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MOE絵本屋さん大賞2022を総まとめ~1~10位・新人賞・ファーストブック賞

学び恋人/夫婦におすすめ本・書評絵本

【2026年7月更新】

2022年のMOE絵本屋さん大賞は、鈴木のりたけさんの『大ピンチずかん』が1位に選ばれました。

牛乳をこぼした、トイレットペーパーがない、服の前後を間違えた。子どもにとっては一大事となる失敗を、笑いながら乗り越える方法を考える絵本です。

2位にはヨシタケシンスケさんの『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』、3位にはしおたにまみこさんの『さかなくん』が入りました。

この記事では、第15回MOE絵本屋さん大賞2022の1~10位、新人賞、0・1・2歳向けのファーストブック賞を紹介します。

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高校時から婚活せざるを得ず、戦略的に恋愛を始める→大卒後、就職に失敗→薬学生の彼女のヒモを経てブロガーに(15年の交際を経て結婚!)。エンタメ分野のレビュー、感謝を綴ったエッセイが好評。当時の内容を綴ったノンフィクション小説「薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた」が電子書籍化しました!

MOE絵本屋さん大賞2022の結果一覧

順位 作品名 内容
1位 大ピンチずかん 子どもの失敗を笑いに変える
2位 かみはこんなに くちゃくちゃだけど 日常の中に残る小さな希望
3位 さかなくん 違いのある世界で暮らす
4位 くみたて 日用品をミニチュアの世界へ
5位 ねこいる! どこからでも猫が現れる
6位 ノラネコぐんだん ラーメンやさん ラーメン屋で起きる大騒動
7位 ぼく 自死と残された日常を描く
8位 ドーナツペンタくん 海辺の移動ドーナツ屋
9位 ひよこは にげます 逃げながら世界を知る
10位 バスが来ましたよ 小学生の親切を描いた実話

MOE絵本屋さん大賞2022を1位から紹介

1位:大ピンチずかん

MOE絵本屋さん大賞2022 1位 大ピンチずかん

牛乳をこぼす、トイレの紙がない、アイスを落とす。子どもが出会うさまざまな大ピンチを、危険度や起こりやすさで分類した図鑑です。

大人には小さな失敗でも、子どもには世界の終わりに見えることがあります。本書は、その気持ちを否定せず、次に何が起こるか、どう対処するかまで笑いに変えます。

失敗を避けるための本ではなく、失敗しても何とかなると思わせてくれるところが支持された理由でしょう。

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2位:かみはこんなに くちゃくちゃだけど

MOE絵本屋さん大賞2022 2位 かみはこんなに くちゃくちゃだけど

髪はくちゃくちゃだけど、歌手になる夢がある。嫌なこともあるけれど、朝顔の花が咲いた。うまくいかない現実の横に、うれしいことや希望を並べていく絵本です。

「つらいことを前向きに考えよう」と無理に励ますのではなく、嫌なものは嫌なままでよいと扱っています。それでも、世界には別の一面も残っている。その距離感が大人にも読みやすい作品です。

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3位:さかなくん

MOE絵本屋さん大賞2022 3位 さかなくん

水の中で暮らすさかなくんは、ゴムのズボンと水入りのヘルメットを身につけ、陸上の小学校へ通っています。

学校はだいたい好きですが、走ることが苦手なので体育の時間だけは憂うつです。周囲とは違う体で暮らす大変さを、特別に悲しい話へせず、普通の学校生活として描いています。

苦手なことがあっても、その人の生活すべてが不幸になるわけではありません。自分に合う準備をしながら、好きな場所へ通うさかなくんの姿が残ります。

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4位:くみたて

MOE絵本屋さん大賞2022 4位 くみたて

分解された洗濯ばさみ、歯ブラシ、眼鏡などを、ミニチュアの作業員たちが少しずつ組み立てていく写真絵本です。

完成した洗濯ばさみは、人間が使う道具ではなく、ミニチュアの住人たちにとっての遊具へ変わります。普段見ている日用品が、置き方や見る角度によって別の物になる面白さがあります。

文章を追うだけでなく、作業員が何をしているのか、次は何が完成するのかを細部まで眺めたくなる作品です。

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5位:ねこいる!

MOE絵本屋さん大賞2022 5位 ねこいる!

バゲットやリコーダーなど、猫がいるはずのない場所から、ただ猫が現れます。

深い教訓も複雑な物語もありません。「猫がいるか、いないか」だけを繰り返し、ページをめくった瞬間の意外性で笑わせる絵本です。

意味を探すより、子どもと一緒に「いた!」と笑うのが正しい読み方でしょう。疲れている大人にも、説明のいらないくだらなさが効きます。

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6位:ノラネコぐんだん ラーメンやさん

MOE絵本屋さん大賞2022 6位 ノラネコぐんだん ラーメンやさん

ラーメン屋をのぞいて作り方を覚えたノラネコぐんだんが、閉店後の店へ忍び込み、勝手にラーメンを作り始めます。

ところが、店にはお客さんがやってきます。いつものいたずら、食べ物のおいしそうな絵、予想外の大騒動まで、シリーズの楽しさが詰まっています。

ラーメンを作る工程も細かく描かれているため、物語を読んだ後にページを戻って絵を眺める楽しみもあります。

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7位:ぼく

MOE絵本屋さん大賞2022 7位 ぼく 谷川俊太郎

「ぼくはしんだ。じぶんでしんだ」という言葉から始まり、自ら命を絶った「ぼく」が、残された日常と人々を静かに見つめます。

感情を強く煽るのではなく、短い言葉と穏やかな絵で、ひとりの命が失われることの重さを残します。

自死を正面から扱う作品なので、幼い子どもへ読む場合は、大人が内容を確認したうえで選んだ方がよいでしょう。軽い気持ちでは読めませんが、大人にも長く残る作品です。

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8位:ドーナツペンタくん

MOE絵本屋さん大賞2022 8位 ドーナツペンタくん

ペンギンのペンタくんは、海水浴場で移動販売をするドーナツ屋です。お客さんから自分の顔をしたドーナツを作ってほしいと頼まれ、次々に注文へ応えていきます。

揚げたてのドーナツがおいしそうで、動物ごとに形の違うドーナツを眺めるだけでも楽しめます。

ペンタくんが頭にドーナツをかぶっている理由も明かされ、見た目の面白さだけでは終わりません。

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9位:ひよこは にげます

MOE絵本屋さん大賞2022 9位 ひよこは にげます

家から逃げ出したひよこたちが、晴れた道も雨の中も、元気に走り続けます。

逃げることを悪い行動として叱るのではなく、外の世界へ出て、さまざまなものと出会う成長として描いています。

文章の繰り返しと疾走感が気持ちよく、幼い子どもにも伝わりやすい作品です。ファーストブック賞でも2位に選ばれました。

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10位:バスが来ましたよ

MOE絵本屋さん大賞2022 10位 バスが来ましたよ

病気によって目が見えなくなった男性が、地元の小学生に助けられながらバス通勤を続けた実話をもとにした絵本です。

「バスが来ましたよ」と声をかけ、乗車を助けた一人の小学生。その行動は、卒業後も次の子どもたちへ受け継がれていきます。

大きな活動ではなく、目の前にいる人へ声をかける小さな親切が、長い年月をつないだことに胸を打たれます。

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MOE絵本屋さん大賞2022 新人賞

順位 作品名
1位 くみたて
2位 タコとだいこん
3位 おばけのかわをむいたら
4位 カッパのあさごはん
5位 よるはおやすみ

新人賞1位の『くみたて』は総合ランキングでも4位に入っています。『くみたて』の紹介へ戻る

2位:タコとだいこん

MOE絵本屋さん大賞2022 新人賞2位 タコとだいこん

だいこんを食べたくなったタコが、夜の畑へ向かいます。海から遠く離れた場所まで移動し、誰にも見つからないようにだいこんを抜こうとします。

タコが陸上を移動しているだけでもおかしいのに、本人はいたって真剣です。素朴な絵と静かな文章が、じわじわと笑いを生みます。

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3位:おばけのかわをむいたら

MOE絵本屋さん大賞2022 新人賞3位 おばけのかわをむいたら

いろいろなおばけの皮をむくと、中から予想もしなかったものが現れます。

おばけの皮をむくという発想からして意味が分かりませんが、意味が分からないまま勢いで最後まで読ませます。教訓より笑いを求める日に向く絵本です。

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4位:カッパのあさごはん

MOE絵本屋さん大賞2022 新人賞4位 カッパのあさごはん

朝食を作ってくれた母親に「またご飯?」「パンがいい」と文句を言ったカッパの兄弟。怒った母親から、自分たちで朝食を何とかするように言われます。

普段は用意されている食事も、作る側には手間がかかっています。説教だけで終わらず、兄弟が食材を探す冒険へ出るため、親子の両方が笑える話になっています。

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5位:よるはおやすみ

MOE絵本屋さん大賞2022 新人賞5位 よるはおやすみ

眠る前に「みんなにおやすみを言いましょう」と言われた女の子が、家族だけでなく友だちや街、海、ジャングル、月にまで挨拶をしに行きます。

寝室から始まった小さな挨拶が、夜の世界を巡る大冒険へ広がります。眠る前の穏やかな話でありながら、絵の中には子どもの自由なエネルギーがあふれています。

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MOE絵本屋さん大賞2022 ファーストブック賞

2022年から、0・1・2歳向けの絵本を対象とする「ファーストブック賞」が新設されました。絵を見るだけでなく、声を出す、触る、本を動かすなど、幼い子どもが参加しやすい作品が選ばれています。

順位 作品名
1位 ころりん・ぽい!
2位 ひよこは にげます
3位 おもち
4位 かたちが ぱぱぱ
5位 おなまえ おしえて

1位:ころりん・ぽい!

本の中にある輪を動かし、ボタンをポケットへ、トマトを鍋へ入れて遊ぶ仕掛け絵本です。本を逆さにすると、入れたものが飛び出します。

読むだけでなく、手を動かして何度も遊べます。色、音、指先の感触を一緒に楽しめるため、まだ物語を追うのが難しい年齢にも向いています。

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2位:ひよこは にげます

総合ランキングでも9位に入っています。繰り返しの言葉と、ひよこたちが走る分かりやすい絵で、幼い子どもにも展開が伝わりやすい作品です。

『ひよこは にげます』の紹介へ戻る

3位:おもち

網の上に置いた餅が少しずつ焼け、膨らみ、最後には磯辺焼きやきなこ餅へ変わっていきます。

木版画で描かれた餅の質感が本物のようで、焼ける音や匂いまで想像できます。身近な食べ物が完成するまでを、ゆっくり眺められる絵本です。

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4位:かたちが ぱぱぱ

本を左右に傾けると、中の部品が動き、四角や丸、模様が次々に変化する仕掛け絵本です。

形の名前を覚える前の子どもでも、本を動かした結果がすぐに絵へ表れます。見る、聞く、動かすを一度に楽しめます。

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5位:おなまえ おしえて

「おなまえ おしえてくーださい」と尋ねられた動物たちが、ページをめくるたびに自分の名前を答えます。

最後には、読んでいる子どもも自分の名前を答えられる作りです。言葉が出始めた頃の読み聞かせや、名前を使ったやり取りを楽しみたい家庭に向いています。

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MOE 2023年2月号では詳しい選評も読めます

MOE 2023年2月号 MOE絵本屋さん大賞2022特集

受賞作家へのインタビュー、絵本屋さんの推薦コメント、総合11~30位、読者が選んだ絵本ベスト10などは『MOE 2023年2月号』に掲載されています。

古い号なので、新品が見つからない場合は中古在庫も含めて探すことになります。

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MOE絵本屋さん大賞2022まとめ

2022年は、失敗を笑いへ変える『大ピンチずかん』が1位となりました。『ねこいる!』『ノラネコぐんだん ラーメンやさん』『ドーナツペンタくん』など、子どもが繰り返し読みたくなる明るい作品も多く入っています。

一方で、『ぼく』『バスが来ましたよ』のように、命や障害、他者との関わりを扱った作品も選ばれました。子どもと楽しむ絵本だけでなく、大人が一人で読み、考え続ける絵本も含まれています。

一冊だけ選ぶなら、親子で笑って読める『大ピンチずかん』が入りやすいでしょう。大人向けの作品を探している方には、『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』や『ぼく』が残ります。

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コメント

  1. kame710 より:

    新年、おめでとうございます。
    ご心配くださり、ありがとうございました。
    休んでいたわけは記事に書いたとおりです。
    歳をとっての引っこしはたいへんでしたが、それを決めるまでにいろいろあり、
    そっちのほうが精神的にはよりきつかったですが、やっと落ちつきました。
    きょうからまた始めますので、これまで同様よろしくお願いします。
    誠にありがとうございました。