2019年11月8日に発売されたPS4ソフト『デス・ストランディング』をクリアした感想とストーリーについて綴った記事になります。攻略のコツなども。
デス・ストランディングとは

全世界待望。小島秀夫がPlayStaion®4で創造する、未だかつてないゲーム体験。
「デス・ストランディング」の発生によって、人々や都市は引き裂かれ、分断された。繋がりを失った人類は滅亡の危機にさらされていた。サム・ポーター・ブリッジズは、孤立し動くことができなくなった人々のために “未来”を運ぶ任務に赴く。
「デス・ストランディング」とは何なのか。サムは何を運び、何を繋げるのか。予想を凌駕するゲーム体験の先に、衝撃の展開が待ち受ける。
主人公サム・ブリッジズを演じるノーマン・リーダスをはじめ、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥ、リンゼイ・ワグナーら世界的名優たちが出演。
ストーリー
分断されてしまった世界を再び繋げ
「デス・ストランディング」の発生によって、人々や都市は引き裂かれ、分断された。 繋がりを失った人類は滅亡の危機にさらされていた。サム・ポーター・ブリッジズは、孤立し動くことができなくなった人々のために “未来”を運ぶ任務に赴く。
↑↑
入りやすいストーリーですが、終盤になると???となる展開が非常に多かったです。なので、この記事の後半で考察してました。
メインキャラ
サム・“ポーター”・ブリッジズ(演者:ノーマン・リーダス 日本語音声:津田健次郎)
今作の主人公で、伝説の配達人。
BB(ブリッジ・ベイビー)
母親が脳死状態のため、死の世界とつながっている。
フラジャイル(演者:レア・セドゥ 日本語音声:水樹奈々)
運び屋。目的地へ瞬時に移動するファストトラベルが可能。
デッドマン(モデル:ギレルモ・デル・トロ 日本語音声:石住昭彦)
医者。
ダイハードマン(演者:トミー・アール・ジェンキンス 日本語音声:大塚明夫)
サムの属する組織のトップ。アメリカ再建を目指している。
亡き母の意思を継ぎ、大統領に就任。
ラスボス感のある悪役。サムの行く手を阻む。
戦場に登場。BBとサムを狙う。
ママーとロックネ(演者:マーガレット・クアリー 日本語音声:坂本真綾)
双子の科学者。
ハートマン(モデル:ニコラス・ウィンディング・レフン 日本語音声:大塚芳忠)
21分ごとに心臓が停止するので、AEDを装着。
評価・感想
良くも悪くも、移動がこのゲームのメイン
既存のゲームにはない、移動がメインの作品です。オープンワールドで展開される世界を移動することで話は進みます。が、基本的に悪路ばかり。
サムには重心があるのですが、重い荷物を背負ったり足場によって、すぐにバランスを崩します。踏ん張ることで消費されるゲージもあり、同時に靴も消耗していきます。もちろん、転倒すれば荷物にダメージが入り、その場に散らばることも。荷物の中身が劣化してクエストに失敗することもあれば、危険物が爆発してゲームオーバーになることもあります。
しかも、抱えている赤ちゃん(BB)がギャーギャー泣き叫ぶことも多く、何かと大変です。バイクや車移動も後に可能ですが、岩にぶつかってばかりで操作も大変。
なので、細かい配慮が必要になります。ゲームの移動は簡単なもの、楽しいものという意味を根本から変えているのが今作。現実に近いですよね。
そういった過酷な環境で救われる瞬間なんかも、現実と同じです。例えば、絶景を見つけたり、荷物を運び届けることで人に感謝されたり。景色が拓けた時に音楽が流れ出したり……。
温泉も
ゲームを通して経験することで、プレーヤーはサムと感覚を共有していく。ものすごいアクションが出来るわけでもなく、パルクールみたいな超人的な動きが出来るわけではない。
けれど、梯子をかけられたり橋を作ったり、車やバイクの移動(敵から奪うことも可能)、快適な配達のための道路再建など、移動に関する自由度が格段に高い点も特徴です。
移動=面倒くさい、大変
であることに変わりはないですが、それを楽しめるような工夫が随所になされています。そして、慣れると楽しくなるんです。
ただ!! 移動が作業になるだけの人も必ずいるでしょう。後半は雪のエリアが大半。とにかく雪の山中を移動・移動・移動……。
後半は、山越えばっかり
雨になると、BT(自分の肉体を探し続けている魂・このゲームの敵)も出現するようになり、主人公の足を引っ張ってきます。R2とL2ボタンで踏ん張り、□ボタンで引き剥がそうとしても、引きずり込まれることも序盤は多々ありました。
ものすごく長い距離を引きずられた後に、ヒョウみたいな獣型のBT二匹に襲われることも。
血液グレネードか血液弾で倒すか、わざと倒されましょう
移動にはストレスがつきまとうものの、慣れると楽しくなってくる。癖になる。
というのが、プレイした感想になります。また、難易度変更で転びにくいサムにすることも可能です。
PSPlusに加入しなくてもオンラインを堪能できる
SNSやオンライン協力プレイなどの直接的つながりではなく、誰かの助けになっているという感覚。攻略補助といった感じでしょうか。
例えば、自分が通りたいと思っている道に、予め橋がかかっていたり。この橋は誰かが設置してくれたもので、自由に通行可能です。
後半は車・バイク移動が基本になると思うのですが、その車・バイクも誰かが作ってくれて、勝手に乗ってOK。
ちなみに、イイネ! をすることが可能ですが、してもしなくてもOK。
実は、このゆるいオンライン要素。他作品になりますが、『グラビティデイズ2』で同じような試みがありました。
隠しアイテムを見つけて写真撮影
→オンライン上に発信
→その写真が他のプレーヤーの元にランダムで到着
→アイテムを見つけるヒントになる
といったもの。
オンラインでつながることは面倒くさい・怖いといった声もあるでしょう。僕もその一人です。しかし、今作は気軽に他プレーヤーとのつながりを持つことが可能です。誰かのために道を整備するも良し、自分はとにかく人の恩恵にあやかる! というプレイでも良し。
それでもオンラインは嫌だという人には、オンラインではなくオフラインで遊ぶことも可能です。自由度が高い!
登場キャラが少ない分、つながりが濃い
他のオープンワールドゲームに比べてキャラクターが非常に少ない点も特徴です。
~シティという名前の都市はありますが、実際にコミュニケーションを取れる人は、メインキャラを除くと極僅か。街の人に話しかけるという行為は、このゲームにはありません。
その分、キャラが深堀りされたり、オンラインでプレーヤーとゆるく繋がれたりしているようです。
例えば、とあるクエストで山本美月さんっぽい女性(名前失念)が登場します。
サムはジャンク屋の男に仕事の用があるものの、取り合ってもらえず。その時、男には生き別れた恋人(山本美月さん似の女性)がいることを知ります。しかし、死んだとばかり思っていた女性が実は生きていることを知り、サムはそこへ行くことに。
女性は母と二人暮らしですが、女性も既にジャンク屋の男は死んだと母に聞かされていました。
そこで、女性の依頼で、サムは女性を男の元へ運ぶことに。
遺体袋に入れて
サムを通して二人は再会し、ドラマチックな展開に。その場で結婚を誓います(誓うというか、女性から強引に迫るというか)。
配達人として、荷物だけでなく人も運ぶこのイベントを通して何かしら思う人も多いでしょう。フツーのゲームならばハッピーエンドで一件落着でしょうが、このゲームでは、後日談を送られてくるメールで確認することが出来ます。
後日、サムに届くメールの内容は、
結婚なんてやっぱり……(ジャンク屋)とか、別れました(山本美月似の女性)、とか……やけに生々しいんです笑。そして、なぜ女性の母は嘘をついたのか。その辺りの物語をしっかりと知ることが出来るのは非常に面白いと思いました。
これはほんの一部です。このように、登場するキャラを濃く描いている点は、この作品の良い特徴と言えるでしょう!
その他・攻略のコツ
- 国道作りが一番面白くて達成感ありました(それでもまだ未完成)
- BTに襲われて戦闘を避けたい時、グレネードランチャー血液弾の地面撃ちが最も有効だった。近づいてきたら地面に発射→まるごと燃やす
- コスプレーヤーの近くにいるトールネックは一体……ホライゾンゼロドーンをプレイした人ならば皆疑問に思うはず。
- 宅配ピザを横にして運ぶクエストは、フローターを使うと良い
- ゲーム内全ての字が小さすぎる。
- ストーリーを理解することが難しい
ストーリーはよくわからない(ネタバレ超注意)
というのが、クリアした後の正直な感想です。。。
各々の人物の過去や成り立ちをチャプターで解明していくことで、デス・ストランディングや世界の謎が解ける、、、という流れではあるのですが、ここまでストーリーを理解出来なかった作品(映画や漫画や小説アニメやゲーム含む)は初めてです。
ムービーがめちゃくちゃ長いのに、わかりにくい。つまり、あまり把握できていません。
ただ、ドキュメントやメモリーチップ、手記などを集めれば、自ずと解明すると思います。(なので、追記予定)
とりあえず、理由をいくつか挙げてみたいと思います。
ヒッグスという人物がしっくりこない
一見ラスボスっぽいヒッグス。しかし、実際はアメリによって利用されているだけでした。
ネクローシスする遺体から力をもらえる能力を持っています(手記26より)。ネクローシスとは、死んだ肉体が魂を拒否したもの。行き場のない魂はBTになります。
そして、フラジャイルを騙してテロ行為をしたという過去も。
その場を消えて背後に出現したり。なぜこのような能力が使えるのかも謎です。能力者(DOOMS)なのかな……?? と。BTを操れるアメリと、遺体から力をもらえるヒッグス。殺せば殺すほど能力アップするわけですから、まあわかります。
ただ、、、
手からナイフや銃を出す上に、瞬間移動も可能。そして、巨人を召喚したり出来るのに、最終的には、サムとの殴り合いに発展してあっさり敗北というのは……。
いつの間にか格ゲーに……『絶体絶命都市4』で見た光景が……
この辺りが、ネタなのか真面目なのかよくわかりませんでした。
アメリの存在
アメリとブリジットは同一人物です。ビーチにいる赤い服の女性はブリジットの魂(年を取らない)で、現実世界で死んだ大統領がブリジットの体です。
サムたちがいる世界は、5回目の大爆発があった後のアメリカです。道路などもなく、物を運ぶ配達人の価値を持っている世界。都市ごとに連絡を取り合う手段もなく、断絶されています。
そこで、カイラル通信。カイラル通信は、全てをつなげるだけでなく、時間も超越するとのこと。なので、アメリがカイラル通信をつなぎたかった理由は、過去の絶滅(デス・ストランディング)の理由を知るため。ビーチに常にいるアメリは、何度も絶滅を目にしていると語っていました。
そして、絶滅を早めるor抗うことをしていたら、現実の肉体はがんになったとも。なので、アメリはカイラル通信をつなぐため、サムに依頼することに。
ここまではわかるのですが、、、
- 世界はどうせ絶滅するならばその時間を早めたかった→?? これがヒッグスを利用した理由??
- サムはマリオで、アメリはピーチ姫という例え→結局、アメリはサムにビーチまで追ってきてほしかっただけ??
- アメリは、ビーチやBTを操れる→?? ビーチはともかく、BTも??
ラスト・ストランディングを食い止めるには、アメリのビーチだけ切り離す必要がありました。切り離すことで、今起こっているもの止をめることが可能とも。ただ、サムと二人だけの時間を過ごしたい的な発言もあり、発言がごちゃごちゃでよくわからない……というのが僕の感想です。
私と世界の救済、どっち選ぶの? 的な展開だと思うのですが、全く感情移入できず……。あとは、大切なシーンでドレスの色がちょいちょい変わるのもわかりにくかったですね。
BB
最終的に、BBの焼却処分を迫られることに→?? これは、カイラル通信が世界にとって良くないことを意味しているのはわかります。しかし、サムはBBを焼却せず、手錠端末を焼却。BBをフツーの赤ちゃんとして抱っこしてストーリーは終わります。
→これで大丈夫なの??
ちなみに、クリア後は時間軸が少しさかのぼって、ダイハードマンが大統領になる直前になり、自由に行動が出来ます。が、それも説明がないのでわかりにくいと思いました。
クリフに最も感情移入してしまう
ヒッグスとは逆に、過去も感情も登場理由もしっかり描かれていたのがクリフ。
大統領によって赤子を取り上げられた挙げ句、自らの手で脳死状態の妻を殺さねばならない状況に追い込まれ、しかも当時の部下のダイハードマンに殺されてしまうというのが真相です。
その恨みから、サムは戦場に導かれ、何度かクリスと銃撃戦をすることに。つまり、クリフの存在はお化けみたいなモンです。
クリフに関しては、BBに執着する理由がよく描かれていました。
おそらく、このゲームの中で最も悲劇的かつ、感情移入しやすい。むしろ、このゲームの主人公はサムではなくクリフなんじゃないかと思う人がいても不思議じゃない。
サムは、帰還者です(死んでも戻れる)。BBを通して、クリフが死んだ時に移動して、クリフの無念を理解するような展開になるのですが、ここも急展開でよくわかりませんでしたね。
最後は、クリフから想いをサムが託されることで、クリフの恨みを浄化するような展開は良かったと思います。
クリア後・クリア時間
クリア時間は、33時間ほど。総いいねの数は43630。道路の建設以外は積極的に建設していないので、この数字が多いのか少ないのかわかりません。また、
- いくつかの音楽が追加される
- ドキュメントの追加(手記24-26、サムの帰還について)
- 衣装の色が追加される
- ヒッグスがピザ配達を依頼してくる
などなど。
強くてニューゲーム(クリア時にアイテムを持ったまま新しくゲームを始める)や、チャプターごとの選択は出来ませんでした。ムービーを見直したいのですが、現在のところ出来ません。
クリア後は自由に行動できるようになります。
あくまで現段階でわかったことなので、その他の要素があれば追記します
まとめ
人によって評価が割れる作品でしょう。間違いなくすごいゲームですが、ストーリーもすごくなりすぎて僕には理解出来ないところが多々ありました。
ただ、一部で聞くクソゲーとは絶対に言えません(あくまで僕の基準ですが)。
ヒッグスのピザ配達攻略も
関連記事