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【ゴーストトリック】クリアした感想・評価を綴る(ネタバレ超注意!!)

【2024年4月2日 ミサイルのクリップなど追記・更新】

2023年6月30日に発売されたPS4Xbox One、Steam、Nintendo Switchソフト『ゴーストトリック』をクリアした感想・評価、ストーリーの時系列整理や要約をしています。項によってはネタバレ注意です。

 

 

ゴーストトリック とは

それは死から始まる一夜の追跡劇

《死者のチカラ》を駆使して、自らの死の謎を追う。逆転裁判シリーズの生みの親“巧 舟”が手掛けたミステリーゲームの名作『ゴースト トリック』(2010年発売)が待望の復活を遂げる。

“死”から始まる、命と記憶をめぐる傑作が、高解像度でより美しく、新機能でさらに遊びやすくなって登場。

www.capcom-games.com

ジャンル:ミステリーアドベンチャー

プレイ人数:1人

CERO:B

 

評価・感想

ゲームの流れとストーリー

●“死”から始まる、命と記憶をめぐる名作が蘇る
今夜。街の片隅で、命と記憶を奪われた“私”は、タマシイとなって目覚めた。
私は、なぜ殺されたのか?私は、誰に殺されたのか?そして…私は、誰だったのか…?
…タマシイは、明日の朝“消滅”する…一夜かぎりの“孤独な追跡劇”が、今。始まる!

ゴーストトリックってどんなゲーム? 

→PVを見て! と言いたくなるくらいPVの方が分かりやすいですが、、、あえて説明するならば、リアルタイムでピタゴラスイッチ的な連鎖を起こして、死の運命を変えていくゲームでしょうか。

 

主人公が死亡するところからゲームスタート。タマシイだけの状態になった主人公は、無機物を辿ることが出来たり、物によっては動かせるようになっています。これらの能力で、登場人物が死亡した4分前に時を戻して死を回避していくような流れ。

 

例えばこの場面。左の男の銃を持っており、右の赤髪の女性:リンネ刑事は撃ち殺されてしまいます。

 

しかし、リンネ刑事が死亡する4分前に時を戻すことで、ハシゴやレバーなどをタマシイで辿り、最終的に鉄球を左の男の上から落とすことに成功すると、、、

リンネ刑事の死を回避! 運命更新!→リンネ刑事は死ななかった という流れ。運命更新すると話が展開しますし、何より達成感があります。

4分前の過去に戻って、死を回避し、運命を更新せよ! 

死を回避出来ずに失敗することもありますが、何度もやり直せます。

 

リンネ刑事は、主人公が行く先々で死んでしまうので、その都度時を戻して死を回避することに。流れは似ていますが、そこに伏線やキャラの魅力なども描かれているので、ストーリーの流れも掴みやすいのも◎。

 

何回か命を救うことで、リンネ刑事との関係性も変化

リンネ刑事はある殺人事件を追い、主人公は自分の存在の謎について知りたい。利害が一致することで関係性が変化していき、最初は話してくれなかった事柄についても、後々語ってくれたり。

リンネ刑事が追う殺人事件の究明、リンネ刑事の命を狙う組織とその動機、そして主人公の正体は……?? といった感じで、没入感もありました。超面白かったです……!!

 

BGMが印象に残る

●イラストやBGMを楽しめるコレクション機能
ゲームを進めることでさまざまなイラストやBGMを集められる、コレクション機能を追加。
集めたイラストやBGMはゲーム内のメニューからいつでも視聴できる。
一部初公開の設定画の鑑賞や全37曲の新アレンジバージョンが登場! 
アレンジを担当したのは、大逆転裁判でお馴染みの北川保昌氏。オリジナル版のBGMと切り替えながら楽しむことが可能で、気分に合わせて聴き比べるのも一興だ。

本作は音楽がすごく良いと思います。耳に残るのは当然として、特定のキャラが登場する際はそれっぽい(マダムとか顕著)曲が流れます。ゲーム部分でも、効果音などを含めて運命更新時には達成感を倍増させてくれたり、1秒を争うようなシビアな時には焦燥感を煽る音楽が流れるので、多くのプレーヤーは良い感じでノセられるのではないでしょうか。

メニューからBGMが聞ける

 

ただ、

ミサイルのテーマが収録されてないやん!!!怒

→と思ったら、予約特典でコード入力する必要がありました、、、笑。Switchからパソコンに落としたい。一番好き。

→29秒で一周するので、Switchの録画機能でちょうど良い感じ。その後、SDカードから移せばOKでした★

 

キャラの会話・動きが面白い(ややネタバレ注意)

●名作がより美しく、さらに遊びやすくなって登場!
現行機にあわせてグラフィックの高解像度・高フレームレート化に対応。ユーザーインターフェースも1画面で快適にプレイができるように最適化。

本作の特徴として、キャラクターが非常に印象深い点が挙げられると思います。声優さんのボイスがあるわけでもなく、プレーヤーが操作出来る人もいないのですが、、、

 

肉をモリモリと喰らう食べっぷり。あまりにも印象的だったのでブログのためにスクショしたのですが、クリア後に解放されるアートでも設定画があったので紹介。

 

薬を一気飲みする法務大臣。心臓発作? も苦しそうですよね。動作に勢いがあって面白い(逆に死ぬやろ

 

ジョード刑事が脱獄時に転がる姿がアザラシみたいでかわいい。面白い。

 


キッチンチキンのシェフ。コック帽の中になぜかワインがあり、それでフランベする姿が印象的でした。

 

刑務所の看守さん。キレキレの動きで先祖代々伝わるテンテコの舞いを踊ります。何度も何度もミスすると、面白い→ウザイに変わるので注意。カバネラ警部の動きとどっちを紹介しようか悩んでこちらを採用。 

 

ボケもツッコミも非常にわかりやすい。

死を回避する内容ですが、その【死】が重くなりすぎない配慮や工夫がなされているのも本作の特徴だと考えています。動作もそうですし、絵のタッチもそう。深刻にも軽薄にも寄っていないバランスの雰囲気が◎。

 

2010年は圧倒的でも、2023年はどうなんでしょうね……

 

部下に説教する際にカミさんの自虐を入れるミドリノケイジさん。現実でも使えそうな会話テクニック。

 

アタクシのウエストをキリリとシメつけるだけで終わりそうね。乾杯★

シャンデリアに固定されて持ち上げられて混乱→すぐに平常心に戻ってシャンデリアにも乾杯するマダム。振り返ってみると、作中屈指の強キャラだと思います。

 

水を注いでくれ~とベルを鳴らす客に対して、(さっさと料理を持って来い! という意味も含めて)ベルを押してるんだろ! というある種のイヤガラセをあえて指摘するウエイトレスさん。こういうバイトをしたことがある人にはあるあるかも?

 

壁ドン。この時代からこういうやり取りはあったんやなあ、、、と。騒音トラブルって人類が滅亡するまで終わらないかもしれないですね。

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おんぶしながらはしごを登る動作。体勢の崩れなどもこだわりを感じていたのでスクショしたのですが、設定画にもあったので、なるほど~となりました。

設定画も見ることが出来る上にサクッと遊べるので、ゲーム制作を志す方にもおすすめ出来るかもしれません。

 

ミサイルがかわいい!!

カノンとリンネを守ることを使命とするポメラニアンのミサイル

(わかんないですけど)本作で最も人気のあるキャラではないでしょうか。BGMもすごく好きで和みますし、ただただかわいい。余程ポメラニアンに嫌な思い出でもない限り、プレーヤーはミサイルを好きになってしまいます、たぶん。

 

たとえ犯罪者であっても、人が家に来ると「ようこそッ!」と思っちゃうそう。空き巣が入った時に番犬が全く吠えなかったみたいなことが現実にもありそうですが、それは飼い主さんが優しいからだと思うんですよね。僕も実家の犬に救われてきたので、そんなことを考えます。

 

何度もぶつかりながらも、何とか取っ手に掴まりドアを開けるミサイル。かわいい。

 

印象に残るセリフも多め。

 

決め台詞は「やりますともッ!」ですかね

 

クリップ。かわいい。

 

ゴースト トリック》発売3周年を記念して、巧 舟が趣味で制作したオリジナルソング『ボクはミサイル』...イキオイでPV(?)も作っちゃいました!

曲名:『ボクはミサイル』
作詞・作曲・編曲:巧 舟
イラスト:巧 舟

2013年には3周年を記念してミサイルのオリジナルソングも作られたそうです。ミサイルのBGMがないやん!!怒→You Tubeで検索したらこちらが出てきたので、謝罪の気持ちを込めて紹介。

 

ゴーストパズルが難しい

●動くゴーストパズルとやり込み要素のチャレンジ
スマートフォン版で好評を博した「ゴースト パズル」が登場。
動くピースを入れ替えて、本作のワンシーンを再現するパズルを完成させよう!
さらに、設定されたさまざまな条件の達成を目指す「チャレンジ」も追加。各章をクリアする、特定区間を1度も死亡させないなどのやりこみ要素に挑もう!

3×3はまだ大丈夫ですが、5×5はなかなか難しいです……。クリアしないと解放されないアートがあるので頑張らねばなりません。

道路4×4のミサイル超可愛い

 

5×5も。ゴーストパズルのコツは、上の段1~5から揃えていくこと。とにかく上から、数字を連続して揃えること。

 

気になるところも

主人公のタマシイを感じることが出来るビューティー

心残りだったのは、この設定はもう少し活かして欲しかったですね。直接戦うとは言わないまでも、弱みを握られた相手と対決→少しやり返したぜ! みたいな展開が個人的には欲しかった。

 

体験版で2章までクリアしてセーブデータを引き継げるのに、本編ではクリア済みになっておらず→アート解放のために2周目で2章をすると、少し心に残るモンがあるとは言え、やや残念な部分。

 

後半は非常にシビアなタイミングを要求されるので、難易度が爆上がりする部分もある。とは言え、大部分は直感的に楽しめる。

 

本作は2010年発売のリマスターですが、悪い意味で古い部分などは全く感じませんでした。ロード時間なども気にならず。

Nintendo Switch版を購入したこともあり、ゲーム性も相まって、二人で協力プレイが出来ていたらどんな感じだったんだろう? と思ったんですよね(シナリオ後半であるキャラと力を合わせる展開がある)。本作と言うよりも、続編や番外編などを制作することが今後あれば、『It Takes Two』のような要素を個人的には期待したい部分であると記しておきます。

 

その他・小ネタ

異議あり!✕ とあるので構想はあったんですかね。ちなみに、『逆転裁判』は未プレイです。

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こうして一枚の絵として見ると、本当に美しい。

 

 

シセルと一発でわかるキャラクターデザインの素晴らしさ。プレイ中に登場した瞬間にこれスゴイな、と思ったので紹介。多くの人にとってわかりやすからこそ、人気があるのでしょう。

 

クリア時間・クリア後

10時間ほどでしょうか。トロフィーや実績を獲得出来る隠し要素などを含めても、12時間くらいでクリア出来そう。

クリア後は、チャプター別にやり直せます。また、アートやキャラクターデータなどもメニューから閲覧可能になります。

 

ネタバレ

ストーリーの時系列など要約

スパイ容疑で逮捕されたヨミエルに自供を迫った上で、取調室に銃を置き忘れてしまった若かりし頃のカバネラ警部。その銃を奪ってヨミエルが脱走したことが事件の発端

10年前。子供時代のリンネがヨミエル(金髪グラサン赤スーツのシステムエンジニア)に誘拐されるも、ジョード刑事が助けた事件。ジョード刑事は威嚇射撃しかしておらず、実は落下してきた隕石の破片がヨミエルに刺さって死亡する。アシタールと呼ばれるその隕石の放射線に当たって死亡するとタマシイだけが生き残り、体と魂を切り離される。死亡時に、その場にいた黒子猫のシセルに無意識でトリツいたヨミエルは、自身の記憶と体を取り戻してからも、相棒として10年間共に行動をしていた。

孤独を感じていたヨミエルはリンネやジョード刑事に復讐心を抱くが、シセルはこの期間は幸せだったとのこと。

 

ジョード刑事の娘カノンが、サプライズで妻アルマの誕生日を祝おうとしたら、不自然なアヤツリの力によって妻アルマが死亡。ジョード刑事が妻アルマを殺したことにして、木箱に証拠となる銃を入れてオルゴールと偽装したのが5年前の事件。このアヤツリは、ジョード刑事への復讐のためにヨミエルが行ったもの。

妻が死んだのは10年前の事件での自分への報いとして、D99号としてジョード刑事は刑務所で死刑執行を求めて待機している。刑務所の中では、あの時のことを忘れないようにヨミエルの似顔絵を描いている。

 

ゲームスタート時。刑事になったリンネをアヤツリ、復讐のために自分を殺害した罪を着せようとしたヨミエル。しかし、リンネ刑事の意思の反発によって一発目の銃弾が逸れて右手に持ったカゴの中にいた黒猫シエルに当たって死亡してしまう。ニ発目の銃弾はヨミエルに命中するも、アシタールが放つオーラの中だったこともあり、死者の力を持ってタマシイとしてシエルが蘇る→これがプレーヤーになる。

ヨミエルは体内にアシタールの破片があるため死ねず、再度復活している。

 

外国人(肌が青)の目的は、死者のチカラの入手。つまりは、アシタールにある。また、アシタールに関わる者全員の殺害を目論んでいる。ヨミエルは人間として再誕出来る(人生をやり直す)ように金銭などを要求しており、外国人と協力関係にあるため、上記の行動を起こした。(ヨミエルがリンネ刑事殺害に失敗した後に殺し屋が来ていたのは外国人組織の保険みたいな)

 

 

10年前に助けられたジョード刑事が死刑執行されることを知ったリンネ刑事は、主人公に助けを求める。ジョード刑事は、主人公の手伝いで刑務所を脱獄するも、カバネラ警部に連行される。ジョード刑事とかつてだったカバネラ警部は、5年前の事件からアヤツリの力を調べており、その情報を得てジョード刑事を助けるために出世を意識している。

 

サインしてはダメなのにサインをしてしまうアヤツリに気付いていた法務大臣に気付いていたマダムは、処刑の執行司令に反対。これがキッカケで娘と家出している。

法務大臣は娘を人質に取られたと外国人に脅されて、ジョード刑事の死刑執行を迫られていた。実際は法務大臣の娘ではなくジョード刑事の娘カノンが間違われて誘拐されており、主人公が誤解を解くと法務大臣はアヤツル者の存在について語りだす。

5年前の事件の真相を知る。そして、今夜その事件を解決することを、法務大臣・リンネ刑事・カバネラ警部・ジョード刑事の元で宣言。ジョード刑事の死刑は回避され、娘が人質になっていることを知ったこともあり、カバネラ警部がヨミエルに放った銃弾の信号を手がかりに潜水艦へ向かう。

 

シタールの研究が進んで、鑑識のジイサンなどを中心に監視下に置かれたので盗めなかったため、外国人はヨミエルを協力という名のもとに利用する。

リンネ刑事を殺害するために誘拐したカノンにタマシイを移したヨミエルは、そのタイミングでアシタールを体から抜かれてしまう。アシタールをゲットした外国人組織のマユゲノカイジンは、潜水艦から小型潜水艇で脱出。さらに、ヨミエルの体は、ジョード刑事と部下がいる部屋ごと切り離されてしまう。ヨミエルのタマシイは、潜水艦に置いていかれて裏切られたことを知る。

取り残されたことで真相を語るタマシイが入ったガラク

マユゲノカイジンがアシタールに関わる者全員の殺害を目論んでいる理由は、アシタールが刺さったことで再生を繰り返すヨミエルの体から、過去改変の可能性を恐れたため。そして、その恐れの通り、セシルとミサイルのタマシイは魚雷に乗って、ジョード刑事とヨミエルの体の元へ。10年前の死亡した4分前の時まで戻ることに成功する。

 

運命更新前↑↑ 後↓↓

運命更新に成功。隕石の軌道を逸したことで、アシタールの破片はジョード刑事の足へ。

 

シセルの正体をネタバレ。今までの10年間は消失するというところで、、、

序盤のミサイルの「忘れませんとも!」が響く

クネリの正体は、過去に閉じ込められ、リンネとカノンを救うために主人公を10年待ち続けたミサイルのタマシイだった。シセルの正体も黒猫だとわかり、二人は挨拶を。そして、運命更新され、現在へ。

 

ヨミエルも死亡せず、10年間誘拐の罪で服役から出所するところでエンディング。外国人も悪さをしておらず、ジョード刑事の妻も死んでおらず、概ねハッピーエンドでおしまい。良かった良かった

まとめ

体験版から面白かったですね。気になる点も強いて言えば、というレベルでしたし、ストーリー・キャラ・BGMなども含めて神ゲーでした。CAPCOMさんには、ゴーストトリックのグッズ販売を、特にミサイルのグッズをもっと発売してほしいです……!!

 

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