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薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた~年内の勉強方法について

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「薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた」第十三話。予備校開始〜年内の勉強方法、模試の成績公開など。

 

 

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2014年9月中~下旬

 病院に内定承諾書を提出したことで、彼女は心置きなく勉強に集中できるようになった。

 この年に薬ゼミ名古屋校に入校したのは約200人。一年コースと半年コースの半々に分かれ、各々の教室で授業を受ける。

 彼女の誕生日にビデオレターを渡してくれた澪ちゃんは一旦地元に帰り、9月からマンスリーマンションを借りた。薬局バイトで出会ったみっちゃんにも再会。二人とも半年コースで、彼女と同じクラスである。一方、こあらとよっぴは仕事に慣れ、薬学生よりも新社会人という言葉が似合うようになった。

 

    9月になって、本格的に各々の人生を決める時期に突入した。

 

予備校と生活

 大まかなスケジュールとしては、2015年2月28日・3月1日の第100回薬剤師国家試験に向けて、9月・11月・1月に模試を受ける。模試は現在のレベルを客観的に知るためでもあり、親に現状報告をする意味もある。

 授業以外にも、講師やスタッフがハロウィン時には仮装をしてお菓子を配ったり、クリスマスにはサンタクロースの格好をしてケーキを配ったりするらしい。国試の数週間前には、合格祈願にだるまをみんなで塗りつぶし、国試前日にはヤマかけを行う(今年はこの内容が試験に出る! という問題を講師が予想する)。

 ちなみに、9月の模試の成績↓↓平均よりやや上といった具合だろうか。

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以下は、彼女に取材した内容である。

 

9月~の勉強内容

「予備校が始まってからは、考える必要のある科目をまず重点的にやった」

 大きく分けて、考えるものと暗記するものがある。予備校が始まるまでは、暗記中心に取り組んでいた、と事前に書いた(バイトの合間など)。 

「暗記はギリギリになっても点数伸びるけど、考えるやつを自分のものにするには時間がかかる。物理、化学、生物と衛星の一部、薬物治療、薬剤を早めから手つけたかな。その中でも特に物理、化学、薬剤かな」

 

過去問について

「過去問は自分で時間を作って解いていく」

「直近の二、三年分はニ周以上。そして、苦手なところは何回も。その問題が解けたから終わり! ではなく、解答や問題文でわからないところ、関連するところをチェックする。分からない単語など調べて、他の科目とつなげながら一緒に勉強する」

 生物の問題を解く→薬理が関係していると思ったら、その範囲もまとめて勉強する、という具合である。問題と答えも覚えてしまうが、体系的に理解することが大切だ。

 

授業について

 月~金の朝から夕方まで授業があり、朝と帰りに小テストが2回ある。朝は昨日の復習で、帰りはその日の復習の意味が込められている。

 「毎日のテストに落ちない。特に、朝のテストは合格することが大切。前日の勉強が理解できていることで、積み重ねになるから。復習は必ずその日にする」 

 話を聞く限り、復習を積み重ねることが勉強において最も大切なのかもしれない。

 また、授業中に寝る・サボるは論外である。また、一ヶ月間学んだことを復習する意味で、月イチで行うテストもある。

 

試験当日、休憩中に見るノートを年内までに作る

 国試本番では、青本↓↓をスーツケースに入れて持って行く人もいる。

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 その気持ちは痛いほどわかるし、悪いこととは言えないが、やはり労力がかかるのも事実。試験日も、すべてをおさらいする時間はないのだ。

 ノート作りに関しては、自分が苦手なところを把握することが大前提である。また、年が明けた後は、付箋にメモを書き、ノートに貼る作業へ切り替えた。この辺りは後の記事で言及する。

 

恋愛について

 現役時に共に学んだ仲間やグループがあり、実習中に出会った他大学の知り合いもいて、さらには新しい出会いもあり、立場も目標も同じである。つまり、何から何まで事前に共有している。

 そういった場所に男女が集まるとどうなるか……(僕も他人のことは言えないが)。あれこれと噂も広まっているだろう。

    一つ言えるのは、何を第一にすべきかを絶対に忘れるべきではないということだ。薬学部を卒業できる方々ならば、己をコントロールすることも出来るはずだ。授業が終わったら、さっさと帰ろう。友達とのお喋りに多くの時間を割くのではなく、周りに流さずに目標を見据えることに重きを置くべきだ。

 

 予備校という環境上、周りに惑わされてしまうのは仕方がないかもしれない。何が一番大切なのか……答えは既に見えている。その点を忘れないようにすべきかもしれない。

 

試験時間に生活リズムを合わせる

 極端な例になるが、国試本番の試験時間に、普段の生活では寝ているとする。これだと、本番も眠くなるのは当たり前である。なので、本番を想定して毎日を過ごすことは心身共に大切である。

 

 彼女の場合、朝は最低限の化粧をし、予備校のランチ時を除く時間以外は、すべて勉強に充てていた。

 例えば、授業の合間の休み時間。トイレに行かない限り、過去問を解く。一個前の授業を見直す。行きも帰りも電車の中では暗記(名古屋市営地下鉄東山線の栄駅は、比較的席を確保しやすい)。

 家に帰ってからの勉強は、トータルで3時間くらい。最優先は、その日予備校で学んだことの復習。次点は、次の日の授業内容の予習。それでも余裕があるならば、前日以前の復習をする。22時くらいまでしていた。やると決めたこと以外は、徹底的にやらないことも大切である。

 

 あとは、睡眠時間を削らないこと。詳細は省くが、睡眠不足は脳に良くない。また、運動することも悪くない。トータルで一日30分ほど歩くだけでも気の持ちようは変えられる。大変な時期だからこそ、己と向き合うことも大切である。

 

苦手なことから逃げない、諦めない

「勉強を持続することが大切。周りの勉強の進行度合いを知って、焦る必要もあるんやけど、自分のテンポを貫く方が大切。焦る時も必要やけど、焦りすぎるのも良くない。人がこれだけやったとか、そういうことに影響されず、自分のペースを貫く」 

 言い換えると、

  • 他人と比較しない
  • 成績に一喜一憂しない
  • 詰め込み過ぎない。最初頑張るけどバテる人もいる。 

 国試までの間、出来るだけ同じペースでずっと勉強することが、彼女は大切だと主張する。

 また、金銭やその他諸々の事情で、国試を受けるチャンスが今回きりという人もいるだろう。彼女はそれが強烈なモチベーションになっていた。そしてもう一つ。

「大学生でもない、社会人でもない。浪人もしている。自分はなんなんやろうって毎日が嫌やった」

 

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