回は、群像ホラーミステリーアドベンチャー『パラノマサイト FILE 23 本所七不思議』の開発者にインタビュー。
実在する地域の伝承を題材に、個性的なキャラクター達が紡ぐシナリオ。
本作を構成する様々な要素は、どのようにして創り出されたのか。
ユーザーの皆様の質問を交えながら“9つのトークテーマ”に沿って聞いていきます。

 

日本ゲーム大賞優秀賞受賞!

awards.cesa.or.jp

2023年9月21日に発表された日本ゲーム大賞で、優秀賞を受賞されました! おめでとうございます★パッケージ版の発売が待たれますね……!!

 

まとめ

サクッとプレイ出来て、かつシナリオもキャラも世界観も魅力的で面白かったです! ただ、ダウンロード版しか販売がなく、Nintendo Switch版はトロフィーや実績がないので、Steam版ですれば良かったと感じております(細かい部分ですが達成感などに関わる)。

Apple Arcadeなどのサブスクなんかでプレイ出来ると、一気にキラーコンテンツになると感じています。

 

 

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