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ワンピースを途中で読まなくなった理由を考察する~シャボンディ諸島・インペルダウン編~

ワンピースが大好きでした。でも、魚人島あたりで読むのをやめました。その理由を考察した読者向けの内容になります。

この記事の続きになります。

 

 

~シャボンディ諸島

ブルックの見せ場がもう少し欲しかったところですが、全体を通して面白いと思いました。

  • シャボンディ諸島の練り上げられた世界観
  • 天竜人や最悪の世代の登場
  • レイリーの登場と一味のやり取り
  • 仲間の離散

物語の分岐点でもあるので準備や構想を感じます。

個人的に、惹かれた場面について言及していきます。

 

レイリーのセリフとフランキー

52巻の506話 ロジャーとレイリー~507話 黄猿上陸 で、一味がレイリーが語り合う場面です。

ロビンが“空白の100年”についてレイリーに問うた後、

「(~前略。)ゆっくりと世界を見渡してその後に導き出す答えが我々と同じとも限らない…!!

という返事が返ってきます。

同じものを見て同じ経験をしても、解釈や捉え方は各々で異なることを知っているのでしょう。

経験豊富な老賢者と言っても差し支えない、まさにレイリーらしさが凝縮されたセリフだと思いました。

セリフがいちいちカッコイイです。

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52巻 506話 ロジャーとレイリー より

 

また、フランキーにも好印象を抱きました。

レイリーと直接話した描写はないですが、

「会えてよかった……!!」

と言っています。自分の師匠(トムさん)が命を懸けて誇った人物を肌で感じて、気持ちを新たにする場面です。

それを見たウソップが

「おめーそういう目上を敬うタイプだっけ?」

とツッコむあたり、認識の相違が面白いと思いました。

このような何気ないやり取りが読者の中にキャラを根付かせていくのだと、しみじみ感じました。

  

仲間が離散する場面

味方同士が噛み合わず、危機感にも隔たりがあるところが興味深かったです。

一味の経験のなさが露呈してしまいます。

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53巻 513話 救えないっ!!! より

例えばこの画像の場面。

サンジは自己犠牲心を発揮する一方で、ウソップとは全く噛み合っていません。

スリラーバークでゾロの身代わりになろうとする姿をウソップが見ていれば、違った判断をしていたと思われます。

また、ルフィは「逃げろサンジ 逃げてくれ〜!!!」とも言っています。

青キジに敗北した後に描いていたあの不安感が、この場面につながっています(=おそらく、尾田先生はこの場面を描くイメージが事前に出来ていた)。

当時、リアルタイムで読んでいて、絶望感がすごかった記憶があります。

この離散した経験をトレースさせるような危機が再びあればなあ、と個人的には思っています。

 

アマゾン・リリー

特に言及なし。

あえて言うなら、ハンコックよりマーガレットが好きです。

 

インペルダウン

数々の懐かしいキャラが再登場する面白さがある一方で、気になった点が2つありました。

 

無になる設定

前回のこの記事↑↑で紹介した、

ワンピースは「設定をセリフにして紹介する描写がとても多い」点が登場します。

獄卒獣や構造の説明(剣樹など)をバギーが説明していますが、まさにそれです。

作り込みが凄まじい一方ですぐに無になってしまうので、セリフの長さを感じてしまうのは自然なことです。

ただ、物語が進むテンポの良さは感じました。

 

イワンコフの言う「奇跡」の概念が軽い

イワンコフが

「奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!!! “奇跡”ナメんじゃないよォ!!!」

55巻 538話 LV5.5番地 ニューカマーランド

と言っています。

「一度死ぬと決まった運命に逆らう事がどれ程の事かヴァナタわかってんの!!?」

とボン・クレーに説く場面です。

たしかに、言葉自体に間違いはないと思います。

ただ、ワンピースにおける奇跡を考えてみたら、すぐに頭に浮かんだことがあります。

 

僕が考える「奇跡」は、空島編 

空島編の佳境である、ワイパーがモンブラン・ノーランド」を認識した瞬間です。

自らペラペラと喋らないロビンが、この場面に至った過程や状況も含め……これこそ、まさに「奇跡」だったな、と。

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32巻 296話 最終局面 より 

ロビンの言葉により、この後ワイパーがモンブラン・ノーランドを認識します。

黄金の鐘を鳴らす意味を理解したから、巨大豆蔓(ジャイアントジャック)に3発目のリジェクトダイアルを撃ちます。

たまたま来た青海人によって、両先祖はもちろん、子孫であるワイパーもモンブランクリケット(おやっさん)も心の荷が降ります。400年もの報われなかった時に新たな意味を見出だせるんです。

だから、「奇跡」だと思いました

空島はむしろ、「奇跡」や「邂逅」というテーマがあったはずです。

というか、見直してみたらこの場面で「――これは奇跡かな 大戦士カルガラ」とワイパーは呟いてました。

この場面の「奇跡」と比較するのはナンセンスかもしれませんが……。

 

インペルダウン編はテンポの良さも相まって、「奇跡」がしっくり来ない

 

ルフィの変化

仲間が離散するまでは良かったんです。

バーソロミュー・くまに飛ばされた後、たしかにルフィの口から説明があります。

「みんな消えたんじゃなくて…こうやって飛ばされたのか?」

着陸した時の場面でも↓↓

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53巻 第514話 カラダカラキノコガハエルダケ より

離散した時の絶望感をあっさりと切り替える必要があったのは、「エース」に集中するためだとはわかっているのですが……。

 

目の前のことしか見えないキャラに

離散~仲間と再会するまでのルフィは、以前のルフィとは異なる精神の持ち主だと言わざるを得ません。

先に言っておくと、

  • 黒ひげと対比して、「違い」と「差」を認識させるため
  • 世話役のイワンコフとジンベエの役割を生むため
  • 頂上戦争で、白ひげ海賊団に援護させるため
  • 覇王色の覇気の伏線
  • ルフィにとって、エースの存在が大きいため

ではあると思います。 

ある意味、目標を定めたら一直線という、ルフィらしさはあると思います。

ただなあ……と。
敗北を糧にしていたルフィとは同一人物に思えないんですよね。

クロコダイルに負けて水や血を使うことを考え、青キジに負けて仲間のためにギア2を生んだ人物が同じ失敗(=死にかける)を繰り返すことに、違和感が残るわけです。

次の記事ではその辺りを詳しく述べていきます。

 

頂上戦争~二年後へ続きます。

 

スタートはこの記事です↓↓

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