巷に溢れ返っている温泉卵の作り方……。簡単に作れるという嘘に踊らされ、何度も何度も失敗を重ねてきました。そこで、作り方のレシピを片っ端から試してきた結果、おすすめ出来るレシピを2つまで絞った過程を記します。
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温泉卵のレシピの不可解
温泉卵のレシピって、レシピ本に載るレベルじゃないけどクックパッドでは重宝されるという、絶妙な位置づけであると考えます。そして、ほとんどのレシピに「簡単」という言葉がついているんです。
温泉卵を作ろうと思うとき、なんとなく検索をかけてテキトーにレシピを見定める。そして、失敗。僕はこのようなミスを何度も何度も繰り返してきました。ただ、色々と試す中で、気付いたことがあります。めんどくさがり屋の人間にとって、本当に簡単なレシピとは、、、
放置したままでOK!
であると。なので、簡単=放置したままでOK! と定義します。
温泉卵の理想
世の中には様々なタイプの卵が存在しています。温泉卵と言っても、白身が固まって黄身がとろとろのモノも(和歌山の鎌倉商店:いでゆ反対たまごが有名)。温泉地でも固まり具合は異なります。
個人的な理想は、ホテルの朝食に出される温泉卵です。写真は城山ホテル鹿児島(旧:城山観光ホテル)で撮ってきたもの。ちなみに、トリップアドバイザー朝食が美味しいホテルランキング九州一位です。
おお〜(恍惚)。
こんもり感と、とろとろ感があります。これを「温泉卵の理想」であると定義します。
念のために言及しますが、半熟卵ではありません。
Googleの検索結果
除外するレシピの文章
卵を常温に戻す
→戻すわけねーやろ!!(マジギレ)
そもそも冷蔵庫に保存している卵を常温に戻すって……季節や土地で何から何まで変わりうるであろう説明ですが、その言及がないレシピが大半。このあたりの詳しい説明がないのは、料理をする人間としてかなりどうかと思います。説教したいレベル。
電子レンジを使用
- 爪楊枝で黄身に穴開けて大さじ1の水・容器にラップみたいなレシピ
- 専用の機器を使ってのレシピ
大きく分けてこの2通りですが、どちらも上手く出来た試しなし。
温泉卵っぽい、気休め卵が出来るだけ。なんというか、美意識にも欠ける。そして美味しくない。不採用!
たっぷりのお湯で
→NO! 温泉卵を作るためだけに、たっぷりのお湯なんてありえない。卵が浸かるくらい、もしくはひたひたでOK。
僕が最も温泉卵を作りたくなるシチュエーション↓↓
湯煎した後のお湯がもったいないな。やったら温泉卵作ろ~♬
温泉卵を作るためだけにお湯を沸かすこともありますが、あまり気乗りしません。これは失敗を繰り返してきた恐れからでしょう。
温度計を使って温度計測
→使うわけねーやろ! 「ANOVA」で作るローストビーフかよ!
と思いつつも、温度を測って作る方法は正しいです。なぜならば、卵が固まり始める温度は決まっているから。
- 卵黄:65~70℃
- 卵白:75~78℃
完璧な温泉卵には温度調節が不可欠です。が、僕は使いません。
参考記事:究極の温泉卵を作ろう! - 夜食日記
おすすめレシピ2選
前提条件
セブンイレブンの卵を使用します。
- 黄身の色がややオレンジ
- 賞味期限のシールが貼ってある
- 賞味期限が長い
- サイズは大きめ(Lくらい?)
- 値段は10個で238円(税込)
- 家から近いので、持ち運び中に割れる可能性が低い
これらの理由から、我が家ではセブンイレブンの卵を使っております。それではおすすめレシピを紹介していきます。
簡単放置で温泉玉子(たまご)by 木月あやめ
簡単に説明すると
沸騰したお湯に、卵を1~3個入れて12~15分放置という、最も簡単で成功率の高いレシピ。僕は時間を測らずに放ったらかします。
色々と試してきたものの、やはりこのレシピに辿り着きます。一度は試したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。その成功率の高さとお手軽さからおすすめです。
いい感じですが、こんもり感が出ないことも多い。
伊東家の食卓の裏ワザ

伊東家の食卓の中でも温泉卵を作る裏ワザは数種類ありますが、おすすめは片栗粉を入れるレシピ。
卵が浸かるくらいの沸騰したお湯に、100グラムくらいの水溶き片栗粉を入れるというもの。お湯を沸かす間に冷蔵庫から取り出すとありますが、=常温に戻すではないので渋々OK。ただ、水溶き片栗粉がめんどくさいので、僕がやっている方法を紹介します。
- 電子ケトルで満タンのお湯(900グラムくらい)を沸騰させる
- その間に卵を冷蔵庫から出す
- 片栗粉を大さじ2・水を100グラムをお湯に加える(水溶き片栗粉の代用・僕は粉糖振り器で振りかけてます)
- 卵を4個入れて、フタして放置
でOK。
ティファールの21センチのフライパン
こちらの方が、白身にこんもり感が出る気がします。また、作ったあとに冷蔵庫に入れて、翌日卵を割ると、ちょっとこんもりする気がします。
まとめ
簡単放置で温泉玉子(たまご) by 木月あやめ
伊東家の食卓の裏ワザ

悲しい事実:ホテルの朝食レベルは手間がかかる

ホテルの方にレシピを聞いたことがあるのですが、やはり上記の動画のような温度管理をしてらっしゃいます。黄身と白身をそれぞれ固める考えが基本です。
ガス代や電気代、温泉卵を食べる頻度によっては買った方が安い場合も。ただ、温泉卵を販売している企業が温泉地にないことも多く、もやもやします笑。真の意味での温泉卵は温泉地でしか買えないのかもしれません……。
おまけ:「卵」と「玉子」の違い
JA全農たまごの「たまご通信_vol5」から引用した文章↓↓。
現在では、
- 生の状態のものを「卵」
- 調理されたものを「玉子」
と書くのが一般的なようです。
なまたまごは「生卵」、たまごかけごはんは「卵かけごはん」、たまごやきは「玉子焼き」、ゆでたまごは「ゆで玉子」…、「ゆで卵」?
例外もあるようです。たまごやきも卵焼きとも書きますね。温泉たまごは半熟だから「玉子」よりも「卵」でしょうか。明確な基準はないようですが、「卵」の方が広い概念をもち非常に便利な言葉なようです。
個人的に、温泉たまごは玉子よりも卵っぽいので、この記事では「温泉卵」に統一しました。 参考になれば幸いです。
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